竹取物語5

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竹取物語の現代語訳です。長文です!
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 k 5983 A+ 6.1 96.9% 460.6 2847 91 45 2024/11/16
2 りく 5886 A+ 6.0 97.5% 480.6 2901 72 45 2024/11/10
3 ばぼじま 5103 B+ 5.2 96.7% 537.5 2838 95 45 2024/11/05
4 もっちゃん先生 4850 B 5.1 94.9% 557.5 2857 153 45 2024/11/07
5 どもしろです 4589 C++ 5.1 89.5% 550.0 2857 333 45 2024/11/05

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問題文

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(「むなしくむいみにわがみがはてたとしても、たまのえだをたおることができないまま)

『虚しく無意味に我が身が果てたとしても、玉の枝を手折ることができないまま

(てぶらでかえろうなどとはおもいませんでした。」)

手ぶらで帰ろうなどとは思いませんでした。』

(かぐやひめは、このうたをすばらしいうただともおもえないでいたが、)

かぐや姫は、この歌を素晴らしい歌だとも思えないでいたが、

(おきながへやへとはしってきていうには、「あなたがこのみこにもうしつけた)

翁が部屋へと走ってきて言うには、「貴女がこの皇子に申し付けた

(ほうらいのたまのえだを、すこしもちがわずにもってかえられたのですよ。どうしてこれいじょう、)

蓬莱の玉の枝を、少しも違わずに持って帰られたのですよ。どうしてこれ以上、

(とやかくいえるでしょうか。みこはたびのおすがたのままで、ごじぶんのおやしきにも)

とやかく言えるでしょうか。皇子は旅のお姿のままで、ご自分のお屋敷にも

(およりにならずにいらっしゃっている。もはやこのみことけっこんなさって)

お寄りにならずにいらっしゃっている。もはやこの皇子と結婚なさって

(ください。」という。かぐやひめはものもいわずに、かおにほおづえをついて、)

下さい。」と言う。かぐや姫は物も言わずに、顔に頬杖をついて、

(とてもなげかわしそうなようすである。)

とても嘆かわしそうな様子である。

(みこは、「いまとなっては、もうはんたいのことばもいえないはずだ。」というと)

皇子は、「今となっては、もう反対の言葉も言えないはずだ。」と言うと

(すぐに、えんがわにはいあがっていった。おきなはもっともだとおもう。)

すぐに、縁側に這い上がっていった。翁はもっともだと思う。

(「このくにではみることができないたまのえだです。こんかいは、どうしておことわりする)

「この国では見ることができない玉の枝です。今回は、どうしてお断りする

(ことなどできるでしょうか。ひとがらもよいおかたでございますし。」)

ことなどできるでしょうか。人柄も良いお方でございますし。」

(などといっている。)

などと言っている。

(かぐやひめがいうには、「おやのいうことをひたすらきょひしつづけるのは)

かぐや姫が言うには、「親の言うことをひたすら拒否し続けるのは

(もうしわけがない。」というきもちから、てにはいらないだろうものをちゅうもんしたのに、)

申し訳がない。」という気持ちから、手に入らないだろうものを注文したのに、

(このようにいがいなものをみこがもってきたのでにがにがしくおもっている。)

このように意外な物を皇子が持ってきたので苦々しく思っている。

(おきなはふたりのためにしんしつのじゅんびをしはじめた。)

翁は二人のために寝室の準備をし始めた。

(おきながみこに、「どのようなところに、このきははえていたのでしょうか。)

翁が皇子に、「どのような所に、この木は生えていたのでしょうか。

(ふしぎでめずらしくうつくしいものですな。」とたずねてもうしあげた。)

不思議で珍しく美しいものですな。」と尋ねて申し上げた。

など

(みこがこたえてはなすには、「3ねんまえの2がつ10かごろに、なんばのみなとからふねにのって)

皇子が答えて話すには、「三年前の二月十日頃に、難波の港から船に乗って

(うみにでましたが、すすむべきほうこうもわかりません。しかし、ねがっていることが)

海に出ましたが、進むべき方向も分かりません。しかし、願っていることが

(じょうじゅせずにこのよのなかでいきていてもなにになるだろうかとおもい、)

成就せずにこの世の中で生きていても何になるだろうかと思い、

(ただむなしくふきすさぶかぜにまかせてすすんだのです。しんでいのちをうしなったら)

ただ虚しく吹きすさぶ風に任せて進んだのです。死んで命を失ったら

(どうしようか。いきているかぎりはこのまますすんでいけば、いつかほうらいというやまに)

どうしようか。生きている限りはこのまま進んでいけば、いつか蓬莱という山に

(いきつくだろうと、うみでふねをこぎながらただよいつづけ、わがくにをはなれて)

行き着くだろうと、海で舟を漕ぎながら漂い続け、我が国を離れて

(こうかいをつづけていると、あるとき、なみがあられてかいていにひきずりこまれそうに)

航海を続けていると、ある時、波が荒れて海底に引きずり込まれそうに

(なりました。あるときは、かぜにふかれてしらないくにまでながされてしまい、)

なりました。ある時は、風に吹かれて知らない国まで流されてしまい、

(おにのようないきものがでてきてころされかけました。あるときは、いままできたみちも)

鬼のような生き物が出てきて殺されかけました。ある時は、今まで来た道も

(これからすすむべきみちもわからなくなり、うみにしずんでしまいそうになりました。)

これから進むべき道も分からなくなり、海に沈んでしまいそうになりました。

(あるときはしょくりょうがつきてしまい、くさのねまでもたべものにしたのです。)

ある時は食料が尽きてしまい、草の根までも食べ物にしたのです。

(あるときは、なんともぶきみなかいぶつがおそいかかってきて、わたしをたべようとしました。)

ある時は、何とも不気味な怪物が襲い掛かってきて、私を食べようとしました。

(あるときは、かいをとっていのちをつないだこともあります。)

ある時は、貝を取って命をつないだこともあります。

(ふなたびのそらをみあげて、たすけをもとめられるひともいないようなばしょで)

船旅の空を見上げて、助けを求められる人もいないような場所で

(いろいろなびょうきにかかり、すすむべきほうこうもわからず、ふねがすすむのにまかせて)

色々な病気に罹り、進むべき方向も分からず、舟が進むのに任せて

(うみのうえをただよいました。しゅっぱつから500にちめになるひのごぜん8じごろ、)

海の上を漂いました。出発から五百日目になる日の午前八時頃、

(うみのなかにかすかにやまがみえたのです。ふねのなかからなんとかそのやまを)

海の中にかすかに山が見えたのです。舟の中から何とかその山を

(みようとします。うみのうえをただよっているそのやまは、とてもおおきかったのです。)

見ようとします。海の上を漂っているその山は、とても大きかったのです。

(そのやまのすがたは、たかくてすばらしいものでした。これこそわたしがもとめている)

その山の姿は、高くて素晴らしいものでした。これこそ私が求めている

(やまだろうとおもって、さすがにおそろしくかんじて、やまのしゅういをなんどもふねでまわって、)

山だろうと思って、さすがに恐ろしく感じて、山の周囲を何度も舟で回って、

(2、3にちほどみてまわっていると、てんじんのいしょうをまとったおんなが、やまのなかから)

二、三日ほど見て回っていると、天人の衣装をまとった女が、山の中から

(でてきて、ぎんでできたかなまりをてにもって、みずをくんであるいていました。)

出て来て、銀で出来た金椀を手に持って、水を汲んで歩いていました。

(これをみて、わたしはふねからおりて、「このやまのなまえはなんというのですか?」)

これを見て、私は舟から下りて、『この山の名前は何というのですか?』

(とたずねました。てんにょは、「これはほうらいのやまです。」とこたえました。)

と尋ねました。天女は、『これは蓬莱の山です。』と答えました。

(これをきいて、このうえなくうれしいきもちになりました。)

これを聞いて、この上なく嬉しい気持ちになりました。

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