竹取物語11

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竹取物語の現代語訳です。長文です!

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問題文

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(けらいたちはそれぞれがめいれいをおおせつかってしゅっぱつした。)

家来たちはそれぞれが命令を仰せつかって出発した。

(「りゅうのくびにかかっているたまをとってくるまでかえってくるな。」とめいれいされたので)

「龍の首にかかっている珠を取ってくるまで帰ってくるな。」と命令されたので

(あちらこちらへと、あしがむかうままのほうがくへてきとうにでかけていった。)

あちらこちらへと、足が向かうままの方角へ適当に出かけて行った。

(「このようなものずきなたんさくをよくやるものだな。」としゅくんのひなんを)

「このような物好きな探索をよくやるものだな。」と主君の非難を

(しあっていた。しかし、しゅくんからかしされたしきゅうひんは、それぞれにきっちり)

し合っていた。しかし、主君から下賜された支給品は、それぞれにきっちり

(ぶんぱいしていた。あるものはじたくにこもったままだったり、あるものは)

分配していた。ある者は自宅に篭ったままだったり、ある者は

(じぶんがいきたいばしょにいっているだけだった。おややしゅくんといっても、)

自分が行きたい場所に行っているだけだった。親や主君といっても、

(このようなできるはずがないむちゃなことをめいれいするとはと、どうしよもない)

このようなできるはずがない無茶なことを命令するとはと、どうしよもない

(なんだいなので、だいなごんをただこきおろしていた。)

難題なので、大納言をただこき下ろしていた。

(だいなごんは「かぐやひめがつまとしてすむには、ひとなみのやしきではみぐるしい」)

大納言は「かぐや姫が妻として住むには、人並みの屋敷では見苦しい」

(とおっしゃって、ごうていをけんせつして、かべにうるしをぬってまきえまでほどこし、)

と仰って、豪邸を建設して、壁に漆を塗って蒔絵まで施し、

(やねは5しょくのいとでそめてふきあげた。へやのないそうは、これいじょうないような)

屋根は五色の糸で染めて葺き上げた。部屋の内装は、これ以上ないような

(うつくしいあやおりものをえにかいて、はしらとはしらのあいだにはりめぐらした。)

美しい綾織物を絵に描いて、柱と柱の間に張り巡らした。

(もとのつまたちとはりえんして、かぐやひめとけっこんするためのじゅんびをととのえ、)

元の妻たちとは離縁して、かぐや姫と結婚するための準備を整え、

(だいなごんはひとりでくらしていたのだった。)

大納言は独りで暮らしていたのだった。

(だいなごんははけんしたけらいたちのかえりを、ひるもよるもまっていたのだが、)

大納言は派遣した家来たちの帰りを、昼も夜も待っていたのだが、

(そのとしがすぎてもなんのほうこくもはいってこない。こころもとなくなりふあんになって、)

その年が過ぎても何の報告も入ってこない。心もとなくなり不安になって、

(だいなごんはおしのびでたったふたりだけのごえいのものをつれてなんばのみなとまであんないさせ、)

大納言はお忍びでたった二人だけの護衛の者を連れて難波の港まで案内させ、

(「おおともだいなごんのけらいたちがここからふなでして、りゅうをころしてくびにかかっているたまを)

「大伴大納言の家来たちがここから船出して、龍を殺して首にかかっている珠を

(とったというはなしをきいたことがないか。」としつもんさせた。)

取ったという話を聞いたことがないか。」と質問させた。

など

(せんちょうは「ふしぎなはなしですな。」とわらって、)

船長は「不思議な話ですな。」と笑って、

(「そんなしごとをするふねなんかここにはないですよ。」とこたえた。)

「そんな仕事をする船なんかここにはないですよ。」と答えた。

(「おくびょうでおじけづいたせんちょうだな。わたしのちからをしらないからあんなことをいうのだ。」)

「臆病で怖気づいた船長だな。私の力を知らないからあんなことをいうのだ。」

(とおもって、「わたしのゆみのじつりょくであれば、りゅうなどはいちげきでうちころして、)

と思って、「私の弓の実力であれば、龍などは一撃で射ち殺して、

(くびのたまをとることができる。のろのろしているけらいどもをまつひつようなどない。」)

首の珠を取ることができる。のろのろしている家来どもを待つ必要などない。」

(といって、ふねにのりあちこちのうみをめぐっていると、はるかとおくの)

と言って、船に乗りあちこちの海を巡っていると、遥か遠くの

(つくしのうみにまでやってきてしまった。)

筑紫の海にまでやって来てしまった。

(どうしたことか、うみではぼうふうがふきあれて、しゅういはまっくらになり)

どうしたことか、うみでは暴風が吹き荒れて、周囲は真っ暗になり

(ふねがあらなみにのみこまれそうになった。ほうがくがわからなくなり、ぼうふうがふねを)

船が荒波に飲み込まれそうになった。方角が分からなくなり、暴風が船を

(かいちゅうにひきこむかのようにふきすさび、あらなみがふねをおそってきてのみこもうとし、)

海中に引き込むかのように吹きすさび、荒波が船を襲ってきて飲み込もうとし、

(かみなりがいまにもおちそうなかんじでかがやいた。だいなごんはろうばいしてしまい、)

雷が今にも落ちそうな感じで輝いた。大納言は狼狽してしまい、

(「こんなひどいめにあったことなどない。いったいどうなるのだろうか。」といった。)

「こんな酷い目に遭ったことなどない。一体どうなるのだろうか。」と言った。

(せんちょうは、「このあたりをふねでのりまわしてきたが、このようなひどいあれもように)

船長は、「この辺りを船で乗り回してきたが、このような酷い荒れ模様に

(なったのははじめてだ。ふねがかいちゅうにひきずりこまれなくても、)

なったのは初めてだ。船が海中に引きずり込まれなくても、

(かみなりがおちてくるでしょう。もしこううんにもかみのたすけがあれば、みなみのうみにでも)

雷が落ちてくるでしょう。もし幸運にも神の助けがあれば、南の海にでも

(ながされていくことになるでしょうが。とんでもないしゅじんにやとわれて、)

流されていくことになるでしょうが。とんでもない主人に雇われて、

(さびしいしにかたをすることになりそうだ。」といってないた。)

淋しい死に方をすることになりそうだ。」と言って泣いた。

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