あねもねぐりっち

(どくがからだを)

どく が からだ を

(むしばみまして)

むしばみ まして

(うやむやにつきしぐれに)

うやむや に つきしぐれ に

(あたりました)

あたり ました

(はなをひとつふみつぶした)

はな を ひとつ ふみつぶした

(むりやりにねじきると)

むりやり に ねじきると

(にぎりしめた)

にぎり しめた

(よるのとばりのなか)

よる の とばり の なか

(ぬけだせるはずもなく)

ぬけだせる はず も なく

(すれたてつくずとすいぎんは)

すれた てつくず と すいぎん は

(いたずらにはしりました)

いたずら に はしり ました

(いみもわからぬまま)

いみ も わからぬ まま

(にげだせるはずもなく)

にげだせる はず も なく

(きえたおもいでをしたためて)

きえた おもいで を したためて

(ひたすらになきました)

ひたすら に なき ました

(くもはよぞらを)

くも は よぞら を

(むしばみまして)

むしばみ まして

(たちまちにつきしぐれは)

たちまち に つきしぐれ は

(あめのなか)

あめ の なか

(はなはとうに)

はな は とう に

(かれてました)

かれて ました

(ぐらぐらとおちたので)

ぐらぐら と おちた ので

(なげすてました)

なげすて ました

(こえもきこえぬまま)

こえ も きこえぬ まま

(ふみだせるはずもなく)

ふみだせる はず も なく

(みえたさみだれのあまつぶで)

みえた さみだれ の あまつぶ で

(しらぬまにさびました)

しらぬま に さび ました

(かおもはがれたまま)

かお も はがれた まま

(ふみだせるあしもなく)

ふみだせる あし も なく

(おれたみぎうではあのころの)

おれた みぎうで は あのころ の

(おもいでをなぞりました)

おもいで を なぞり ました

(ひびくのいずのなか)

ひびく のいず の なか

(おもいではきえていき)

おもいで は きえていき

(ひどくざらつきみみざわりな)

ひどく ざらつき みみざわり な

(おんがくをかなでました)

おんがく を かなで ました

(さびたからだのなか)

さびた からだ の なか

(おもいでをしたためて)

おもいで を したためて

(にどととどかないあのころの)

にどと とどかない あのころ の

(おもいでをなぞりました)

おもいで を なぞり ました

(おもいでをなぞりました)

おもいで を なぞり ました

(おもいでとなきました)

おもいで と なきました