夜へ逃げよう

(まよなかのねいきがきえてく)

真夜中の寝息が消えてく

(ぼくらのふかいきずがいえてく)

僕らの深い傷が癒えてく

(ほおつたうあめがまたいてつく)

頬伝う雨がまた凍てつく

(もうはなれないようつないだてみたいに)

もう離れないよう　繋いだ手みたいに

(そばにいることはわかってるのに)

側にいることはわかってるのに

(しあわせとおもういまがあるのに)

幸せと思う今があるのに

(おわりがいつかおとずれるのを)

終わりがいつか訪れるのを

(そむけたひとみにうつるしんきろう)

背けた瞳に映る蜃気楼

(ずっとあのままのぼくらなのかな)

ずっとあのままの　僕らなのかな

(きみのてをひきとびだすまどから)

君の手を引き飛び出す窓から

(あさにさようならをつげてまよなかへ)

朝にさようならを告げて真夜中へ

(とびこんだぼくらはわかいなのはな)

飛び込んだ僕らは若い菜の花

(あさがきみをおそうよりも)

朝が君を　襲うよりも

(はやいそくどできみにとどいた)

はやい速度で君に届いた

(あのひにくちにしたにがいこーひーが)

あの日に口にした苦いコーヒーが

(ぼくらのせたけをしめしていた)

僕らの背丈を示していた

(まよなかのねいきがきえてく)

真夜中の寝息が消えてく

(ぼくらのふかいきずがいえてく)

僕らの深い傷が癒えてく

(ほおつたうあめがまたいてつく)

頬伝う雨がまた凍てつく

(もうはなれないようつないだてみたいに)

もう離れないよう　繋いだ手みたいに

(そばにいることはわかってるのに)

側にいることはわかってるのに

(しあわせとおもういまがあるのに)

幸せと思う今があるのに

(おわりがいつかおとずれるのを)

終わりがいつか訪れるのを

(そむけたひとみにうつるしんきろう)

背けた瞳に映る蜃気楼

(みちびかれるままいきるよりも)

導かれるまま生きるよりも

(ぼくらはぼくらなりにいきてこう)

僕らは僕らなりに生きてこう

(つたないことばをあんでささやく)

拙い言葉を編んで囁く

(ぼくらふたりきりでよるへにげよう)

僕ら二人きりで夜へ逃げよう

(あさがぼくらをひきはなしてく)

朝が僕らを　引き離してく

(きみのこえがあさぎりにとける)

君の声が朝霧に溶ける

(ぼくらのばしょはたしかにここに)

僕らの場所は確かにここに

(あるからまたふたりよるにおちよう)

あるからまた二人夜に落ちよう

(まよなかのねいきがきえてく)

真夜中の寝息が消えてく

(ぼくらのふかいきずがいえてく)

僕らの深い傷が癒えてく

(ほほつたうあめがまたいてつく)

頬伝う雨がまた凍てつく

(もうはなれないようつないだてみたいに)

もう離れないよう　繋いだ手みたいに

(そばにいることはわかってるのに)

側にいることはわかってるのに

(しあわせとおもういまがあるのに)

幸せと思う今があるのに

(おわりがいつかおとずれるのを)

終わりがいつか訪れるのを

(そむけたひとみにうつるしんきろう)

背けた瞳に映る蜃気楼

(きみとわけあったうたをながし)

君と分け合った歌を流し

(きみとすごしてたへやでひとり)

君と過ごしてた部屋で一人

(まちのあかりがゆめへおちるとき)

街の明かりが夢へ落ちる時

(ぼくらはふたたびここでまじわる)

僕らは再びここで交わる

(さちもひあいもあいもいかりも)

幸も悲哀も愛も怒りも

(ぼくらのひびをいろづけてゆく)

僕らの日々を色づけてゆく

(ぼくらいがいはそんざいしない)

僕ら以外は存在しない

(くらくてらされたよるへにげよう)

暗く照らされた　夜へ逃げよう