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歌詞(問題文)
(からまったでんせんがほどけなくて、)
絡まった電線が解けなくて、
(おくじょうによあけのばんのちゃいむがひびく、)
屋上に夜明けの晩のチャイムが響く、
(がえりみち、ぢりりとひだりのほうで、)
還り道、ヂリリと左の方で、
(べるのねがきいてほしそうになった。)
ベルの音が聞いて欲しそうに鳴った。
(ちいさなまどがあり、)
小さな窓があり、
(まっかなやねの、)
真っ赤な屋根の、
(でんわぼっくすがてをまねき、)
電話ボックスが手を招き、
(でたらめなよくようで、)
出鱈目な抑揚で、
(こえをかけてきたのです。)
声をかけてきたのです。
(ぬめりとしたうめき、)
ぬめりとした呻き、
(おだやかなふきょうわおん、)
穏やかな不協和音、
(がちゃりとおれるうで、)
ガチャリと折れる腕、
(はこのなかのぬえのなくこえに、)
箱の中の鵺の鳴く声に、
(みみをすましてはいけません。)
耳を澄ましてはいけません。
(えだのないでんしがながしこまれて、)
枝のない電子が流し込まれて、
(おかされたごうもくてきてきへもふぉびあ、)
侵された合目的的ヘモフォビア、
(てまわしのじがいしきがくさりおち、)
手回しの自我意識が腐り落ち、
(そこなしのしじまにほねみをひたす。)
底なしの静寂に骨身を浸す。
(みつなるちょうこうに、)
三なる兆候に、
(きづかないまま、)
気づかないまま、
(ひかりそりとんのあかいひが、)
光ソリトンの赤い灯が、
(でまかせのしょうどうを、)
でまかせの衝動を、
(ほのめかしてきたのです。)
仄めかしてきたのです。
(ふめいりょうなうれい、)
不明瞭な愁い、
(はとはがかさなったおと、)
歯と歯が重なった音、
(がちゃりとしまるのど、)
ガチャリと閉まる喉、
(さんすんごぶのえんとつのほう、)
三寸五分の煙突の方、
(めをあわせてはいけません。)
目を合わせてはいけません。
(ちいさなまどがあり、)
小さな窓があり、
(まっかなやねの、)
真っ赤な屋根の、
(でんわぼっくすがてをまねき、)
電話ボックスが手を招き、
(でたらめなよくようで、)
出鱈目な抑揚で、
(こえをかけてきたのです。)
声をかけてきたのです。
(ぬめりとしたうめき、)
ぬめりとした呻き、
(おだやかなふきょうわおん、)
穏やかな不協和音、
(がちゃりとおれるうで、)
ガチャリと折れる腕、
(はこのなかのぬえのなくこえに、)
箱の中の鵺の鳴く声に、
(ふめいりょうなうれい、)
不明瞭な愁い、
(はとはがかさなったおと、)
歯と歯が重なった音、
(がちゃりとしまるのど、)
ガチャリと閉まる喉、
(さんすんごぶのえんとつのほう、)
三寸五分の煙突の方、
(にどときこえはしないのです。)
二度と聞こえはしないのです。