三年間

(へんじおそいなあでもまってみるかな)

返事遅いなあ。でも待ってみるかな。

(めんどくさいやとおもわれたくないな)

めんどくさいやと思われたくないな。

(あなたががんばってるのはみればわかるよ)

あなたが頑張ってるのは、見ればわかるよ。

(それをみせないようにしてることも)

それを見せないようにしてることも。

(もしかしてわたしはおにもつでしょうか)

もしかして、私はお荷物でしょうか。

(いまごきげんとりをされてますか)

今、ご機嫌取りをされてますか。

(ふたんになっていましたかすこしおもかったですか)

負担になっていましたか。少し重かったですか。

(それがいちばんいやなんですが)

それが一番嫌なんですが。

(だめなところなんてもうしっているから)

ダメなところなんて、もう知っているから。

(へたしたらいいとこよりもしっているから)

下手したら良いとこよりも知っているから。

(かっこつけてほしいのは)

かっこつけてほしいのは

(そういうところじゃないんだよ)

そういうところじゃないんだよ。

(かれしとかかのじょとかそんなんじゃなくて)

彼氏とか彼女とか、そんなんじゃなくて

(ひとにはみせられないねぞうとか)

人には見せられない寝相とか

(わりかしへんなしゅみのはなしとか)

わりかし変な趣味の話とか

(くっだらなくてしんでしまうようなくらしを)

くっだらなくて死んでしまうような暮らしを。

(あさからてんすうかせぎですか)

朝から点数稼ぎですか。

(それにのってしまうわたしもわたしですが)

それに乗ってしまう、私も私ですが。

(まぁそれはおたがいさまってことで)

まぁ、それはおたがいさまってことで。

(ことばにひっぱられているかんけいだって)

言葉に引っ張られている関係だって

(うまくいくならいいんじゃないかな)

上手くいくなら良いんじゃないかな。

(もしかしてふたりはおにあいでしょうか)

もしかして、二人はお似合いでしょうか。

(ただのうてんきなだけでしょうか)

ただ、能天気なだけでしょうか。

(つうじないひにくもへたなさぷらいずも)

通じない皮肉も、下手なサプライズも

(なんだかわたしたちらしいよね)

なんだか私たちらしいよね。

(すきなどらまがあったのふるいどらまよ)

好きなドラマがあったの。古いドラマよ。

(かえったらみかえしたいなきみもよかったら)

帰ったら見返したいな。君も、よかったら。

(あいそくらいなんどもつかしてみよう)

愛想くらい、何度も尽かしてみよう。

(なんならさしゅういちですきならばそれでいいんだ)

何ならさ、週一で好きならばそれで良いんだ。

(いがいとこどもっぽいしたとか)

意外と子供っぽい舌とか

(ときたまはまるへんなげーむとか)

時たまハマる変なゲームとか

(しっていたようでしらなかったいちめんを)

知っていたようで、知らなかった一面を

(みせほしいんだ)

見せほしいんだ。

(いまさらかくすものなんてないでしょう)

今更、隠すものなんてないでしょう？

(きみになれたいんだ)

君に慣れたいんだ。

(こどものままじゃしらないしあわせのかたちがあることが)

子供のままじゃ知らない幸せの形があることが

(とてもうれしいんだよ)

とても嬉しいんだよ。

(だめなところなんてもうしっているから)

ダメなところなんて、もう知っているから。

(わたしにもあってあまるよしってのとおりさ)

私にもあって余るよ。知っての通りさ。

(なおそうとしてるならそれでいいきがするんだよ)

直そうとしてるなら、それでいい気がするんだよ。

(あしたはあめみたいだねうちにいようか)

明日は雨みたいだね。家にいようか。

(らいしゅうもとうぶんさきもいっしょにいるから)

来週も、当分先も一緒にいるから。

(きづかないほどじょうずにうめあわせてよ)

気付かないほど、上手に埋め合わせてよ。

(へたくそなさぷらいずみせてよね)

下手くそなサプライズ、見せてよね。

(あのねうれしいことがあったよ)

あのね、嬉しいことがあったよ。

(いつもみたいにきいてほしいんだよ)

いつもみたいに聞いてほしいんだよ。

(くっだらなくてしんでしまうようなはなしを)

くっだらなくて死んでしまうような話を。