爾今の洋洋この蛍光にあり

(われをふきたたくかみのかぜ)

我を吹き叩く神の風

(さんげせどゆうなり)

散華(さんげ)せど悠なり

(ばんざいさんしょうねっしせん)

万歳三唱　熱視線

(ゆうやくせいとはれぶたい)

勇躍生徒(ゆうやくせいと)　晴れ舞台

(およろこびくださいませ)

お喜び下さいませ

(げつげつかすいもくきんきん)

月月火水木金金

(たえがたきにたえしひびの)

耐え難きに耐えし日々の

(しのびがたきにしのびしまつろ)

忍び難きに忍びし末路

(ゆくえしれずのわがこころは)

行方知れずの我が心は

(あてもなくさまよう)

あてもなく彷徨う(さまよう)

(なつこよいさくほたるのひかり)

夏、今宵咲く蛍の光

(いわゆるこれはこいさとなげく)

所謂(いわゆる)これは恋さと嘆く

(おさなさのこるあなたやきつけ)

幼さ残る貴方焼き付け

(おくばならしててをふります)

奥歯鳴らして手を振ります

(じこんようよう)

爾今洋洋

(にっしょうきみぎひだりみぎ)

日章旗　右左右

(はくしゅかっさいたゆたうたう)

拍手喝采　揺蕩謳う(たゆたうたう)

(みぎあしざっとりんとけいれい)

右足　ザッと凛と敬礼

(ほしがりませんかつまでは)

欲しがりません勝つまでは

(たえがたきにたえしひびの)

耐え難きに耐えし日々の

(しのびがたきにしのびしまつろ)

忍び難きに忍びし末路

(ふわりふわりあわのよう)

ふわりふわり泡のよう

(むなしくただよう)

虚しく漂う

(なつこよいまうほたるのひかり)

夏、今宵舞う蛍の光

(されどとどかぬこいさとなげく)

されど届かぬ恋さと嘆く

(かたみちそらをかけるあなたを)

片道空を駆ける貴方を

(ちゅうをみあげてみおくります)

宙を見上げて見送ります

(なにをにくめばなにを)

何を憎めば　何を

(なにをうらもうまるでくもをつかむよう)

何を怨もう　まるで雲を掴むよう

(じゅうしちはちのわかむしゃもゆく)

十七、八の若武者も征く

(おくにのためにひのたまといな)

お国のために火の玉と　否(いな)

(ふぼこおもいてぐるりときおく)

父母子(ふぼこ)想ひてグルリと記憶

(そのしょうじょうにわたしはある)

その梢々(しょうじょう)に私は在る

(なつこよいちるほたるのひかり)

夏、今宵散る蛍の光

(せせらぎふちにもゆるもゆる)

せせらぎ淵に燃ゆる燃ゆる

(としてまもりしはなはうつくし)

賭(と)して守りし華は美し

(あなたをつれていきていきます)

貴方を連れて生きていきます

(じこんようよう)

爾今洋洋

(おれのためなんかになくな)

俺のためなんかに泣くな

(おれのぶんまでわらってくれ)

俺の分まで笑ってくれ

(おまえとであえてしあわせだった)

お前と出会えて幸せだった

(ここはたいらんふくはかみかぜ)

此処は大乱、吹くは神風