文豪ストレイドッグス十五巻

(あれはいのうのさらにうえのなにかだ)

あれは異能の更に上の「何か」だ

(たしかにあるわたしたちがひとじちをらちしころしたきおくが)

慥かにある　私達が人質を拉致し殺した記憶が

(あのときらんぽさんがいってたたんていしゃがほろぶってこのことだったんですね)

あの時乱歩さんが云ってた　「探偵社が滅ぶ」ッてこの事だったンですね

(ここがりそうのしゅうちゃくてんか)

ここが理想の　終着点か

(しってるかいしんぞうがとまってもひとはしばらくいきてるにふんほどね)

知ってるかい？心臓が止まっても人は暫く生きてる　二分程ね

(そしてたんていしゃじゃひんしはむきずだきみしにたもうことなかれよんれん)

そして探偵社じゃ瀕死は無傷だ　君死給勿・四連

(げんばぶたいのしんぱくをむだにあげないでいただきたいうしろからうちますよ)

現場部隊の心拍を無駄に上げないで頂きたい　後ろから撃ちますよ？

(わがみちはばむしょうがいはなんであろうときりすてる)

我が道阻む障害は　何であろうと切り捨てる

(わしのしんぱくをよんでのきげんうかがいなどかえってごうはらじゃみみをむしりとるぞ)

儂の心拍を読んでの機嫌伺いなど却って業腹じゃ　耳を毟り取るぞ

(ぶたいをたばねるおさにしていけるでんせつしんとうあめのごぜんをかしされしえいゆう)

部隊を束ねる長にして生ける伝説　神刀・雨御前を下賜されし英雄

(ちょうごかんによりばんぶつをはあくするむみょうのおうひょうてきのひみつをきくじんもんのたつじん)

超五感により万物を把握する無明の王　標的の秘密を「聴く」尋問の達人

(じゅんすいなせんとうのうりょくではぶたいさいきょうにくたいとせいしんにはがねをやどすぶじんいんせきぎりの)

純粋な戦闘能力では部隊最強　肉体と精神に鋼を宿す武人“隕石斬り“の

(みかたがおそれてきはさらにおそれるけっけいのじょおうかのじょのこうべんにあくますらないてひれふす)

味方が畏れ敵は更に畏れる血荊の女王　彼女の鋼鞭に悪魔すら泣いて平伏す

(じんりんにもとりしきょうあくはんはきょうけんのきばがかみくだく)

人倫に悖しり凶悪犯は　狂犬の牙が噛み砕く

(いきましょうみなさんあらしをこえてよあけをこえてけっきょくぼくたちは)

生きましょう皆さん　嵐を超えて夜明けを超えて　結局僕達は

(このまわるちきゅうといういわのうえでいきることをやめられないんですから)

この回る地球という岩の上で　生きることをやめられないんですから

(さてあわれなやせいぬどもはどちらへかつろをみいだす)

さて哀れな痩せ犬共はどちらへ活路を見出す？

(だれひとりみすてんわがりそうにかけて)

誰一人見捨てん！我が理想に懸けて！

(あくのばっせられざるありぜんのしょうせられざるあり)

悪の罰せられざるあり　善の賞せられざるあり

(かのじょはしのてんししんだほうがよのためですよ)

彼女は「死の天使」死んだ方が世の為ですよ