マジックラジオ

(ごぜん０じのあいずでぬけだす ひとはだれでもからっぽみたいだ)

午前0時の合図で抜け出す 人は誰でも空っぽみたいだ

(なにをわすれてあしたもわすれて しんやながれたらじおのおんがく)

何を忘れて　明日も忘れて 深夜流れたラジオの音楽

(もうここにはいられないきがした それでもひっしこいてここまできたんでしょ)

もうここにはいられない気がした それでも必死こいて　ここまで来たんでしょ

(まよなかのこうえんにたえきれなくてとうひして)

真夜中の公園に耐えきれなくて逃避して

(ちいさなはこのなかをのぞきこんだ)

小さな箱の中を覗き込んだ

(そこにはひとりつったってとりのこされたぼくがいた)

そこには一人　突っ立って　取り残された僕がいた

(じかんがくるったせかい)

時間が狂った世界

(ごぜん７じはにゅーすのけんそう 「ひとはだれしもしあわせなのです」)

午前7時はニュースの喧騒 「人は誰しも幸せなのです」

(そんなことばはむなしくひびいて かさにからまるこーどはほぐれた)

そんな言葉は　虚しく響いて 傘に絡まるコードは解れた

(あぁだれにもしられずいたいなぁ それでもからまわってまほうはとけたんでしょう)

あぁ誰にも知られずいたいなぁ それでも空回って　魔法は解けたんでしょう

(ゆうぐれのこうかいにかえりのちゃいむがささって おおきなぱのらまそらをみつめてさ)

夕暮れの後悔に帰りのチャイムが刺さって 大きなパノラマ　空を見つめてさ

(ほしくずゆめふりだしてとりのこされたぼくがいた じかんがにじんだせかい)

星屑　夢　降り出して　取り残された僕がいた 時間が滲んだ世界

(ほんとうはここにいるんだって きえちゃいそうになったって)

本当はここに居るんだって 消えちゃいそうになったって

(ぼくはぼくのやりかたでいきてくさ)

僕は僕のやり方で生きてくさ

(ながいゆめをみてたんだ くらいへやはあさになっておわりをつげるすとーりー)

長い夢を見てたんだ 暗い部屋は朝になって終わりを告げるストーリー

(あいまいだってこうやってむきあうぶきはもっていて ちいさなはこのなかにまよいこんだ)

曖昧だってこうやって　向き合う武器は持っていて 小さな箱の中に迷い込んだ

(ここにはひとりつったってとりのこされたぼくがいた せかいがかわったせかい)

ここには一人　突っ立って　取り残された僕がいた　 世界が変わった世界