怖い話 自己責任2
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問題文
(かくごしてしんろしつにいくとわたしのほかにもbとdがすわっています)
覚悟して進路室に行くと私の他にもBとDが座っています
(かんぬしさんもきていましたせいかつしどうのせんせいなどいません)
神主さんも来ていました。生活指導の先生などいません
(わたしがはいってくるなりかんぬしさんがいいましたあんなcがしんだんよ)
私が入ってくるなり神主さんが言いました。「あんなCが死んだんよ」
(しんじられませんでしたがっこうさぼってこっちにくくっとるaのようすをみにきよった)
信じられませんでした。学校さぼってこっちに括っとるAの様子を見にきよった
(んよびょういんのみまいじゃないとやけんあぶないってわかりそうなもんやけどね)
んよ。病院の見舞いじゃないとやけん危ないってわかりそうなもんやけどね
(うらのこうしからざしきのぞいたしゅんかんにものすごいこえだしてたおれよった)
裏の格子から座敷のぞいた瞬間にものすごい声出して倒れよった
(かけつけたときにはしろめむいてしんどったええかaはもうおらんとおもえ)
駆けつけたときには白目むいて死んどったええか、Aはもうおらんと思え
(cのこともぜったいいまからわすれろあれはめがみえんけんじぶんのことをしらんやつのところに)
Cのことも絶対今から忘れろ。アレは目が見えんけん自分の事を知らん奴の所に
(つきにはこんあれのことをおぼえとるやつがおったらなんねんかかっても)
憑きには来ん。アレのことを覚えとる奴がおったら何年かかっても
(あれはそいつのところにくるきたらつかれてしぬんぞ)
アレはそいつのところに来る。来たら憑かれて死ぬんぞ
(それとうしろがみはのばすなよもしあれにあってにげたときあれはさいしょに)
それと後ろ髪は伸ばすなよ。もしアレに会って逃げたときアレは最初に
(かみをひっぱるけんなとそれだけきかされるとわたしたちはおもいきもちで)
髪を引っ張るけんなとそれだけ聞かされると私たちは重い気持ちで
(しんろしつをでましたそつぎょうしてかぎょうをつぐというはなしはそのときからあきらめなければ)
進路室を出ました。卒業して家業を継ぐという話はその時から諦めなければ
(いけませんでしたそのあとわたしたちはばらばらのけんでしんろにつき)
いけませんでした。その後私たちはバラバラの県で進路につき
(ぜったいにかおをあわせないようにしようもしあってもたにんのふりをする)
絶対に顔を合わせないようにしようもし会っても他人のふりをする
(ことにしなければなりませんでしたそしてわたしはりんけんのこうこうにはいりかこをわすれて)
ことにしなければなりませんでした。そして私は隣県の高校に入り過去を忘れて
(じぶんのせいかつにぼっとうしましたかみはみじかくかりましたしかしとこやでぼうずをたのむたび)
自分の生活に没頭しました。髪は短く刈りました。しかし床屋で坊主を頼むたび
(かんぬしさんのはなしをおもいだしてきょうくるかあしたくるかとおもいながらながいさんねんがすぎ)
神主さんの話を思い出して今日来るか、明日来るかと思いながら長い3年が過ぎ
(そのごたけんのだいがくにはいることができましたしかしすこしきをゆるして)
その後他県の大学に入ることができました。しかし少し気を許して
(ぼんにきせいしたのがいけませんでしたきせいしえきのばいてんにたちよったのですが)
盆に帰省したのがいけませんでした。帰省し駅の売店に立ち寄ったのですが
(ちゅうがくじだいのかのじょがうりこでしたかのじょはわたしをみるなりぼろぼろとなきだして)
中学時代の彼女が売り子でした。彼女は私を見るなりボロボロと泣き出して
(bとdがそれぞれしんだといいましたbはそつぎょうごまもなく)
BとDがそれぞれ死んだと言いました。Bは卒業後まもなく
(げしゅくのじしつにとじこもってくびをくくったそうですへやはあまどとかーてんが)
下宿の自室に閉じこもって首をくくったそうです部屋は雨戸とカーテンが
(しめられへやじゅうのとびらというとびらをふういんしさらにじぶんのかみのけをそのうえから)
閉められ部屋じゅうの扉という扉を封印しさらに自分の髪の毛をその上から
(いっぽんいっぽんきちょうめんにはりつけていたということでしたろうでじぶんのみみとまぶたをふうをし)
一本一本几帳面に張り付けていたということでした。鑞で自分の耳と瞼に封をし
(ようとしたあとがあったがさいごまでそれをやらずにじがいしたというはなしでした)
ようとした痕があったが最後までそれをやらずに自害したという話でした
(dはじゅうななのなつにしこくまでにげたそうですがまつやまのきんこうのまちで)
Dは17の夏に四国まで逃げたそうですが松山の近郊の町で
(ぱんついちまいでけたけたわらいながらあるいているのをみつかったそうです)
パンツ1枚でケタケタ笑いながら歩いているのを見つかったそうです
(dのこうとうぶはとりがむしったようにかみのけがぬかれていました)
dの後頭部は烏がむしったように髪の毛が抜かれていました
(dのまぶたはとじるのではなくぜったいとじないようにとみずからないふできりとろうとした)
Dの瞼は閉じるのではなく絶対閉じないようにと自らナイフで切り取ろうとした
(あとがあったそうですつまりあれをおぼえているのはわたしひとりしかのこっていないと)
痕があったそうです。つまりアレを覚えているのは私一人しか残っていないと
(きづかされてしまったのですそれからみっかわたしはくどいじょうのねつがつづき)
気づかされてしまったのです。それから3日私は9度以上の熱が続き
(じっかでねこまなければなりませんでしたわたしはかんがえました)
実家で寝込まなければなりませんでした。私は、考えました
(あれのはなしをわたしとおなじようにおおくのひとにはなせばあれがわたしをさがしあてわたしがひょういされる)
アレの話を私と同じように多くの人に話せばアレが私を探し当て私が憑依される
(かくりつはさがるのではないかとおもいここでつづりました)
確率は下がるのではないか。と思いここで綴りました