猿の学生/ハヌマーン

(ほうけたかおしてわかものがゆく)

呆けた顔して若者が行く

(よるのがくせいがいはにぎわう)

夜の学生街は賑わう

(きゃつのとしゃぶつぐんてのかたほう)

彼奴の吐瀉物　軍手の片方

(すてかんばんのおんながぼやく)

捨て看板の女がぼやく

(しょせいのかなしみをしってるかい)

『処世の悲しみを知ってるかい？』

(さるのがくせいさん)

猿の学生さん

(ほうけたかおしてわかものがゆく)

呆けた顔して若者が行く

(よるのがくせいがいはにぎわう)

夜の学生街は賑わう

(きゃつのとしゃぶつぐんてのかたほう)

彼奴の吐瀉物　軍手の片方

(こまくをさくかまいたちのよる)

鼓膜を裂くかまいたちの夜

(ふゆのよどがわをながれるしたい)

冬の淀川を流れる死体

(さるのがくせいさん)

猿の学生さん

(おれのしらないあそびをしってそうで)

俺の知らない遊びを知ってそうで

(ああなんかきゅうにむなしくなる)

嗚呼なんか急に虚しくなる

(さるのがくせいがわるいことをしている)

猿の学生が悪いことをしている

(ふんいきのだいじゃにのまれてわらう)

雰囲気の大蛇に呑まれて笑う

(さるのがくせいさん)

猿の学生さん

(えてこうえてしてえてかってして)

猿公、得てして得て勝手して

(よしゃあいいのにけんかがはじまる)

よしゃあいいのに喧嘩が始まる

(ちゅうさいにんふくむけいさんめい)

仲裁人含む計三人

(おとこぎをこじしてるかんじがみえみえで)

男気を誇示してる感じが見え見えで

(みてるこっちがいたい)

見てるこっちが痛い

(さるのがくせいさん)

猿の学生さん

(おれのかいさないかちかんをもってそうで)

俺の解さない価値観を持ってそうで

(ああなんかきゅうにしにたくなる)

嗚呼なんか急に死にたくなる

(さるのかんげいかいさーくるかなんかの)

猿の歓迎会　サークルかなんかの

(きびだんごひとつでぐるぐるまわる)

吉備団子ひとつでぐるぐる回る

(さるのがくせいさん)

猿の学生さん

(ほうけたかおしてわかものがゆく)

呆けた顔して若者が行く

(よるのがくせいがいはにぎわう)

夜の学生街は賑わう

(しょせいのかなしみをしってるかい)

『処世の悲しみを知ってるかい？』

(さるのがくせいさん)

猿の学生さん

(さるのがくせいがわるいことをしている)

猿の学生が悪いことをしている

(ふんいきのだいじゃにのまれてわらう)

雰囲気の大蛇に呑まれて笑う

(さるのがくせいさん)

猿の学生さん

(こいするがくせいがあかいつきをみている)

恋する学生が赤い月を見ている

(びびっどなかのじょをつかまえてさ)

Vividな彼女を捕まえてさ

(さるのがくせいさん)

猿の学生さん