怖い話 呪われた山

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投稿者投稿者リーヴァイいいね3お気に入り登録
プレイ回数3688難易度(4.2) 2460打 長文 かな
怖い話です!
呪われている山。その山と村にはひとつ、関係があった。
住んでいた村は、昔、人食いの村だったそうだ。
今となってはそんなものは迷信に近いが、はっきり言うと呪われているのは村の人々のほうだった。つまり俺も。
人食い人種の汚れた血を今なお濃く引き継ぐ、この村は、神聖な神社にとって嫌われている。
どういうことか、ばあちゃんに聞いたところ、山の神社の護りが強すぎるそうだ。あんな廃れているようでも効力は健在らしい。
つまり、呪われている人々があんなところへ近付けば、良くないことが起きるのは当たり前。
だから旅行客に異変はなかった。友達は俺の代わりとなり、俺には異変が起きなかった。
結末はこうだった。最初から山など呪われていなかった。あの猿のようなものは山神かなにかかもしれない。
俺は正月やお盆でも村に戻ろうとは思わない。多分、次に行ったら本当に死ぬかもしれないから。

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問題文

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(こどものころはむらにすんでいた おれんちのうらにはやまがあった)

子供の頃は村に住んでいた。俺んちの裏には山が在った

(そのやまはむらでのろわれているとうわさされてたんだ だからりょうしんやそふぼからは)

その山は村で呪われていると噂されてたんだ。だから両親や祖父母からは

(ぜったいにいくなとねんをおされていた やまにはいるとそれをきによくないこと)

「絶対に行くな」と念を押されていた。山に入るとそれを期に良くないこと

(がおきるらしい それかやまのなかでそうなんかみかくしむらではだれもいかない)

が起きるらしい。それか山の中で遭難神隠し?村ではだれも行かない

(しんれいすぽっとでもあった しかしりょこうきゃくはそのやまへいくことがあった)

心霊スポットでもあった。しかし旅行客はその山へ行くことがあった

(りょこうきゃくはやまへはいってなにもおきなかったのかみんなふつうにおりてくる)

旅行客は山へ入ってなにも起きなかったのかみんな普通に降りてくる

(いやじっさいなにもおきなかったのだろう やまのおくにすたれたじんじゃがあったそうだ)

いや、実際なにも起きなかったのだろう。山の奥に廃れた神社があったそうだ

(ほかのりょこうきゃくもくちぐちにそういってたからほんとうなんだろうなあとおれもおもった)

ほかの旅行客も口々にそう言ってたから本当なんだろうなあと俺も思った

(あるひともだちがりょこうきゃくはだれひとりとしてぶじにもどってくるのだからいってみよう)

ある日友達が旅行客はだれひとりとして無事に戻ってくるのだから行ってみよう

(といってきた おれもきっとめいしんだろうとおもいいっしょにいくことにした)

と言ってきた。俺もきっと迷信だろうと思い一緒に行くことにした

(もちろんおやにはいわなかった ほうかごいざやまにのぼるときはなんのいへんも)

もちろん、親には言わなかった。放課後いざ山に登るときはなんの異変も

(かんじなかったんだ そしておれとともだちはぶじじんじゃへついた でもここにきてやっと)

感じなかったんだ。そして俺と友達は無事神社へ着いた。でもここにきてやっと

(おれたちはこうかいすることになった ちょうどしゃのおくからなにかがのぞいている)

俺たちは後悔することになった。ちょうど社の奥からなにかが覗いている

(きがした そこでおれたちはかたまりきぶんがわるくなった ともだちはかおがひきつっていた)

気がした。そこで俺たちは固まり気分が悪くなった。友達は顔が引き攣っていた

(やばいのろいころされるとおもった でもからだがうごかずあたまがくらくらする すると)

やばい呪い殺されると思った。でも身体が動かず頭がくらくらする。すると

(どこかとおくのばしょでごとんというおとがした かなづちをじめんにおとしてしまった)

どこか遠くの場所でゴトン!という音がした。金槌を地面に落としてしまった

(ようなおとがした そのしゅんかんかなしばりがとけおれはすぐさまともだちのてをひっぱり)

ような音がした。その瞬間金縛りが解け俺はすぐさま友達の手を引っ張り

(にげだした とちゅうなんどもころびそうになった そしていへんにきづいたのだ)

逃げ出した。途中なんども転びそうになった。そして異変に気付いたのだ

(うしろからなにかがおってくるようにかんじた いやおってきていた)

後ろからなにかが追ってくるように感じた。いや、追ってきていた

(がさがさとくさをかきわけるようにかくじつにおれにちかづいていた おいつかれたらしぬ)

がさがさと草を掻き分けるように確実に俺に近付いていた。追いつかれたら死ぬ

など

(とちょっかんした うしろをちらとみたんだ そこにはみるもおぞましい)

と直感した。後ろをちらと見たんだ。そこには見るもおぞましい

(なぞのくろいさるがおってきてたんだ めがちばしっていた しぬとおもった)

謎の黒い猿が追ってきてたんだ。目が血走っていた。死ぬ!と思った

(なんとかやまからぬける くろいさるもおってこなかった)

なんとか山から抜ける。黒い猿も追ってこなかった

(ふるえるてあしでなんとかいえにかえった というかいえはすぐめのまえだったしな)

震える手足でなんとか家に帰った。というか家はすぐ目の前だったしな

(めしをくいおえるといえのでんわがなった あいてはやまへいっしょにいったともだちのははおやからだ)

飯を食い終えると家の電話が鳴った。相手は山へ一緒に行った友達の母親からだ

(まるまるがいえにかえってきていないそちらにいないかとのことだ)

○○が家に帰ってきていないそちらにいないかとのことだ

(もうなにがなんだかわからなかった おれがきょうふでやまをはしりおりているとき)

もうなにがなんだか判らなかった。俺が恐怖で山を走り降りているとき

(てをにぎっていたともだちはいなかったのか ともだちはやまでかみかくしにあった)

手を握っていた友達はいなかったのか。友達は山で神隠しにあった

(それもおれのすぐちかくで おれはなにもいえなかった ともだちのはははないていたそうだ)

それも俺のすぐ近くで。俺はなにも言えなかった。友達の母は泣いていたそうだ

(ざいあくかんがおれをつつんだ いまへもどるとばあちゃんがおれをにらんできた)

罪悪感が俺を包んだ。居間へ戻るとばあちゃんが俺を睨んできた

(そしてかいこういちばんに やまへいったのかだった おれはなぜかうなずいてしまった)

そして開口一番に「山へ行ったのか」だった。 俺はなぜか頷いてしまった

(するとばあちゃんはろうたいとおもえないすばやさでおれにとびついてきた)

するとばあちゃんは老体と思えない素早さで俺に飛びついてきた

(どうしてはいったあそこはのろわれているおまえはつかれたじきどりにくるぞ)

どうして入った!あそこは呪われている!お前は憑かれたじき取りにくるぞ!

(そうばあちゃんがいった おれのきょうふしんはまっくすだった)

そうばあちゃんが言った。俺の恐怖心はマックスだった

(おまえのともだちもいったんだろうそのともだちはおまえのみがわりになったといわれ)

お前の友達も行ったんだろう、その友達はお前の身代わりになったといわれ

(そこでおれはきをうしなった)

そこで俺は気を失った

(それからいまへもどる おれにはなんのいへんもおきなかったのがさいわいである)

それから今へ戻る。俺にはなんの異変も起きなかったのが幸いである

(ともだちにはあやまってもあやまりきれないほどだ)

友達には謝っても謝りきれないほどだ

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