竹取物語12

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竹取物語の現代語訳です。長文です!
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 サバス 5201 B+ 5.3 97.6% 385.1 2052 49 33 2024/09/05
2 ぶす 4371 C+ 4.7 93.3% 436.9 2057 147 33 2024/10/19

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問題文

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(だいなごんはこのせんちょうのことばをきいて、「ふねにのったらかじとりのことばを、)

大納言はこの船長の言葉を聞いて、「船に乗ったら舵取りの言葉を、

(たかいやまのようにしんらいすべきだといわれている。どうしてそのようなよわねを)

高い山のように信頼すべきだと言われている。どうしてそのような弱音を

(はくのか。」ときぶんのわるさではきながらいった。)

吐くのか。」と気分の悪さで吐きながら言った。

(せんちょうはそれにこたえて、「わたしはかみではないのでどうしようもできません。)

船長はそれに答えて、「私は神ではないのでどうしようもできません。

(ぼうふうがふいて、あらなみがおしよせ、かみなりまでおちそうになっているのは、)

暴風が吹いて、荒波が押し寄せ、雷まで落ちそうになっているのは、

(かいじんであるりゅうをころそうとしているからでしょう。ぼうふうもりゅうがふかせていると)

海神である龍を殺そうとしているからでしょう。暴風も龍が吹かせていると

(いわれています。はやくかみさまにいのってください。」といった。)

言われています。早く神様に祈って下さい。」と言った。

(「それはよいいけんだ。」といって、「かじとりのかみさまよ、どうかおききください。)

「それは良い意見だ。」と言って、「舵取りの神様よ、どうかお聞き下さい。

(かみをおそれずにこどもじみたかんがえで、りゅうをころそうとおもってしまいました。)

神を畏れずに子供じみた考えで、龍を殺そうと思ってしまいました。

(しかし、これからはりゅうのけさき1ぽんにすらふれようとはおもいません。」)

しかし、これからは龍の毛先一本にすら触れようとは思いません。」

(と、せいがんのことばをかたって、たったりすわったりしてなきながらうったえかけた。)

と、誓願の言葉を語って、立ったり座ったりして泣きながら訴えかけた。

(せんかいほどもいのりつづけたおかげなのだろうか、ようやくかみなりがなりやんだ。)

千回ほども祈り続けたお陰なのだろうか、ようやく雷が鳴りやんだ。

(かみなりはすこしひかっていて、かぜはまだつよい。)

雷は少し光っていて、風はまだ強い。

(せんちょうが、「これはりゅうのしわざです。いまふいているかぜはよいほうがくのかぜです。)

船長が、「これは龍の仕業です。今吹いている風は良い方角の風です。

(わるいほうがくのかぜではない。いいほうこうにむかってふきつづけています。」といったが、)

悪い方角の風ではない。いい方向に向かって吹き続けています。」と言ったが、

(ぼうふううでまいっていただいなごんはこのことばがみみにいってこなかった。)

暴風雨で参っていた大納言はこの言葉が耳に入ってこなかった。

(3、4かこのかぜがふきつづけて、ふねをかいがんのほうにふきよせた。)

三、四日この風が吹き続けて、船を海岸の方に吹き寄せた。

(はまをみると、はりまのくにのあかしのはまだった。)

浜を見ると、播磨国の明石の浜だった。

(だいなごんは、「なんかいのはまにふきよせられてしまったのだろう。」とおもって、)

大納言は、「南海の浜に吹き寄せられてしまったのだろう。」と思って、

(ためいきをついてよこになっていた。)

ため息をついて横になっていた。

など

(ふねにのりこんでいたおとこたちが、くににほうこくすると、こくしがきゅうじょに)

船に乗り込んでいた男たちが、国に報告すると、国司が救助に

(かけつけてきたが、だいなごんはおきあがることができずに、ふなぞこに)

駆けつけてきたが、大納言は起き上がることができずに、船底に

(ねたままだった。はまべのまつばらにしきものをしいて、だいなごんをふねからおろした。)

寝たままだった。浜辺の松原に敷物を敷いて、大納言を船から下ろした。

(そのときに、「なんかいではなかったのだ。」とおもってようやくおきあがったのだが、)

その時に、「南海ではなかったのだ。」と思ってようやく起き上がったのだが、

(そのだいなごんのすがたをみると、たいちょうがすっかりわるくなっていてはらがふくれあがり、)

その大納言の姿を見ると、体調がすっかり悪くなっていて腹が膨れ上がり、

(りょうめもすももをふたつくっつけたようにはれあがっている。)

両目もスモモを二つくっつけたように腫れ上がっている。

(ひさんなすがたをみたこくしはわらっていた。)

悲惨な姿を見た国司は笑っていた。

(だいなごんはこくしにめいれいして、たんかにするたごしをつくらせて、うんうんうなりながら)

大納言は国司に命令して、担架にする手輿を作らせて、うんうん唸りながら

(はこばれ、じたくのなかにはいっていったが、どこできいたのだろうか、)

運ばれ、自宅の中に入っていったが、どこで聞いたのだろうか、

(はけんしていたけらいたちがもどってきて、「りゅうのくびのたまをとってくることが)

派遣していた家来たちが戻って来て、「龍の首の珠を取ってくることが

(できなかったので、しゅくんのもとへさんじょうすることができませんでした。)

できなかったので、主君の元へ参上することができませんでした。

(しかし、しゅくんみずからがりゅうのくびのたまをとることのむずかしさをしったいじょうは、)

しかし、主君自らが龍の首の珠を取ることの難しさを知った以上は、

(じぶんたちもしょばつされないだろうとおもいさんじょうしたのです。」ともうしあげた。)

自分たちも処罰されないだろうと思い参上したのです。」と申し上げた。

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