竹取物語3
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | りく | 5612 | A | 5.8 | 96.1% | 465.4 | 2722 | 110 | 43 | 2024/11/08 |
2 | ぽむぽむ | 5154 | B+ | 5.4 | 95.0% | 494.3 | 2688 | 140 | 43 | 2024/10/14 |
3 | もっちゃん先生 | 4793 | B | 5.0 | 94.9% | 529.3 | 2681 | 144 | 43 | 2024/11/06 |
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問題文
(ひがくれるころ、いつもの5にんのきゅうこんしゃがやってきた。あるものはふえをふき、)
日が暮れる頃、いつもの五人の求婚者がやって来た。ある者は笛を吹き、
(あるものはうたをうたい、あるものはたいげんそうごし、あるものはおうぎでおとをならしたり)
ある者は歌を謳い、ある者は大言壮語し、ある者は扇で音を鳴らしたり
(していた。おきながおもてにでてきていった。「みなさんのようなこうきなかたがたが、)
していた。翁が表に出てきて言った。「皆さんのような高貴な方々が、
(このようなむさくるしいそまつないえに、ながいあいだおかよいくださってもうしわけなく)
このようなむさ苦しい粗末な家に、長い間お通い下さって申し訳なく
(おもっています。」ともうしあげた。)
思っています。」と申し上げた。
(「「このわしのいのちもきょうあすともしれないのだから、このようにねっしんに)
『「このわしの命も今日明日とも知れないのだから、このように熱心に
(きゅうこんしてくださるみなさまのおきもちをよくみさだめたうえで、そのなかからけっこんあいてを)
求婚して下さる皆様のお気持ちをよく見定めた上で、その中から結婚相手を
(きめなさい」というこのよのどうりをひめにもうしあげました。)
決めなさい」というこの世の道理を姫に申し上げました。
(ひめは「どなたのあいじょうにもゆうれつはつけられないので、わたしのねがいをきいてくれるか)
姫は「どなたの愛情にも優劣は付けられないので、私の願いを聞いてくれるか
(どうかであいじょうのふかさがわかるはずです。どなたとけっこんするかは、それによって)
どうかで愛情の深さが分かるはずです。どなたと結婚するかは、それによって
(きめます。」というので、わしもそれはいいかんがえだ、そのえらびかたなら)
決めます。」と言うので、わしもそれは良い考えだ、その選び方なら
(うらみものこらないだろう。」ともうしあげた。5にんのきこうしたちも、)
恨みも残らないだろう。』と申し上げた。五人の貴公子たちも、
(「それはいいかんがえである。」というので、おきなはやしきにはいっていった。)
「それは良い考えである。」と言うので、翁は屋敷に入っていった。
(かぐやひめは、「いしつくりのみこは、ほとけのみいしのはちというものがあるので、それを)
かぐや姫は、「石作皇子は、仏の御石の鉢というものがあるので、それを
(もってきてくださいね。」といった。)
持って来て下さいね。」と言った。
(くらもちのみこには、「ひがしのかいじょうにほうらいさんというやまがあり、そこにははくぎんのねをはり、)
車持皇子には、「東の海上に蓬莱山という山があり、そこには白銀の根を張り、
(おうごんのくきをもち、しろいほうせきのみをつけるきがあります。そのきのえだをひとつ)
黄金の茎を持ち、白い宝石の実をつける木があります。その木の枝を一つ
(おってもってきてください。」といった。)
折って持って来て下さい。」と言った。
(もうひとりには、「とうのくににあるというひねずみのかわごろもをとってきてください。」)
もう一人には、「唐の国にあるという火鼠の皮衣を取って来て下さい。」
(おおとものだいなごんには、「りゅうのくびにかかっているという5しょきにかがやくほうせきを)
大伴の大納言には、「龍の首にかかっているという五色に輝く宝石を
(とってきてください。」いそのかみのちゅうなごんには、「つばめがもっているというこやすがいを)
取って来て下さい。」石上の中納言には、「燕が持っているという子安貝を
(とってきてください。」といった。)
取って来て下さい。」と言った。
(おきなは、「これはむずかしいかだいですな。このくにのなかにあるものでもないし、)
翁は、「これは難しい課題ですな。この国の中にあるものでもないし、
(このようななんだいをどのようにつたえればいいのか。」という。)
このような難題をどのように伝えれば良いのか。」と言う。
(かぐやひめは、「どうしてむずかしいのでしょうか。」というが、)
かぐや姫は、「どうして難しいのでしょうか。」と言うが、
(おきなは「とにかくこのことをおつたえしましょう。」といってでていった。)
翁は「とにかくこのことをお伝えしましょう。」と言って出て行った。
(「ひめはこのようにもうしているので、ひめがいっているとおりのものを)
「姫はこのように申しているので、姫が言っている通りの物を
(とってきてください。」というと、みこときぞくたちの5にんはそれをきいて、)
取って来て下さい。」と言うと、皇子と貴族たちの五人はそれを聞いて、
(「こんなむりなんだいをいうのなら、どうしてはじめからやしきのまわりさえ)
「こんな無理難題を言うのなら、どうして初めから屋敷の周りさえ
(うろつかないようにといってくれないのか。」といって、がっかりしながら、)
うろつかないようにと言ってくれないのか。」と言って、がっかりしながら、
(みんなかえってしまった。)
みんな帰ってしまった。
(それでも、このおんなとけっこんしないでは、このよでいきてはいられないという)
それでも、この女と結婚しないでは、この世で生きてはいられないという
(きもちがしたので、「たとえとおいてんじくにあるものであってももってきてみせよう。」)
気持がしたので、「たとえ遠い天竺にある物であっても持って来てみせよう。」
(とかんがえをめぐらせて、いしつくりのみこはめさきのきくひとだったので、)
と考えを巡らせて、石作皇子は目先の利く人だったので、
(「てんじくにふたつとないようなはちを、ひゃくせんまんりのとおくまででかけたとして、)
「天竺に二つとないような鉢を、百千万里の遠くまで出かけたとして、
(どうやっててにいれることができるだろうか。」とおもい、かぐやひめのもとには、)
どうやって手に入れることができるだろうか。」と思い、かぐや姫の元には、
(「きょうまさに、てんじくまではちをとりにいってきます。」としらせておき、)
「今日まさに、天竺まで鉢を取りに行ってきます。」と知らせておき、
(3ねんほどたったあとに、やまとこくのとおいちぐんにあるやまでらで、びんずるのまえにあるはちで、)
三年ほど経った後に、大和国の十市群にある山寺で、賓頭盧の前にある鉢で、
(まっくろにすすけて、すみがついているものをてにいれ、それをめんのふくろにいれて、)
真っ黒に煤けて、墨が付いているものを手に入れ、それを綿の袋に入れて、
(ぞうかのえだにつけてかぐやひめのいえにもってきてみせた。)
造花の枝につけてかぐや姫の家に持って来て見せた。
(かぐやひめがうたがいながらもそのはちをみると、なかにてがみがはいっている。ひろげてみると)
かぐや姫が疑いながらもその鉢を見ると、中に手紙が入っている。広げて見ると
(「うみをこえてやまをこえるはるかにとおいてんじくまでのみちのり、せいこんをつくしながら)
『海を越えて山を越える遥かに遠い天竺までの道のり、精根を尽くしながら
(いしのはちをてにいれたものの、そのくろうになみだがながれました。」とある。)
石の鉢を手に入れたものの、その苦労に涙が流れました。』とある。