みちくさ

(わらわれたくないばかにされたくない)

笑われたくない　バカにされたくない

(きらわれたくないみられたくないな)

嫌われたくない　見られたくないな

(だれかのめがこわくなったのはいつからだったっけ)

誰かの目が怖くなったのはいつからだったっけ

(そんなふうにひっしになってまもりたいものなど)

そんな風に必死になって守りたいものなど

(どこにもっていたっけな)

どこに持っていたっけな

(さんかくけいのもとめかたじゃなくて)

三角形の求め方じゃなくて

(このなみだのとめかたをおしえてよ)

この涙の止め方を教えてよ

(いつかのだれかのことばかりじゃなくて)

いつかの誰かの事ばかりじゃなくて

(きょうのわたしのものがたりもきいてよ)

今日の私の物語も聴いてよ

(だれかののぞむじぶんにならなきゃいけないとおもってた)

誰かの望む自分にならなきゃいけないと思ってた

(ちえのわみたいにこんがらがったこころが)

知恵の輪みたいにこんがらがった心が

(つかれちゃったってなきさけんでこわれてしまったんだ)

疲れちゃったって泣き叫んで　壊れてしまったんだ

(それをひろいあつめてそっとつなぎあわせてくれたのは)

それを拾い集めて　そっとつなぎ合わせてくれたのは

(たったひとりのことば)

たった一人の言葉

(ほうていしきのときかたじゃなくて)

方程式の解き方じゃなくて

(からまったいとのほどきかたをおしえてよ)

絡まった糸の解き方を教えてよ

(くうらんにはめることばばっかじゃなくて)

空襴にはめる言葉ばっかじゃなくて

(あのこにかけるべきことばをおしえてよ)

あの子にかけるべき言葉を教えてよ

(まだみえないみらいがこわくてふあんでしかたないけど)

まだ見えない未来が怖くて不安で仕方ないけど

(ぺーじをめくるまではきげきかひげきかなんてわからないだし)

ページをめくるまでは喜劇か悲劇かなんてわからないだし

(たのしみにしてもいいんじゃない)

楽しみにしてもいいんじゃない

(まちがえたことをゆびさすよりも)

間違えたことを指差すよりも

(なしとげたことをすくいとっておしえてよ)

成し遂げたことを掬い取って教えてよ

(かなしみのはかりかたじゃなくて)

悲しみの測り方じゃなくて

(しあわせのかぞえかたをおしえてよ)

幸せの数え方を教えてよ

(まもるものがあってにげだしてしまったって)

守るものがあって　逃げ出してしまったって

(じぶんをいまはゆるしてあげたい)

自分を今は許してあげたい

(ひょうていてんのかせぎかたじゃなくて)

評定点の稼ぎ方じゃなくて

(こころのさけびかたをおしえてよ)

心の叫び方を教えてよ

(こんなわたしのあいしかたをおしえてよ)

こんな私の愛し方を教えてよ

(こんなわたしのゆるしかたをおしえてよ)

こんな私の許し方を教えてよ

(みえもしないあすをなげくのはやめよう)

見えもしない明日を嘆くのはやめよう

(そうだきょうはかえりにあいすをかおう)

そうだ今日は帰りにアイスを買おう

(やがてすべてがおもいでにかわる)

やがてすべてが思い出に変わる

(めくるわたしがわらえますように)

めくる私が笑えますように

(いちばんちかくでみてたあなたが)

一番近くで見てたあなたが

(もうにどとかなしまないように)

もう二度と悲しまないように