東條英機 戦陣訓 - 本訓 其の二

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(だいいち けいしん)

第一 敬神

(しんれいかみにありてしょうらんしたまう。)

神霊上に在りて照覧し給ふ。

(こころをただしみをおさめあつくけいしんのまことをささげ、)

心を正し身を修め篤く敬神の誠を捧げ、

(つねにちゅうこうをこころにねんじ、あおいでしんめいのかごにはぢるべからず。)

常に忠孝を心に念じ、仰いで神明の加護に恥ぢざるべし。

(だいに こうどう)

第二 孝道

(ちゅうこういっぽんはわがくにどうぎのせいすいにして、ちゅうせいのしはかならずじゅんじょうのこうしなり。)

忠孝一本は我が国道義の精粋にして、忠誠の士は又必ず純情の孝子なり。

(せんじんふかくふぼのこころざしをたいして、よくじんちゅうのたいぎにてっし、)

戦陣深く父母の志を体して、克く尽忠の大義に徹し、

(もってそせんのいふうをけんしょうせんことをきすべし。)

以て祖先の遺風を顕彰せんことを期すべし。

(だいさん けいれいきょそ)

第三 敬礼挙措

(けいれいはしじゅんのふくじゅうしんのはつろにして、またしょうかいっちのひょうげんなり。)

敬礼は至純の服従心の発露にして、又上下一致の表現なり。

(せんじんのあいだとくにげんせいなるけいれいをおこなわざるべからず。)

戦陣の間特に厳正なる敬礼を行はざるべからず。

(だいし せんゆうどう)

第四 戦友道

(せんゆうのどうぎは、たいぎのもとしせいあいむすび、)

戦友の道義は、大義の下死生相結び、

(たがいにしんらいのしじょうをいたし、つねにせっさたくまし、かんきゅうあいすくい、)

互に信頼の至情を致し、常に切磋琢磨し、緩急相救ひ、

(ひいあいいましめて、ともにぐんじんのほんぶんをまっとうするにあり。)

非違相戒しめて、倶に軍人の本分を完うするに在り。

(だいご そっせんきゅうこう)

第五 率先躬行

(かんぶはねっせいもってひゃっこうのはんたるべし。かみただしからざけばしもかならずみだる。)

幹部は熱誠以て百行の範たるべし。上正しからざけば下必ず紊る。

(せんじんはじっこうをとうとぶ。みをもってしゅうにさきんじきぜんとしておこなうべし。)

戦陣は実行を尚ぶ。躬を以て衆に先んじ毅然として行ふべし。

(だいろく せきにん)

第六 責任

(にんむはしんせいなり。せきにんはきわめておもし。)

任務は神聖なり。責任は極めて重し。

など

(いちぎょういちむゆるがせにせず、しんこんをけいちゅうしていっさいのしゅだんをつくし、)

一業一務忽せにせず、心魂を傾注して一切の手段を尽くし、

(これがたっせいにいかんなきをきすべし。)

之が達成に遺憾なきを期すべし。

(せきにんをおもんずるもの、これしんにせんじょうにおけるさいだいのゆうしゃなり。)

責任を重んずる者、是真に戦場に於ける最大の勇者なり。

(だいなな しせいかん)

第七 死生観

(しせいをつらぬくものはすうこうなるけんしんほうこうのせいしんなり。)

死生を貫くものは崇高なる献身奉公の精神なり。

(せいしをちょうえつしいちいにんむのかんすいにまいしんすべし。)

生死を超越ちし一意任務の完遂に邁進すべし。

(しんしんいっさいのちからをつくし、しょうようとしてゆうきゅうのたいぎにいくることをよろこびとすべし。)

身心一切の力を尽くし、従容として悠久の大義に生くることを悦びとすべし。

(だいはち なをおしむ)

第八 名を惜しむ

(はじをしるものはつよし。)

恥を知る者は強し。

(つねにきょうとうかもんのめんもくをおもい、いよいよふんれいしてそのきたいにこたうべし。)

常に郷党家門の面目を思ひ、愈々奮励して其の期待に答ふべし。

(いきてりょしゅうのはずかしめをうけず、ししてざいかのおめいをのこすことなかれ。)

生きて虜囚の辱を受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ。

(だいく しつじつごうけん)

第九 質実剛健

(しつじつもってじんちゅうのききょをりっし、ごうけんなるしふうをさくこうし、)

質実以て陣中の起居を律し、剛健なる士風を作興し、

(おうせいなるしきをしんきすべし。)

旺盛なる士気を振起すべし。

(じんちゅうのせいかつはかんそならざるべからず。)

陣中の生活は簡素ならざるべからず。

(ふじゆうはつねなるをおもい、まいじせつやくにつとむべし。)

不自由は常なるを思ひ、毎事節約に努むべし。

(しゃしはゆうもうのせいしんをむしばむものなり。)

奢侈は勇猛の精神を蝕むものなり。

(だいじゅう せいれんけっぱく)

第十 清廉潔白

(せいれんけっぱくは、ぶにんきせつのよってたつところなり。)

清廉潔白は、武人気節の由って立つ所なり。

(おのれにかつことあたわずしてぶつよくにとらわるるもの、)

己に克つこと能はずして物慾に捉はるる者、

(いかでかこうこくにしんめいをささぐるをえん。)

争でか皇国に身命を捧ぐるを得ん。

(みをじするにれいげんなれ。じにしょするにこうせいなれ。)

身を持するに冷厳なれ。事に処するに公正なれ。

(おこないてふぎょうてんちにはぢざるべし。)

行ひて俯仰天地に愧ぢざるべし

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