露国ニ対スル宣戦ノ詔勅 ②

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明治天皇です

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問題文

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(かんこくのほぜんはしじするによしなく、きょくとうのへいわまたもとよりのぞむべからず。)

韓國の保全は支持するに由なく、極東の平和亦素より望むべからず。

(ゆえにちんはこのきにさいしせつにだきょうによってじきょくをかいけつし)

故に朕は此の機に際し切に妥協に由て時局を解決し

(もってへいわをこうきゅうにいじせしむことをきし、)

以て平和を恒久に維持せしむことを期し、

(ゆうしをしてろこくにていぎしはんさいのひさしきにわたりてるじせっしょうをかさねたるも、)

有司をして露國に提議し半歳の久しきに亘りて屡次折衝を重ねしめたるも、

(ろこくはひとつもこうじょうのせいしんをもってこれをむかえず、)

露國は一も交譲の精神を以て之を迎へず、

(こうじつびきゅう、いたづらにじきょくのかいけつをせんえんせしめ、)

曠日弥久、徒に時局の解決を遷延せしめ、

(ようにへいわをしょうどうしいんにりくかいのぐんびをぞうだいし、もってわれをくつじゅうせしめんとす。)

陽に平和を唱道し陰に陸海の軍備を増大し、以て我を屈従せしめむとす。

(およそろこくがはじめよりへいわをこうあいするのせいいなるものごうもみとむるによしなし。)

凡そ露國が始より平和を好愛するの誠意なるもの毫も認むるに由なし。

(ろこくはすでにていこくのていぎをいれず、)

露國は既に帝國の提議を容れず、

(かんこくのあんぜんはまさにききゅうにひんしていこくのこくりはまさにしんぱくせられんとす。)

韓國の安全は方に危急に瀕し帝國の國利は将に侵迫せられむとす。

(ことすでにここにいたる。ていこくがへいわのこうしょうによりもとめんとしたる)

事既に茲に至る。帝國が平和の交渉に依り求めむとしたる

(しょうらいのほしょうはこんにちこれをきこのあいだにもとむるのほかなし。)

将来の保障は今日之を旗鼓の間に求むるの外なし。

(ちんはなんじゆうしゅうのちゅうじつゆうぶなるにいらいし、すみやかにへいわをえいえんにこくふくし、)

朕は汝有衆の忠實勇武なるに倚頼し、速に平和を永遠に克復し、

(もってていこくのこうえいをほぜんせんことをきす。)

以て帝國の光榮を保全せむことを期す。

(ぎょめいぎょじ めいじさんじゅうひちねんにがつとおか)

御名御璽 明治三十七年二月十日

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