竹取物語21
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ㅁㅁ | 6441 | S | 6.7 | 95.9% | 280.7 | 1888 | 80 | 30 | 2024/11/04 |
2 | りく | 6170 | A++ | 6.3 | 97.7% | 306.8 | 1937 | 44 | 30 | 2024/11/27 |
3 | ばぼじま | 5587 | A | 5.7 | 97.1% | 326.8 | 1881 | 55 | 30 | 2024/11/06 |
4 | どもしろです | 5399 | B++ | 5.9 | 92.1% | 321.5 | 1897 | 161 | 30 | 2024/11/05 |
5 | もっちゃん先生 | 5087 | B+ | 5.3 | 95.4% | 354.8 | 1895 | 90 | 30 | 2024/11/09 |
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問題文
(おきなは、「これはなんということをおっしゃるのですか。わたしがたけのなかから)
翁は、「これは何という事を仰るのですか。私が竹の中から
(ひめをみつけましたが、なたねほどのおおきさだったあなたを、)
姫を見つけましたが、菜種ほどの大きさだった貴女を、
(わたしのせたけとおなじくらいになるまでそだてあげたのです。)
私の背丈と同じくらいになるまで育て上げたのです。
(そのわがこをだれがむかえにくるというのですか。そんなことはわたしがゆるしません。」)
その我が子を誰が迎えに来るというのですか。そんなことは私が許しません。」
(といって、「わたしのほうこそ、ひめがいなくなるのであればしんでしまいたい。」)
と言って、「私の方こそ、姫がいなくなるのであれば死んでしまいたい。」
(といってないてののしっている。そのようすはいたましくてとてもたえがたいものである。)
と言って泣いて罵っている。その様子は痛ましくてとても耐え難いものである。
(かぐやひめは、「わたしはつきのみやこのにんげんであり、そこにはふぼがいます。)
かぐや姫は、「私は月の都の人間であり、そこには父母がいます。
(はじめはみじかいきかんということでつきのくにからやってきましたが、)
初めは短い期間ということで月の国からやって来ましたが、
(このようにじっさいにはながいねんげつをこのにんげんかいですごしてしまいました。)
このように実際には長い年月をこの人間界で過ごしてしまいました。
(つきのくにのふぼのこともおぼえておらず、このにんげんかいではながいあいだにわたって)
月の国の父母のことも覚えておらず、この人間界では長い間にわたって
(たのしくすごさせてもらい、あなたたちとはおやことしてなれしたしんできました。)
楽しく過ごさせて貰い、あなた達とは親子として慣れ親しんできました。
(つきのくににかえるのはうれしいのではなく、ただわかれがかなしいというきもちが)
月の国に帰るのは嬉しいのではなく、ただ別れが悲しいという気持ちが
(あるばかりです。しかし、わたしのほんとうのきもちとはぎゃくに、わたしはどうしても)
あるばかりです。しかし、私の本当の気持ちとは逆に、私はどうしても
(かえらなければならないのです。」といって、おきなとおうなといっしょにはげしくないた。)
帰らなければならないのです。」と言って、翁と媼と一緒に激しく泣いた。
(しようにんたちもながねんなれしたしんできて、ひめのやさしくてうつくしいおきもちに)
使用人たちも長年慣れ親しんできて、姫の優しくて美しいお気持ちに
(こういをいだいており、わかれることをおもうとたえがたいほどにかなしくこいしい)
好意を抱いており、別れることを思うと耐え難いほどに悲しく恋しい
(きもちになる。ゆみずものめないほどで、おきなとおうなとおなじようなきもちで)
気持ちになる。湯水も飲めないほどで、翁と媼と同じような気持ちで
(わかれをなげいている。)
別れを嘆いている。
(かぐやひめがつきにかえるということをみかどもおききになられて、)
かぐや姫が月に帰るということを帝もお聞きになられて、
(たけとりのおきなのやしきへとししゃをつかわした。ししゃのまえにでてきたおきなは、)
竹取の翁の屋敷へと使者を遣わした。使者の前に出て来た翁は、
(いつまでもないてばかりいる。このことをなげきかなしみすぎて、ひげがしろくなり、)
いつまでも泣いてばかりいる。このことを嘆き悲しみすぎて、髭が白くなり、
(こしがまがり、めもはれてただれているようすである。)
腰が曲がり、目も腫れて爛れている様子である。
(おきなは、ことしで50さいくらいのねんれいだったが、むすめをうしなうというものおもいで、)
翁は、今年で五十歳くらいの年齢だったが、娘を失うという物思いで、
(たんきかんのあいだにすっかりおいぼれてしまったようにみえた。)
短期間の間にすっかり老いぼれてしまったように見えた。
(みかどのししゃは、「ひじょうにおもいなやんでいるというのはほんとうなのか。」)
帝の使者は、「非常に思い悩んでいるというのは本当なのか。」
(というみかどのおことばをおきなにつたえた。おきなはなきながら、)
という帝のお言葉を翁に伝えた。翁は泣きながら、
(「8がつの15にちに、つきのみやこからかぐやひめのおむかえがやってまいります。)
「八月の十五日に、月の都からかぐや姫のお迎えがやって参ります。
(そういったありがたいことばをいただいたのはおそれおおいことです。)
そういったありがたい言葉を頂いたのは畏れ多い事です。
(この15にちは、おおぜいのひとびとをはけんしていただいて、つきのみやこのひとがむかえに)
この十五日は、大勢の人々を派遣して頂いて、月の都の人が迎えに
(やってきたら、ほばくさせようかとおもいます。」ともうしあげた。)
やって来たら、捕縛させようかと思います。」と申し上げた。