竹取物語13

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竹取物語の現代語訳です。長文です!

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問題文

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(だいなごんはしんじょからおきあがってきて、「おまえたちがりゅうのくびのたまを)

大納言は寝所から起き上がってきて、「お前たちが龍の首の珠を

(とってこなかったのはよいことだ。りゅうはかみなりのたぐいであるから、)

取ってこなかったのは良いことだ。龍は雷の類であるから、

(そのたまをとろうとしておおぜいのひとびとがころされるところだった。)

その珠を取ろうとして大勢の人々が殺されるところだった。

(ましてりゅうをとらえようなどとしたら、わたしなどはあっさりところされていただろう。)

まして龍を捕らえようなどとしたら、私などはあっさりと殺されていただろう。

(おまえらもつかまえなくてよかったのだ。かぐやひめとかいうだいあくとうがわたしをころそうと)

お前らも捕まえなくて良かったのだ。かぐや姫とかいう大悪党が私を殺そうと

(したのだ。いまはあいつのやしきのちかくもとおりたくない。おまえたちもあのいえのまわりを)

したのだ。今はあいつの屋敷の近くも通りたくない。お前たちもあの家の周りを

(あるくんじゃないぞ。」とおっしゃり、やしきにのこっていたきんぴんを、)

歩くんじゃないぞ。」と仰り、屋敷に残っていた金品を、

(りゅうのくびのたまをとってこなかったけらいたちにあたえてしまった。)

龍の首の珠を取ってこなかった家来たちに与えてしまった。

(これをきいて、りえんされていたもとのつまたちは、はらがよじれるほどにおおわらいした。)

これを聞いて、離縁されていた元の妻たちは、腹がよじれるほどに大笑いした。

(やねをふいた5しょくのいろあざやかないとは、とんび、からすがすをつくるために)

屋根を葺いた五色の色鮮やかな糸は、トンビ、カラスが巣を作るために

(くわえてもっていってしまった。せけんのひとびとは、)

くわえて持って行ってしまった。世間の人々は、

(「おおとものだいなごんがりゅうのくびのたまをもってかえったようだ。」)

「大伴の大納言が龍の首の珠を持って帰ったようだ。」

(「いや、そうではない。うみのあらしでそうなんしてただりょうめにふたつのすもものような)

「いや、そうではない。海の嵐で遭難してただ両目に二つのスモモのような

(はれものができただけだ。」などとうわさをしていた。)

腫物ができただけだ。」などと噂をしていた。

(「あなたべがた(ああ、そんなすももはたべられやしない)」といったことから、)

「あな食べ難(ああ、そんなスモモは食べられやしない)」と言ったことから、

(せけんのひょうばんとじっさいのすがたがあわないことを、)

世間の評判と実際の姿が合わないことを、

(「あなたえがた(ああ、おかしくてわらいをがまんできない)」といいはじめた)

「あな耐え難(ああ、おかしくて笑いを我慢できない)」と言い始めた

(のである。)

のである。

(ちゅうなごんのいそのかみのまろたりがけらいのおとこたちに、「つばめがすをつくったらしらせよ。」)

中納言の石上磨足が家来の男たちに、「燕が巣を作ったら知らせよ。」

(とめいじて、それをうけたまわったけらいたちが、「なににつかうのですか。」ときいた。)

と命じて、それを承った家来たちが、「何に使うのですか。」と聞いた。

など

(そのしつもんにこたえて、「つばめがもっているというこやすがいをとるためだ。」とおっしゃった。)

その質問に答えて、「燕が持っているという子安貝を取るためだ。」と仰った。

(おとこたちは、「たくさんのつばめをころしてみましたが、つばめのはらのなかにはありません。)

男たちは、「沢山の燕を殺して見ましたが、燕の腹の中にはありません。

(しかし、こをうむときにはどのようにしてだしているのか、こやすがいを)

しかし、子を産む時にはどのようにして出しているのか、子安貝を

(おなかにかかえているといいます。にんげんがそれをみようとすると)

お腹に抱えているといいます。人間がそれを見ようとすると

(きえてしまいます。」とこたえてもうしあげた。)

消えてしまいます。」と答えて申し上げた。

(また、あるひとがいうには、「しょくりょうをかんりするやくしょにはすいはんのためのたてものが)

また、ある人が言うには、「食糧を管理する役所には炊飯のための建物が

(ありますが、そのとうのはしらごとにつばめはすをつくっています。そこにちゅうじつなけらいの)

ありますが、その棟の柱ごとに燕は巣を作っています。そこに忠実な家来の

(おとこたちをつれていって、あしばをたかくくみあげてうえからのぞかせれば、)

男たちを連れて行って、足場を高くくみ上げて上から覗かせれば、

(なんびきかのつばめはこをうんでいるでしょう。そこでこやすがいをとらせれば)

何匹かの燕は子を産んでいるでしょう。そこで子安貝を取らせれば

(よいのです。」ということである。ちゅうなごんはよろこんで、)

良いのです。」ということである。中納言は喜んで、

(「おもしろいはなしもあるものだ。まったくそんなことはしらなかった。やくだつことを)

「面白い話もあるものだ。全くそんな事は知らなかった。役立つ事を

(おしえてくれた。」といって、ちゅうじつなけらいのおとこを20にんばかりはけんして、)

教えてくれた。」と言って、忠実な家来の男を二十人ばかり派遣して、

(たかいあしばをくんでそのうえにのぼらせた。)

高い足場を組んでその上に登らせた。

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