タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話-1
タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話-1
『小指と薬指が言うことを聞かない編』です。
タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話-2
『タイピングコンテスト編』はこちらです。
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1話からの一覧はこちらです。
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順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 98%以上 | 4176 | C | 4.2 | 98.6% | 547.1 | 2317 | 32 | 47 | 2024/11/12 |
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問題文
(たいぴんぐのれんしゅうにはげむだいがくせいのともやは、)
タイピングの練習に励む大学生の智也は、
(ぱそこんのまえであせりのひょうじょうをうかべていた。)
パソコンの前で焦りの表情を浮かべていた。
(じゅぎょうのれぽーとやゆうじんとのちゃっとにつかうたいぴんぐすきるをこうじょうさせるため、)
授業のレポートや友人とのチャットに使うタイピングスキルを向上させるため、
(まいにちかかさずれんしゅうしていたが、どうにもこゆびとくすりゆびがいうことをきかないのだ。)
毎日欠かさず練習していたが、どうにも小指と薬指が言うことを聞かないのだ。
(「なんでだよ、こゆび、くすりゆび、もうすこしきょうりょくしてくれよ!」と、)
「なんでだよ、小指、薬指、もう少し協力してくれよ!」と、
(ついこえにだしてしまう。)
つい声に出してしまう。
(こゆびとくすりゆびは、まるでいしをもっているかのように、)
小指と薬指は、まるで意思を持っているかのように、
(おもうようにうごいてくれない。)
思うように動いてくれない。
(とくにひだりてのこゆびは、きーにとどかないばかりか、)
特に左手の小指は、キーに届かないばかりか、
(ときおりまるではんこうてきにまがったりのびたりするだけだ。)
時折まるで反抗的に曲がったり伸びたりするだけだ。
(これでは、せいかくなたっちたいぴんぐなどゆめのまたゆめだ。)
これでは、正確なタッチタイピングなど夢のまた夢だ。
(「ともや、おればっかりにたよるなよ!」と、ひとさしゆびがこころのなかでぼやいた。)
「智也、俺ばっかりに頼るなよ!」と、人差し指が心の中でぼやいた。
(じっさい、ひとさしゆびはほかのゆびのぶんまではたらいており、)
実際、人差し指は他の指の分まで働いており、
(きーをたたくおとがほかのゆびとくらべてひんぱんだった。)
キーを叩く音が他の指と比べて頻繁だった。
(aきーやeきー、sきーなど、ひだりてのひとさしゆびはとくにいそがしい。)
AキーやEキー、Sキーなど、左手の人差し指は特に忙しい。
(みぎてのひとさしゆびもoきーやlきーなどでおなじくぼうさつされていた。)
右手の人差し指もOキーやLキーなどで同じく忙殺されていた。
(「もっとばらんすよくうたないと、おれたちもつかれるんだよ!」)
「もっとバランスよく打たないと、俺たちも疲れるんだよ!」
(とみぎてのひとさしゆびがつづけてなげいた。)
と右手の人差し指が続けて嘆いた。
(ともやは、ふとしたしゅんかんにきづく。)
智也は、ふとした瞬間に気づく。
(「ああ、たしかにひとさしゆびにたよりすぎてるな。これじゃあ、)
「ああ、確かに人差し指に頼りすぎてるな。これじゃあ、
(ほかのゆびがうまくうごかないのもとうぜんかも。」)
他の指がうまく動かないのも当然かも。」
(そこで、かれはたいぴんぐのれんしゅうほうほうをみなおすことにした。)
そこで、彼はタイピングの練習方法を見直すことにした。
(まずは、いっぽんゆびでたいぴんぐすることをやめ、)
まずは、一本指でタイピングすることをやめ、
(すべてのゆびをつかってもじをうつようこころがけた。)
すべての指を使って文字を打つよう心掛けた。
(ほーむぽじしょんをしっかりいしきし、)
ホームポジションをしっかり意識し、
(こゆびとくすりゆびもせっきょくてきにつかうれんしゅうをはじめた。)
小指と薬指も積極的に使う練習を始めた。
(「すこしずつ、すこしずつ・・・」とじぶんにいいきかせながら、)
「少しずつ、少しずつ…」と自分に言い聞かせながら、
(こんきづよくれんしゅうをつづけた。)
根気強く練習を続けた。
(さいしょはぎこちなかったこゆびとくすりゆびも、じょじょにきーのいちをおぼえ、)
最初はぎこちなかった小指と薬指も、徐々にキーの位置を覚え、
(すむーずにうごくようになった。)
スムーズに動くようになった。
(いっぽうで、ひとさしゆびたちもふたんがへり、すこしはやすめるようになった。)
一方で、人差し指たちも負担が減り、少しは休めるようになった。
(「やれやれ、これでおれたちもらくになる」とひとさしゆびがほっといきをつく。)
「やれやれ、これで俺たちも楽になる」と人差し指がほっと息をつく。
(すうしゅうかんご、ともやはおどろくほどたいぴんぐがはやくなっていた。)
数週間後、智也は驚くほどタイピングが速くなっていた。
(いぜんはゆびがからまりあうようなかんかくだったのが、)
以前は指が絡まり合うような感覚だったのが、
(いまではながれるようにきーをたたけるようになったのだ。)
今では流れるようにキーを叩けるようになったのだ。
(とくにこゆびとくすりゆびのせいちょうにはめをみはるものがあった。)
特に小指と薬指の成長には目を見張るものがあった。
(「やった、これでれぽーともちゃっともさくさくだ!」と、)
「やった、これでレポートもチャットもサクサクだ!」と、
(ともやはよろこびをかくせない。)
智也は喜びを隠せない。
(こゆびとくすりゆびもほこらしげにおもっていた。)
小指と薬指も誇らしげに思っていた。
(「ついにおれたちもせんりょくになったんだな」とこゆびがかんがいぶかげにいうと、)
「ついに俺たちも戦力になったんだな」と小指が感慨深げに言うと、
(くすりゆびも「うん、これからもがんばろう」とちからづよくかえした。)
薬指も「うん、これからも頑張ろう」と力強く返した。
(ともやは、すべてのゆびがきょうりょくしあうことで、)
智也は、すべての指が協力し合うことで、
(たいぴんぐがうまくいくことをじっかんした。)
タイピングがうまくいくことを実感した。
(そして、ひとさしゆびたちのなげきをわすれず、)
そして、人差し指たちの嘆きを忘れず、
(ばらんすよくゆびをつかうことのたいせつさをまなんだ。)
バランスよく指を使うことの大切さを学んだ。
(「ありがとう、みんな。これからもよろしくたのむよ。」そういって、)
「ありがとう、みんな。これからもよろしく頼むよ。」そう言って、
(ともやはあらたなきもちでたいぴんぐのれんしゅうにはげみつづけたのだった。)
智也は新たな気持ちでタイピングの練習に励み続けたのだった。