私は足りないでいっぱい

(せかいのぱーすがくるってるみたい)

セカイのパースが狂ってるみたい

(ちかくのものにはふれられず)

近くのものには触れられず

(とおくにあるものにとつぜんぶつかってすりむいたんだ)

遠くにあるものに突然、ぶつかって擦りむいたんだ

(じんせいをぼうにふろうとはおもってないんだ)

人生を棒に振ろうとは思ってないんだ

(そうじゃなくじぶんのしあわせをじぶんで)

そうじゃなく、自分の幸せを自分で

(ていぎしそこねてしまっただけ)

定義し損ねてしまっただけ

(３６５にちがすべてなにかのひであるように)

365日が全てなにかの日であるように

(つくりもののとくべつでほうわしてる)

作り物の特別で飽和してる

(ふつうのひびふつうのひとふつうのえいがにふつうのあじ)

普通の日々、普通の人、普通の映画に普通の味

(つまらないとみながうとんじたそのふつうであることすらむずかしいや)

つまらないと皆が疎んじたその普通であることすら難しいや

(あなたはへんじゃないよって)

あなたは変じゃないよって

(いってほしかっただけで)

言って欲しかっただけで

(なんていうか)

なんていうか

(えーとなんかほんとごめんね)

えーと……なんか……ほんとゴメンね

(あれいったいわたしはなにをだれになぜあやまったんだろ)

あれ？一体、私は何を誰になぜ謝ったんだろ？

(なんでないているんだろうな)

なんで泣いているんだろうな

(うまくわらえないな)

うまく笑えないな

(だれかのねがいがかなうなら)

誰かの願いが叶うなら

(わたしのねがいはかなわない)

私の願いは叶わない

(せかいのなみだのそうりょうは)

世界の涙の総量は

(いつもふへんでおしつけあって)

いつも不変で押し付けあって

(ぼんやりとしたふあんとかついことばにごすげんごかんかく)

ぼんやりとした不安とかつい言葉濁す言語感覚

(わかってるんだほんとうはかなしくなるね)

分かってるんだ本当は、悲しくなるね

(どこかでみちをまちがえたじもんとじとうみずかけあって)

どこかで道を間違えた？自問と自答、水掛けあって

(まちがいはわかってる)

間違いは分かってる

(くのうなどないかのようにみせることにくのうしてた)

苦悩などないかのように見せることに苦悩してた

(わたしたちはたくさんのこといっぱいいっぱいはなしたね)

私達は沢山のこといっぱいいっぱい話したね

(はなしたくないことごとをまるでかくすように)

話したくない事々をまるで隠すように

(ふけばとんでくかみのようなうすっぺらいことばでいいよ)

吹けば飛んでく紙のような薄っぺらい言葉でいいよ

(ひとつずつあつめとじたならいつかはほんになるさ)

一つずつ集め綴じたなら、いつかは本になるさ

(だいじょうぶって)

大丈夫って

(いってうそをつきました)

言って嘘をつきました

(へいきぶっても)

平気振っても

(やっぱいたいな)

やっぱ痛いな

(あなたはへんじゃないよって)

あなたは変じゃないよって

(いってほしかっただけで)

言って欲しかっただけで

(なんていうか)

なんていうか

(えーとなんかほんとごめんね)

えーと……なんか……ほんとゴメンね

(あれいったいわたしはなにをだれになぜあやまったんだろ)

あれ？一体、私は何を誰になぜ謝ったんだろ？

(なんでないているんだろうな)

なんで泣いているんだろうな

(うまくわらえないな)

うまく笑えないな