孫氏兵法書 - 軍争編 ②

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孫武の兵法書
名文、名句で知られる十三篇からなる古代中国の兵法書

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(ゆえにへいはさをもってたち、りをもってうごき、ぶんごうをもってへんをなすものなり。)

故に兵は詐を以って立ち、利を以って動き、分合を以って変を爲者也。

(ゆえにそのはやきことかぜのごとく、そのしずかなることはやしのごとく、)

故に其の疾きこと風の如く、其の徐かなること林の如く、

(しんりゃくすることひのごとく、うごかざることやまのごとく、)

侵掠すること火の如く、動かざること山の如く、

(しりかたきこといんのごとく、うごくことらいしんのごとし。)

知り難きこと陰の如く、動くこと雷震の如し。

(きょうをかすむるにはしゅうをわかち、ちをひろむるにはりをわかち、けんをかけてうごく。)

郷を掠むるには衆を分かち、地を廓むるには利を分かち、権を懸けて動く。

(うちょくのけいをせんちするものはかつ。これぐんそうのほうなり。)

迂直の計を先知する者は勝つ。此れ軍争之法也。

(ぐんせいにいわく、)

軍政に曰く、

(いうともあいきこえず、ゆえにきんこをつくる。しめすともあいみえず、ゆえにせいきをつくる。)

言うとも相聞えず、故に金鼓を為る。視すとも相見えず、故に旌旗を為る。

(それきんこ・せいきはひとのじもくをひとつにするゆえんなり。)

それ金鼓・旌旗は人の耳目を一にする所以也。

(ひとすでにせんいつなれば、すなわちゆうじゃもひとりすすむをえず、きょうじゃもひとりしりぞくをえず。)

人既に専一なれば、則ち勇者も一人進むを得ず、怯者も一人退くを得ず。

(これしゅうをもちうるのほうなり。)

此れ衆を用うる之法也。

(ゆえにやせんにかこおおく、ちゅうせんにせいきおおきは、ひとのじもくをかうるゆえんなり。)

故に夜戦に火鼓多く、昼戦ちに旌旗多きは、人之耳目を変うる所以也。

(ゆえにさんぐんにはきをうばうべく、しょうぐんにはこころをうばうべし。)

故に三軍には気を奪うべく、将軍には心を奪うべし。

(これゆえにあさのきはえい、ひるのきはだ、くれのきはき。)

是故に朝の気は鋭、昼の気は惰、暮の気は帰。

(ゆえによくへいをもちうるものは、そのえいきをさけてそのだきをうつ。)

故に善く兵を用うる者は、其の鋭気を避けて其の惰帰を撃つ。

(これきをおさむるものなり。)

此れ気を治むる者也。

(ちをもってらんをまち、せいをもってかをまつ。これこころをおさむるものなり。)

治を以って乱を待ち、静を以って譁を待つ。此れ心を治むる者也。

(ちかきをもってとおきをまち、いつをもってろうをまち、ほうをもってきをまつ。)

近きを以って遠きを待ち、佚を以って労を待ち、飽を以って饑を待つ。

(これちからをおさむるものなり。)

此れ力を治むる者也。

(せいせいのはたをむかうることなく、どうどうのじんをうつことなし。これへんをおさむるものなり。)

正々の旗を邀うること無く、堂々の陳を撃つこと無し。此れ変を治むる者也。

など

(ゆえにへいをもちうるのほうは、こうりょうにはむかうことなかれ、)

故に兵を用うるの法は、高陵には向かうこと勿れ、

(おかをせにするにはむかうことなかれ、いつわりにぐるにはしたがうことなかれ、)

丘を背にするには逆うこと勿れ、佯り北ぐるには従うこと勿れ、

(えいそつにはせむることなかれ、じへいにはくらうことなかれ、きしにはとどむることなかれ、)

鋭卒には攻むること勿れ、餌兵には食らうこと勿れ、帰師には遏むること勿れ、

(いしにかならずかき、きゅうこうにはせまることなかれ。これへいをもちうるのほうなり。)

囲師には必ず闕き、窮寇には追ること勿れ。此れ兵を用うるの法也。

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