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問題文
(「おはいり」)
「おはいり」
(さくらんぼおやかたは、たちあがるげんきもないままに へんじをしました。)
サクランボ親方は、立ち上がる元気もないままに 返事をしました。
(すると、どあがあいてひとりのおじいさんが)
すると、ドアが開いて一人のおじいさんが
(しごとばのなかへはいってきました。)
仕事場の中へ入ってきました。
(このおじいさんは、なまえをじぇぺっとといいましたが)
このおじいさんは、名前をジェペットといいましたが
(きんじょのこどもたちからは、とうもろこしじいさんという)
近所の子供たちからは、トウモロコシ爺さんという
(あだなでよばれていました。)
あだ名で呼ばれていました。
(はげあたまをかくすために、いつもじぇぺっとじいさんがかぶっているかつらが)
はげ頭を隠すために、いつもジェペット爺さんがかぶっているかつらが
(とうもろこしのけとそっくりの、きいろいいろをしていたからです。)
とうもろこしの毛とそっくりの、黄色い色をしていたからです。
(じぇぺっとじいさんは、とてもやさしいひとでした。)
ジェペット爺さんは、とても優しい人でした。
(でも、たいへんおこりっぽくて、)
でも、大変怒りっぽくて、
(とうもろこしじいさんということばをみみにしようものなら)
トウモロコシ爺さんという言葉を耳にしようものなら
(かんかんにはらをたてました。)
かんかんに腹をたてました。
(いまも、じぇぺっとじいさんは、どあのそとでまたされたことに)
今も、ジェペット爺さんは、ドアの外で待たされたことに
(はらをたてて、ぷりぷりとしながらへやへはいってきたのですが)
腹を立てて、ぷりぷりとしながら部屋へ入ってきたのですが
(さくらんぼおやかたが、しりもちをついているのをみると)
サクランボ親方が、尻もちをついているのを見ると
(あきれたように、めをまるくしました。)
あきれたように、目をまるくしました。
(「これはこれは、さくらんぼおやかた、)
「これはこれは、サクランボ親方、
(そんなところにすわりこんで、いったいなにをしているんだね」)
そんな所に座り込んで、いったい何をしているんだね」
(「なあに、ありんこにさんすうをおしえてやろうとおもってさ」)
「なあに、ありんこに算数を教えてやろうと思ってさ」
(「こいつめ、またわしのことをからかいおって。)
「こいつめ、またわしのことをからかいおって。
(まあ、そんなことはどうでもいい。)
まあ、そんなことはどうでもいい。
(それよりきょうは、おまえさんにたのみがあってきたんじゃ。)
それより今日は、お前さんに頼みがあって来たんじゃ。
(なにかてごろのきぎれがないかね?)
何か手ごろの木ぎれがないかね?
(じつはついさっき、あやつりにんぎょうをひとつつくってみようとおもいついたんだ。)
実はついさっき、操り人形をひとつ作ってみようと思いついたんだ。
(まちからまちへ、しばいをしてまわって)
町から町へ、芝居をして回って
(いくらかでも、おかねをかせげるようなやつをね」)
いくらかでも、お金を稼げるようなやつをね」
(そのときまた、どこかからちいさなこえがきこえてきました。)
その時また、どこかから小さな声が聞こえてきました。
(「それはいいかんがえだぜ。とうもろこしじいさん」)
「それはいい考えだぜ。トウモロコシ爺さん」
(「な、なに、とうもろこしじいさんだと!」)
「な、なに、トウモロコシ爺さんだと!」
(たちまち、じぇぺっとじいさんはかおをまっかにしてとびあがると)
たちまち、ジェペット爺さんは顔を真っ赤にして飛び上がると
(さくらんぼおやかたにむかって、わめきたてました。)
サクランボ親方に向かって、わめきたてました。
(「やい、わしをばかにするきか」)
「やい、わしを馬鹿にする気か」
(「だれがあんたのことをばかにしたね?」)
「誰があんたのことを馬鹿にしたね?」
(「とぼけたって、だめだぞ。)
「とぼけたって、だめだぞ。
(たったいま、わしのことをとうもろこしじいさんとよんだくせに」)
たった今、わしのことをトウモロコシ爺さんと呼んだくせに」
(「いやいや、わしはそんなことはいわん」)
「いやいや、わしはそんなことは言わん」
(「うそつけ。ちゃんとこのみみできいたぞ」)
「うそつけ。ちゃんとこの耳で聞いたぞ」
(「いやいや、あれをいったのは、わしではないんだ」)
「いやいや、あれを言ったのは、わしではないんだ」
(「だったら、だれがいったというんだ。さくらんぼじじいめ」)
「だったら、誰が言ったと言うんだ。サクランボじじいめ」
(「さ、さくらんぼじじい。こいつめ、よくもいいおったな」)
「サ、サクランボじじい。こいつめ、よくも言いおったな」
(のぼせあがったふたりのおじいさんは、)
のぼせあがった二人のお爺さんは、
(ぱっとあいてにとびかかると、ゆかのうえをころげまわりながら)
ぱっと相手にとびかかると、床の上を転げまわりながら
(とっくみあいをはじめました。)
取っ組み合いを始めました。
(いすがたおれる、めがねがふっとぶ)
椅子が倒れる、眼鏡が吹っ飛ぶ
(しごとばのなかは、まるであらしがおこったようなありさまです。)
仕事場の中は、まるで嵐が起こったようなありさまです。
(でも、そのうちふたりはへんなことにきがつきました。)
でも、そのうち二人は変なことに気がつきました。
(じつはさくらんぼおやかたも はげかくしのかつらをかぶっていたのですが)
実はサクランボ親方も はげ隠しのかつらをかぶっていたのですが
(みると、じぇぺっとじいさんは さくらんぼおやかたのかつらをくちにくわえ)
見ると、ジェペット爺さんは サクランボ親方のかつらを口にくわえ
(おやかたはおやかたで、 あいてのかつらをわしづかみにしているではありませんか。)
親方は親方で、 相手のかつらを鷲づかみにしているではありませんか。
(ふたりはそろって、ぷっとふきだしました。)
二人は揃って、ぷっと吹き出しました。
(「あっはっは。おやかた、けんかはもうやめだ」)
「あっはっは。親方、喧嘩はもうやめだ」
(「うん、やめよう、やめよう。)
「うん、やめよう、やめよう。
(ところでにんぎょうをつくるきぎれのことだがね、)
ところで人形を作る木ぎれのことだがね、
(これでよければ、もっていってもかまわんぞ」)
これでよければ、持って行ってもかまわんぞ」
(さくらんぼおやかたは、くちをきくぼうっきれを)
サクランボ親方は、口をきく棒っ切れを
(そしらぬかおで、じぇぺっとじいさんにわたしました。)
素知らぬ顔で、ジェペット爺さんに渡しました。
(「やあやあ、これはありがたい」)
「やあやあ、これはありがたい」
(なにもしらないじぇぺっとじいさんはおおよろこび。)
何も知らないジェペット爺さんは大喜び。
(さくらんぼおやかたとかたいあくしゅをすると、)
サクランボ親方と固い握手をすると、
(ぼうっきれをこわきにかかえて、にこにこしながら しごとばをあとにしました。)
棒っ切れを小脇に抱えて、にこにこしながら 仕事場を後にしました。