タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話-7
『美咲と演劇部編』
https://typing.twi1.me/game/400799
の続きで、
タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話-7
『親指の霊感編2-1』です。
タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話-8
『親指の霊感編2-2』はこちらです。
→https://typing.twi1.me/game/402321
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問題文
(ともやとゆびたちのたのしいひびがつづいていたあるひ、)
智也と指たちの楽しい日々が続いていたある日、
(おやゆびがふとくちをひらいた。)
親指がふと口を開いた。
(「ともや、さいきんなんだかひまでね。あたらしいことにちょうせんするのもたのしいけど、)
「智也、最近なんだか暇でね。新しいことに挑戦するのも楽しいけど、
(もっとしげきてきなことがしたいな。」)
もっと刺激的なことがしたいな。」
(ともやはわらいながらこたえた。)
智也は笑いながら答えた。
(「おやゆび、きみはしごとがすくないからたいくつなんだね。じゃあ、)
「親指、君は仕事が少ないから退屈なんだね。じゃあ、
(なにかおもしろいことをみつけようか。」)
何か面白いことを見つけようか。」
(しかし、そのよる、おやゆびはきみょうなたいけんをすることになる。)
しかし、その夜、親指は奇妙な体験をすることになる。
(ともやがねしずまったころ、おやゆびはふとかんじた。)
智也が寝静まった頃、親指はふと感じた。
(「なんだか、ここにだれかいるようなきがする・・・」)
「なんだか、ここに誰かいるような気がする…」
(おやゆびはたいくつのあまりに、めいそうしているじかんがながかったせいか、れいかんがはったつし、)
親指は退屈のあまりに、瞑想している時間が長かったせいか、霊感が発達し、
(みえないそんざいをかんじとることができるようになっていた。)
見えない存在を感じ取ることができるようになっていた。
(きょうしつでれんしゅうをしているときも、)
教室で練習をしているときも、
(おやゆびはときおり、だれかがそばにいるようなかんかくをいだいていた。)
親指は時折、誰かがそばにいるような感覚を抱いていた。
(あるひ、おやゆびはついにそのそんざいとかいわをかわすことになった。)
ある日、親指はついにその存在と会話を交わすことになった。
(「こんにちは、ぼくはおやゆび。きみはだれ?」)
「こんにちは、僕は親指。君は誰?」
(「わたしはさき。このがっこうにとじこめられているゆうれいなの。」)
「私はサキ。この学校に閉じ込められている幽霊なの。」
(そのこえはやさしく、すこしかなしげだった。)
その声は優しく、少し悲しげだった。
(おやゆびはおどろきながらもきょうみしんしんだった。)
親指は驚きながらも興味津々だった。
(「どうしてここにいるの?なにがあったの?」)
「どうしてここにいるの?何があったの?」
(さきはしずかにはなしはじめた。)
サキは静かに話し始めた。
(「むかし、ここでわたしはがくせいだったんだけど、あるひとつぜんすがたをけしてしまったの。)
「昔、ここで私は学生だったんだけど、ある日突然姿を消してしまったの。
(だれもわたしのことをみつけられなかった。)
誰も私のことを見つけられなかった。
(そしてきがついたら、わたしはゆうれいになってこのがっこうにとじこめられていた。」)
そして気がついたら、私は幽霊になってこの学校に閉じ込められていた。」
(きおくがあいまいで、じぶんになにがあったのかくわしいことはおもいだせないの。)
記憶が曖昧で、自分に何があったのか詳しいことは思い出せないの。
(おやゆびはさきのはなしにこころをいためた。)
親指はサキの話に心を痛めた。
(「それじゃあ、ぼくたちできみをたすけよう。ともやもいっしょに。」)
「それじゃあ、僕たちで君を助けよう。智也も一緒に。」
(つぎのひ、おやゆびはともやにこのはなしをうちあけた。)
次の日、親指は智也にこの話を打ち明けた。
(ともやはさいしょはしんじられなかったが、)
智也は最初は信じられなかったが、
(おやゆびのしんけんなひょうじょうをみてけついした。)
親指の真剣な表情を見て決意した。
(「わかった、さきをたすけるためにぜんりょくをつくそう。」)
「わかった、サキを助けるために全力を尽くそう。」
(ともやとゆびたちは、さきのれいをすくうためにぜんりょくをつくしていた。)
智也と指たちは、サキの霊を救うために全力を尽くしていた。
(おやゆびがさきのこえをきいたあと、ともやはさきのかこをしらべるために、)
親指がサキの声を聞いた後、智也はサキの過去を調べるために、
(がっこうのとしょかんでふるいきろくをよみあさった。)
学校の図書館で古い記録を読み漁った。
(しだいに、かのじょのしっそうじけんにかんするてがかりがあきらかになってきた。)
次第に、彼女の失踪事件に関する手がかりが明らかになってきた。
(あるよる、さきのこえがふたたびおやゆびにとどいた。)
ある夜、サキの声が再び親指に届いた。
(「ちかしつにいって。そこにわたしのひみつがあるようなきがするの。」)
「地下室に行って。そこに私の秘密があるような気がするの。」
(ともやとゆびたちはゆうきをだして、がっこうのちかしつにむかった。)
智也と指たちは勇気を出して、学校の地下室に向かった。
(くらくてぶきみなばしょで、)
暗くて不気味な場所で、
(あしおとがはんきょうし、つめたいくうきがただよっていた。)
足音が反響し、冷たい空気が漂っていた。
(ゆびたちはすこしこわがっていたが、)
指たちは少し怖がっていたが、
(おやゆびが「だいじょうぶだよ、みんなでいっしょにいればだいじょうぶ!」とはげました。)
親指が「大丈夫だよ、みんなで一緒にいれば大丈夫!」と励ました。
(ちかしつのおくにはふるびたとびらがあり、)
地下室の奥には古びた扉があり、
(そのむこうにさきのひみつがかくされていた。)
その向こうにサキの秘密が隠されていた。
(ともやはとびらをあけると、そこにはふるいにっきがおかれていた。)
智也は扉を開けると、そこには古い日記が置かれていた。
(にっきをよみすすめるうちに、さきのしっそうのしんそうがあきらかになってきた。)
日記を読み進めるうちに、サキの失踪の真相が明らかになってきた。
(「わたしはゆうじんをまもるためにこのばしょにとじこめられたの。)
「私は友人を守るためにこの場所に閉じ込められたの。
(ゆうじんがきけんなめにあうのをふせぐために、わたしはみずからここにきたの。」)
友人が危険な目に遭うのを防ぐために、私は自らここに来たの。」
(さきのにっきには、かのじょのゆうきとじこぎせいのせいしんがつづられていた。)
サキの日記には、彼女の勇気と自己犠牲の精神が綴られていた。
(しかし、そのはいけいにはおそろしいじけんがかくされていた。)
しかし、その背景には恐ろしい事件が隠されていた。
(さきのゆうじんえみが、なぞのじんぶつにきょうはくされていたのだ。)
サキの友人エミが、謎の人物に脅迫されていたのだ。
(そのじんぶつは、えみにきがいをくわえるとおどし、かのじょをかんししていた。)
その人物は、エミに危害を加えると脅し、彼女を監視していた。
(さきはそのことをしり、えみをまもるためにみずからそのじんぶつとたいじした。)
サキはそのことを知り、エミを守るために自らその人物と対峙した。
(しかし、そのじんぶつはさきをちかしつにとじこめたのだった。)
しかし、その人物はサキを地下室に閉じ込めたのだった。
(おそらくこのにっきのさいごのぺーじをかいたあと、さきはころされたのだろう・・・。)
おそらくこの日記の最後のページを書いた後、サキは殺されたのだろう…。
(ともやはそのはなしをよみながら、なみだをうかべた。)
智也はその話を読みながら、涙を浮かべた。
(そのとき、おやゆびがふたたびさきのこえをきいた。)
その時、親指が再びサキの声を聞いた。
(「ありがとう、ともや。わたしをおもいださせてくれて。ほんとうにありがとう。」)
「ありがとう、智也。私を思い出させてくれて。本当にありがとう。」
(ともやとゆびたちは、さきをすくうほうほうをかんがえた。)
智也と指たちは、サキを救う方法を考えた。
(かれらはさきのゆうじんたちにれんらくをとり、)
彼らはサキの友人たちに連絡を取り、
(かのじょのれいをかいほうするためのぎしきをおこなうことにした。)
彼女の霊を解放するための儀式を行うことにした。
(えみもふくめたさきのゆうじんたちは、かのじょのためにこころをひとつにしてあつまった。)
エミも含めたサキの友人たちは、彼女のために心を一つにして集まった。
(ぎしきのよる、きょうしつにはあたたかいひかりがさしこみ、さきのれいがあらわれた。)
儀式の夜、教室には温かい光が差し込み、サキの霊が現れた。
(かのじょはほほえみながらいった。)
彼女は微笑みながら言った。
(「わたしのゆうじんをまもるために、みずからぎせいになったことをくやんではいない。)
「私の友人を守るために、自ら犠牲になったことを悔やんではいない。
(でも、みなさんのおかげで、ようやくじゆうになれる。」)
でも、皆さんのおかげで、ようやく自由になれる。」
(ともやとゆびたちは、さきのれいをかいほうするためにいのりをささげた。)
智也と指たちは、サキの霊を解放するために祈りを捧げた。
(そのしゅんかん、きょうしつにつよいひかりがさしこみ、さきのれいはかいほうされた。)
その瞬間、教室に強い光が差し込み、サキの霊は解放された。
(「ありがとう、みなさん。ほんとうにありがとう。」)
「ありがとう、皆さん。本当にありがとう。」
(さきはほほえみながら、ひかりのなかにきえていった。)
サキは微笑みながら、光の中に消えていった。
(ともやとゆびたちは、さきをすくうことができたことでこころからよろこんだ。)
智也と指たちは、サキを救うことができたことで心から喜んだ。
(かれらはさきのゆうきとじこぎせいをむねにきざみ、)
彼らはサキの勇気と自己犠牲を胸に刻み、
(あらたなぼうけんにむけて、つよいきずなをきずいていくことをちかった。)
新たな冒険に向けて、強い絆を築いていくことを誓った。