タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話-3
『タイピングコンテスト編』
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タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話-3
『指たちの家出編』です。
タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話-4
『指のかわいいわがまま編2-1』はこちらです。
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問題文
(ともやのたいぴんぐすきるはだいがくじゅうでゆうめいになり、)
智也のタイピングスキルは大学中で有名になり、
(かれはたいぴんぐこんてすとでのゆうしょうをきっかけにいちやくすたーとなった。)
彼はタイピングコンテストでの優勝をきっかけに一躍スターとなった。
(じゅぎょうやいべんとでこうえんをいらいされ、)
授業やイベントで講演を依頼され、
(たいぴんぐのひけつをおしえるたちばにまでのぼりつめた。)
タイピングの秘訣を教える立場にまで上り詰めた。
(しかし、しだいにともやのゆびたちはそのせいこうにまんぞくし、)
しかし、次第に智也の指たちはその成功に満足し、
(すこしずつごうまんになっていった。)
少しずつ傲慢になっていった。
(こゆびは「おれたちがあったからこそともやはせいこうしたんだ」)
小指は「俺たちがあったからこそ智也は成功したんだ」
(とほこらしげにいい、ひとさしゆびも「おれたちがいなければ、)
と誇らしげに言い、人差し指も「俺たちがいなければ、
(あんなにはやくうつことなんてできないんだ」とじまんしはじめた。)
あんなに早く打つことなんてできないんだ」と自慢し始めた。
(そんなあるひ、ともやがあたらしいこんてすとにむけてれんしゅうをしていると、)
そんなある日、智也が新しいコンテストに向けて練習をしていると、
(ゆびたちのあいだでふまんがつのりはじめた。)
指たちの間で不満が募り始めた。
(こゆびが「あんまりやすみがないよ。おれたちもすこしはやすませてくれよ」)
小指が「あんまり休みがないよ。俺たちも少しは休ませてくれよ」
(といいだし、くすりゆびも「そうだ、おれたちももっとじゆうにうごきたい」とさんどうした。)
と言い出し、薬指も「そうだ、俺たちももっと自由に動きたい」と賛同した。
(これにたいしてひとさしゆびは「おれたちのじつりょくをためすばしょはほかにもあるさ。)
これに対して人差し指は「俺たちの実力を試す場所は他にもあるさ。
(もうともやにたよるひつようなんてない」とだんげんした。)
もう智也に頼る必要なんてない」と断言した。
(「そうだ、おれたちであたらしいぼうけんにでよう」と、)
「そうだ、俺たちで新しい冒険に出よう」と、
(こゆびがていあんし、すべてのゆびたちがそのいけんにさんせいした。)
小指が提案し、すべての指たちがその意見に賛成した。
(ともやがねしずまったよる、)
智也が寝静まった夜、
(ゆびたちはひっそりとてをはなれ、それぞれのあたらしいたびにしゅっぱつした。)
指たちはひっそりと手を離れ、それぞれの新しい旅に出発した。
(あさ、ともやがめをさまし、ぱそこんのまえにすわると、)
朝、智也が目を覚まし、パソコンの前に座ると、
(ゆびたちがいうことをきかないことにきづいた。)
指たちが言うことを聞かないことに気づいた。
(「どうしたんだ、いったい・・・」とこんらんしながらたいぴんぐしようとするが、)
「どうしたんだ、一体…」と混乱しながらタイピングしようとするが、
(まったくうまくいかない。)
全くうまくいかない。
(かれのゆびたちはすべていなくなってしまっていたのだ。)
彼の指たちはすべていなくなってしまっていたのだ。
(ゆびたちはあたらしいぼうけんにこころおどらせていたが、げんじつはきびしかった。)
指たちは新しい冒険に心躍らせていたが、現実は厳しかった。
(こゆびはぎたーをひこうとしたが、ほかのゆびとのれんけいがとれず、)
小指はギターを弾こうとしたが、他の指との連携が取れず、
(まともにおとをだせなかった。)
まともに音を出せなかった。
(くすりゆびはぴあのをこころみたが、たんどくでのうごきがふあんていで、)
薬指はピアノを試みたが、単独での動きが不安定で、
(めろでぃをかなでることができなかった。)
メロディを奏でることができなかった。
(ひとさしゆびもすまほのそうさでかつやくしようとしたが、)
人差し指もスマホの操作で活躍しようとしたが、
(おもうようにうごけずにいらだちをかんじていた。)
思うように動けずに苛立ちを感じていた。
(「おれたちだけじゃ、なにもできない・・・」とこゆびがつぶやいた。)
「俺たちだけじゃ、何もできない…」と小指が呟いた。
(「やっぱりともやといっしょじゃないと、だめなんだ」)
「やっぱり智也と一緒じゃないと、ダメなんだ」
(とくすりゆびもなみだをうかべた。)
と薬指も涙を浮かべた。
(そんなとき、かれらはともやのこえをおもいだした。)
そんなとき、彼らは智也の声を思い出した。
(「みんな、きょうりょくしあおう。ばらんすがだいじなんだ」と。)
「みんな、協力し合おう。バランスが大事なんだ」と。
(ゆびたちはふたたびともやのもとにもどることをけついした。)
指たちは再び智也のもとに戻ることを決意した。
(ともやはゆびたちのいないせいかつにくるしんでいた。)
智也は指たちのいない生活に苦しんでいた。
(たいぴんぐはもちろん、にちじょうのささいなどうさもままならず、)
タイピングはもちろん、日常の些細な動作もままならず、
(かれのすとれすはげんかいにたっしていた。)
彼のストレスは限界に達していた。
(そんなあるひ、ゆびたちがもどってきたことにきづいた。)
そんなある日、指たちが戻ってきたことに気づいた。
(「もどってきてくれたんだ・・・!」ともやはなみだながらにゆびたちをむかえた。)
「戻ってきてくれたんだ…!」智也は涙ながらに指たちを迎えた。
(ゆびたちもともやにあやまり、ふたたびかれといっしょにはたらくことをちかった。)
指たちも智也に謝り、再び彼と一緒に働くことを誓った。
(ふたたびひとつになったともやとゆびたちは、)
再び一つになった智也と指たちは、
(いぜんにもましてつよいきずなをかんじていた。)
以前にも増して強い絆を感じていた。
(かれらはきょうりょくしあい、あらたなもくひょうにむかってすすんでいった。)
彼らは協力し合い、新たな目標に向かって進んでいった。
(ともやはふたたびたいぴんぐこんてすとにちょうせんし、そのじつりょくをしょうめいした。)
智也は再びタイピングコンテストに挑戦し、その実力を証明した。
(「みんな、ありがとう。)
「みんな、ありがとう。
(これからもいっしょにがんばろう。」ともやのことばに、ゆびたちもちからづよくこたえた。)
これからも一緒に頑張ろう。」智也の言葉に、指たちも力強く応えた。
(かれらのきずなは、どんなこんなんにもまけないつよさをもっていたのだった。)
彼らの絆は、どんな困難にも負けない強さを持っていたのだった。
(そして、ともやとゆびたちはあらたなぼうけんをゆめみながら、)
そして、智也と指たちは新たな冒険を夢見ながら、
(みらいにむかってちからづよくすすんでいった。)
未来に向かって力強く進んでいった。
(どんなにきびしいみちでも、いっしょならのりこえられるとしんじて。)
どんなに厳しい道でも、一緒なら乗り越えられると信じて。