ピノッキオの冒険 20

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問題文
(「もしもほんとうに、いちまいのきんかがにせんまいにふえていたらどうだろう。)
「もしも本当に、一枚の金貨が二千枚に増えていたらどうだろう。
(いやいや、ごせんまいにもいちまんまいにも、ふえるかもしれないぞ。)
いやいや、五千枚にも一万枚にも、増えるかもしれないぞ。
(はこぶのがたいへんだろうなあ」)
運ぶのが大変だろうなあ」
(ぴのっきおはゆめのようなことをかんがえながら、のはらをあるきまわりました。)
ピノッキオは夢のようなことを考えながら、野原を歩きまわりました。
(やがて20ぷんがたちました。「そうら、きんかだ、きんかだあ」)
やがて20分がたちました。「そうら、金貨だ、金貨だあ」
(ぴのっきおはおどるようにしながら、きんかをうめたところへかけもどってきました。)
ピノッキオは踊るようにしながら、金貨を埋めた所へ駆け戻ってきました。
(でも、どうしたことでしょう。)
でも、どうしたことでしょう。
(きんかをうめたところには、もとのままつちがこんもりともりあがっているだけで)
金貨を埋めた所には、元のまま土がこんもりと盛り上がっているだけで
(きなどはいっぽんもはえていないのです。)
木などは一本も生えていないのです。
(「もしかすると、みずをやらなかったせいかもしれないぞ。)
「もしかすると、水をやらなかったせいかもしれないぞ。
(そうだ、ちかくにかわがあったっけ」)
そうだ、近くに川があったっけ」
(かわへはしっていったぴのっきおは、すぐにまたもとのところへかけもどってくると)
川へ走っていったピノッキオは、すぐにまたもとの所へ駆け戻ってくると
(くつのなかにくんできたみずを、きんかをうめたばしょのひとつひとつに)
靴の中に汲んできた水を、金貨を埋めた場所のひとつひとつに
(ていねいにかけました。みずはじめんへしみこんでつちがくろくいろをかえていきます。)
ていねいにかけました。水は地面へしみ込んで土が黒く色を変えていきます。
(「さあ、こんどこそはめをだすにちがいない」)
「さあ、今度こそは芽を出すに違いない」
(ぴのっきおは、めをさらのようにして)
ピノッキオは、目を皿のようにして
(きんかをうめたところをみつめたまま、じっといきをころしました。)
金貨を埋めた所を見つめたまま、じっと息を殺しました。
(そのとき、あたまのうえからわらいごえがきこえてきました。)
その時、頭の上から笑い声が聞こえてきました。
(みると、そばのきでいちわのおうむがげらげらとわらっています。)
見ると、そばの木で一羽のオウムがげらげらと笑っています。
(「おい、なにがおかしいんだ」)
「おい、何がおかしいんだ」
(「だって、わらわずにはいられないじゃありませんか。)
「だって、笑わずにはいられないじゃありませんか。
(きんかのなるきだなんて、そんなばかげたはなしをほんとうにしたりしてさ。)
金貨のなる木だなんて、そんな馬鹿げた話を本当にしたりしてさ。
(あなたのうめたきんかは、もうそこにはありません。)
あなたの埋めた金貨は、もうそこにはありません。
(さっき、ねこときつねがほりだしてにげていってしまいましたからね。)
さっき、猫と狐が掘り出して逃げて行ってしまいましたからね。
(うそだとおもったらたしかめてごらん」)
嘘だと思ったら確かめてごらん」
(びっくりしてじめんをほりかえしてみると、)
びっくりして地面を掘り返してみると、
(きんかはほんとうに、よんまいともすがたをけしてしまっていました。)
金貨は本当に、四枚とも姿を消してしまっていました。
(「やっぱり、あのふたりはわるものだったのか」)
「やっぱり、あの二人は悪者だったのか」
(でもいまさらはらをたてても、どうにもなりません。)
でも今さら腹を立てても、どうにもなりません。
(ぴのっきおはせんにょのいえへもどるつもりで、しょんぼりとあるきだしましたが)
ピノッキオは仙女の家へ戻るつもりで、しょんぼりと歩き出しましたが
(またみちをまちがえて、どうぶつたちばかりがすんでいる)
また道を間違えて、動物たちばかりが住んでいる
(ふしぎなまちへまよいこんでしまいました。)
不思議な町へ迷い込んでしまいました。
(きょろきょろとしながら、とおりをすすんでいくうち)
きょろきょろとしながら、通りを進んで行くうち
(ぴのっきおは、ひとつのりっぱなたてもののいりぐちに「さいばんしょ」というかんばんの)
ピノッキオは、ひとつの立派な建物の入り口に『裁判所』という看板の
(でていることにきがつきました。)
出ていることに気がつきました。
(「そうだ。さいばんかんにはなせば、きんかをとりもどしてくれるかもしれないぞ。)
「そうだ。裁判官に話せば、金貨を取り戻してくれるかもしれないぞ。
(よし、ちょっとなかへはいってみよう」)
よし、ちょっと中へ入ってみよう」
(「やあやあ、これはようこそのおはこびで。)
「やあやあ、これはようこそのお運びで。
(なにかこまったことでもおこりましたかな?」)
何か困ったことでも起こりましたかな?」
(ごりらのさいばんかんが、にこにことぴのっきおをむかえました。)
ゴリラの裁判官が、にこにことピノッキオを迎えました。
(ぴのっきおはよろこんで、わるものどもにきんかをぬすまれたいきさつを)
ピノッキオは喜んで、悪者どもに金貨を盗まれたいきさつを
(くわしくはなしてきかせました。)
詳しく話して聞かせました。
(とたんにごりらが、きびしいかおになりました。)
とたんにゴリラが、厳しい顔になりました。
(「きんかをぬすまれたのも、もとはといえばおまえがばかだからじゃ。)
「金貨を盗まれたのも、もとはと言えばお前が馬鹿だからじゃ。
(そういうばかなこどもは、ゆるしておくわけにはいかん。)
そういう馬鹿な子供は、許しておくわけにはいかん。
(おい、ばんけん、このこどもをろうやへほうりこめ」)
おい、番犬、この子供を牢屋へ放り込め」
(ぴのっきおはおどろいてにげだそうとしましたが、)
ピノッキオは驚いて逃げ出そうとしましたが、
(たちまちつかまって、ろうやへほうりこまれてしまいました。)
たちまち捕まって、牢屋へ放り込まれてしまいました。
(そのまま、くらいろうやのなかでよんかげつばかりすごしたあと)
そのまま、暗い牢屋の中で四ヶ月ばかり過ごした後
(ぴのっきおはようやくゆるされることになりました。)
ピノッキオはようやく許されることになりました。
(「さあ、いきな。もうにどとわるいことはするなよ」)
「さあ、行きな。もう二度と悪いことはするなよ」
(「ありがとう、ばんけんさん。でもぼく、どうしてろうやへいれられたりしたのか)
「ありがとう、番犬さん。でも僕、どうして牢屋へ入れられたりしたのか
(いまになってもわからないんです」)
今になってもわからないんです」
(「そんなことは、わしにもわからんさ。わしはただの、ばんけんだからな。)
「そんなことは、わしにもわからんさ。わしはただの、番犬だからな。
(さあ、うるさいことをいわずに、いったいった」)
さあ、うるさいことを言わずに、行った行った」