タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話46

(そのようかんは、まるでじかんがとまったかのようにしずまりかえっていた。)

その洋館は、まるで時間が止まったかのように静まり返っていた。

(「ここだね。なにがまっているんだろう・・・」)

「ここだね。何が待っているんだろう…」

(とともやがつぶやき、ゆうじんたちとともにようかんのとびらをあけた。)

と智也が呟き、友人たちと共に洋館の扉を開けた。

(なかにはいると、うすぐらいろうかがつづいていた。)

中に入ると、薄暗い廊下が続いていた。

(ろうかのさきには、ふるびたかいがやかぐがならび、)

廊下の先には、古びた絵画や家具が並び、

(まるでだれかがすんでいたけいせきがあった。)

まるで誰かが住んでいた形跡があった。

(しかし、どこかぶきみなふんいきがただよっていた。)

しかし、どこか不気味な雰囲気が漂っていた。

(「きをつけて、なにがおこるかわからないから」)

「気をつけて、何が起こるかわからないから」

(とおやゆびがけいこくすると、ともやたちはしんちょうにすすんだ。)

と親指が警告すると、智也たちは慎重に進んだ。

(とつぜん、ようかんのおくからかすかなこえがきこえてきた。)

突然、洋館の奥からかすかな声が聞こえてきた。

(「たすけて・・・だれか・・・」)

「助けて…誰か…」

(ともやはこえのほうへとむかい、とびらをあけた。)

智也は声の方へと向かい、扉を開けた。

(そこには、ちいさなようせいがとらわれていた。)

そこには、小さな妖精が捕らわれていた。

(ようせいはともやたちをみて、なみだをうかべながらいった。)

妖精は智也たちを見て、涙を浮かべながら言った。

(「たすけてくれてありがとう・・・わたしは、このようかんにとらわれてしまったんです。」)

「助けてくれてありがとう…私は、この洋館に捕らわれてしまったんです。」

(ともやはおどろきながらも、ようせいをかいほうしようとした。)

智也は驚きながらも、妖精を解放しようとした。

(「どうしてこんなことに？」)

「どうしてこんなことに？」

(ようせいはせつめいした。)

妖精は説明した。

(「このようかんは、かつてまほうつかいがすんでいたばしょです。)

「この洋館は、かつて魔法使いが住んでいた場所です。

(しかし、そのまほうつかいがさったあと、)

しかし、その魔法使いが去った後、

(ようかんはやみのちからにとりつかれ、わたしをとらえたのです。」)

洋館は闇の力に取り憑かれ、私を捕らえたのです。」

(ともやはようせいをたすけるために、)

智也は妖精を助けるために、

(ゆうじんたちとともにようかんのなぞをかいめいすることをけついした。)

友人たちと共に洋館の謎を解明することを決意した。

(ゆびたちもいっちだんけつして、やみのちからとたたかうじゅんびをととのえた。)

指たちも一致団結して、闇の力と戦う準備を整えた。

(「いこう、みんな。このようかんのなぞをときあかそう！」)

「行こう、みんな。この洋館の謎を解き明かそう！」

(とともやがこえをかけ、かれらはあらたなぼうけんにむけてすすみはじめた。)

と智也が声をかけ、彼らは新たな冒険に向けて進み始めた。

(つぎのぼうけんのぶたいは、やみのちからにしはいされたようかん。)

次の冒険の舞台は、闇の力に支配された洋館。

(ともやとゆびたち、)

智也と指たち、

(そしてゆうじんたちがちからをあわせてやみのなぞにいどむあらたなものがたりがはじまる。)

そして友人たちが力を合わせて闇の謎に挑む新たな物語が始まる。