竹取物語23

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問題文
(かぐやひめは、「そんなおおごえでおっしゃらないでください。やねのうえにいるひとたちに、)
かぐや姫は、「そんな大声で仰らないで下さい。屋根の上にいる人たちに、
(きかれたらはずかしいです。いままでのあなたのやさしいおこころもしらないで、)
聞かれたら恥ずかしいです。今までのあなたの優しいお心も知らないで、
(つきにかえってしまうことがざんねんでなりません。ながくすごすというやくそくが)
月に帰ってしまう事が残念でなりません。長く過ごすという約束が
(なかったので、まもなくかえっていかなければならないとおもい、)
無かったので、間もなく帰っていかなければならないと思い、
(かなしくおもっています。りょうしんであるあなたたちのおせわをまったくしないで、)
悲しく思っています。両親であるあなた達のお世話を全くしないで、
(かえらなければならないどうちゅうはこころやすらかではないのですが、)
帰らなければならない道中は心安らかではないのですが、
(このすうじつかんはえんがわにでてすわって、ことし1ねんのきこくのえんきをもうしでたのですが、)
この数日間は縁側に出て座って、今年一年の帰国の延期を申し出たのですが、
(まったくそのねがいはきょかされませんでした。それでこのようにおもいなげいて)
全くその願いは許可されませんでした。それでこのように思い嘆いて
(いるのです。あなたたちのおこころをまどわせるばかりでかえっていくことは、)
いるのです。あなた達のお心を惑わせるばかりで帰っていくことは、
(かなしくてこたえきれないことなのです。)
悲しくて堪えきれない事なのです。
(あのつきのみやこのひとは、とてもうつくしくてとしをとることもないのです。)
あの月の都の人は、とても美しくて年を取ることもないのです。
(おもいなやむこともありません。そのようなところへかえっていくのは、)
思い悩むこともありません。そのような所へ帰っていくのは、
(たのしいことではありません。としをとっておとろえたあなたたちのめんどうをみることが)
楽しい事ではありません。年を取って衰えたあなた達の面倒を見ることが
(できないのがこころのこりです。」といった。)
できないのが心残りです。」と言った。
(おきなは、「むねがいたくなるようなことをおっしゃいますな。うつくしいすがたをした)
翁は、「胸が痛くなるようなことを仰いますな。美しい姿をした
(つきのくにのししゃがきても、ひめをまもるじゃまなどさせない。」とおこっていた。)
月の国の使者が来ても、姫を守る邪魔などさせない。」と怒っていた。
(そうこうしていると、よいのころもすぎて、ごぜん0じごろになると、)
そうこうしていると、宵の頃も過ぎて、午前0時頃になると、
(やしきのまわりがまひるよりもあかるくなってひかり、まんげつのあかるさの10ばいほどの)
屋敷の周りが真昼よりも明るくなって光り、満月の明るさの十倍ほどの
(あかるさで、そこにいるひとのけあなまでみえるほどだった。)
明るさで、そこにいる人の毛穴まで見えるほどだった。
(おおぞらから、てんじんがくもにのっておりてきて、じめんから1.5めーとるほどのいちに)
大空から、天人が雲に乗って降りてきて、地面から1.5メートルほどの位置に
(たってならんでいる。)
立って並んでいる。
(やしきのうちとそとにいたひとたちのこころは、なにかふしぎなものにおそわれるような)
屋敷の内と外にいた人たちの心は、何か不思議な物に襲われるような
(きぶんになり、あいてとたたかおうとするいしがなくなってしまった。)
気分になり、相手と戦おうとする意志がなくなってしまった。
(なんとかしておもいなおして、ゆみやをとってたたかおうとするのだが、)
何とかして思い直して、弓矢を取って戦おうとするのだが、
(てにちからがはいらなくなってなえたきもちになってしまう。)
手に力が入らなくなって萎えた気持ちになってしまう。
(そのなかでも、ゆうもうしんのつよいへいしは、しゅうちゅうしてゆみやをいようとするのだが、)
その中でも、勇猛心の強い兵士は、集中して弓矢を射ようとするのだが、
(まとはずれなほうこうにとんでいき、けっきょくたたかいにはならない。)
的外れな方向に飛んでいき、結局戦いにはならない。
(へいしたちはほうけたようにぼおっとしたきもちになり、ただてんじんたちを)
兵士たちは呆けたようにぼおっとした気持ちになり、ただ天人たちを
(みまもるばかりである。)
見守るばかりである。
(たっているてんじんたちは、そのしょうぞくのうつくしさはこのよのものともおもえない。)
立っている天人たちは、その装束の美しさはこの世のものとも思えない。
(とぶくるまを1だいもってきていた。そのくるまはうすぎぬをはったらがい(かさ)をさしている。)
飛ぶ車を一台持って来ていた。その車は薄絹を張った羅蓋(傘)をさしている。
(くるまのなかにおうとおもわれるひとがいて、やしきにむかって、)
車の中に王と思われる人がいて、屋敷に向かって、
(「みやつこまろよ、でてこい。」といい、たたかうきはくにみちていたおきなも、)
「造麻呂よ、出てこい。」と言い、戦う気迫に満ちていた翁も、
(なにかによったようなきぶんになり、うつぶせになっておびえている。)
何かに酔ったような気分になり、うつ伏せになって怯えている。