怖い話《一本道》
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問題文
(これはゆうじんからきいたおはなしです。)
これは友人から聞いたお話です。
(しぜんさいがいがおおいさっこん、ゆうじんのちいきもひがいにあい、おおくのほうがぎせいになり、)
自然災害が多い昨今、友人の地域も被害に遭い、多くの方が犠牲になり、
(まちなみもおおきくかわり、じゅうみんのせいかつもいっぺんしました。)
街並みも大きく変わり、住民の生活も一変しました。
(ゆうじんのちちおやはたくしーうんてんしゅをしており、さいがいじもしごとをしていました。)
友人の父親はタクシー運転手をしており、災害時も仕事をしていました。
(さいわいなことにしょうばいどうぐであるくるまもじぶんのいのちもぶじでした。)
幸いな事に商売道具である車も自分の命も無事でした。
(しかし、まちのふうけいはいっぺんかおくはたおれ、くるまはそこらじゅうによこたわり、)
しかし、街の風景は一変家屋は倒れ、車はそこら中に横たわり、
(とてもひさんなじょうきょうでした。)
とても悲惨な状況でした。
(しかし、すうじつ、すうしゅうかんとつきひがたつにつれがれきはてっきょされ、)
しかし、数日、数週間と月日が経つにつれ瓦礫は撤去され、
(なんとかくるまがはしれるようになりました。)
なんとか車が走れるようになりました。
(ゆうじんのちちおやも「みんなのためにすこしでもやくだてば」)
友人の父親も「みんなの為に少しでも役立てば」
(というおもいからたくしーうんてんしゅをさいかいすることにしました。)
という思いからタクシー運転手を再開する事にしました。
(すうじつご、きろについていたゆうぐれどきのことです。)
数日後、帰路についていた夕暮れ時の事です。
(くるま2だいがすれちがうのがぎりぎりのいっぽんみちをとおっていたとき、)
車2台がすれ違うのがギリギリの一本道を通っていた時、
(「きょうはやけにほこうしゃがおおいな」とゆうじんのちちおやはかんじていました。)
「今日はやけに歩行者が多いな」と友人の父親は感じていました。
(どうろわきにはまだがれきのやまがあり、ほこうしゃはどうろのすみをあるいていたそうです。)
道路脇にはまだ瓦礫の山があり、歩行者は道路の隅を歩いていたそうです。
(たいこうしゃがきたときは、ぶれーきをふみ、)
対向車が来た時は、ブレーキを踏み、
(ほこうしゃをさけながらゆっくりをはしっていました。)
歩行者を避けながらゆっくりを走っていました。
(しばらくするとおおきなみちにでてほこうしゃもいなくなったのであんしんしていると、)
暫くすると大きな道に出て歩行者もいなくなったので安心していると、
(とつぜん、うしろからぱとかーがよびとめてきました。)
突然、後ろからパトカーが呼び止めてきました。
(「なんだ?しょくしつか?」とおもったそうです。)
「なんだ?職質か?」と思ったそうです。
(「どうしました?」とゆうじんのちちおや、)
「どうしました?」と友人の父親、
(「うんてんしゅさん、すいませんがいんしゅうんてんされてませんよね?」とけいさつかん、)
「運転手さん、すいませんが飲酒運転されてませんよね?」と警察官、
(「してませんよ!こんなときにいんしゅしながらうんてんするわけないじゃないですか!)
「してませんよ!こんな時に飲酒しながら運転する訳ないじゃないですか!
(それにわたしはたくしーうんてんしゅですよ?そんなことぜったいにしません!」)
それに私はタクシー運転手ですよ?そんな事絶対にしません!」
(とつよいくちょうでけいさつかんにいったそうです。)
と強い口調で警察官に言ったそうです。
(「そうですよね・・・」とけいさつかん、)
「そうですよね・・・」と警察官、
(ゆうじんのちちおやが「なにかきになることでも?」とたずねると)
友人の父親が「何か気になる事でも?」と尋ねると
(「いやー、わたしたちはたくしーのすうじゅうめーとるうしろをはしっていたのですが、)
「いやー、私達はタクシーの数十メートル後ろを走っていたのですが、
(まえのたくしーがやたらぶれーきをふんだり、よろけてうんてんしていたので、)
前のタクシーがやたらブレーキを踏んだり、よろけて運転していたので、
(おかしいなとおもいこえをかけさせていただきました。」)
おかしいなと思い声を掛けさせて頂きました。」
(ゆうじんのちちおやは「あー、だってあそこのいっぽんみちのどうろ、)
友人の父親は「あー、だってあそこの一本道の道路、
(ほこうしゃがおおかったのできをつけながらうんてんしてたんですよ」)
歩行者が多かったので気を付けながら運転してたんですよ」
(すこしむごんのときがながれ、けいさつかんがごくりといきをのみはなしはじめました。)
少し無言の時が流れ、警察官がごくりと息をのみ話始めました。
(「すうじゅうめーとるうしろはしっていましたが、ほこうしゃはだれもいませんでしたよ」)
「数十メートル後ろ走っていましたが、歩行者は誰もいませんでしたよ」
(「はっ?いやいや、そんなわけない!)
「はっ?いやいや、そんなわけない!
(どうろのすみをみんなあるいてたじゃないですか」)
道路の隅をみんな歩いてたじゃないですか」
(けいさつかんはむごんのままくびをよこにふっていました。)
警察官は無言のまま首を横に振っていました。
(しばらくじょうきょうがりかいできないじょうたいがつづき)
暫く状況が理解できない状態が続き
(「ごじたくのちかくまでついていきます。」)
「ご自宅の近くまでついて行きます。」
(とゆうじんのちちおやをしんぱいしてくれたけいさつかんがいってくれたそうです。)
と友人の父親を心配してくれた警察官が言ってくれたそうです。
(ふだん、みなさんがみえている、ひと、たてもの、ふうけい、)
普段、皆さんが見えている、人、建物、風景、
(それらはほかのひとにもみえているものなのでしょうか?)
それらは他の人にも見えているものなのでしょうか?
(そんなことをかんがえさせられるおはなしでした。)
そんな事を考えさせられるお話でした。