ワープロ速度練習4
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問題文
(にほんのほてるのきんだいかのはじまりは、50ねんまえのことである。)
日本のホテルの近代化の始まりは、50年前のことである。
(ごぞんじのかたもおおいとおもうが、1963ねんにひるとんほてるがとうきょうに)
ご存知の方も多いと思うが、1963年にヒルトンホテルが東京に
(できたときが、にほんのほてるのきんだいかのはじまりである。)
できたときが、日本のホテルの近代化の始まりである。
(それまでのにほんのほてるぎょうは、さんぎょうとしてはにんちどのひくいものだった。)
それまでの日本のホテル業は、産業としては認知度の低いものだった。
(ほてるをさんぎょうとしていっぱんににんちさせたひるとんのこうせきは)
ホテルを産業として一般に認知させたヒルトンの功績は
(おおきいものがあるだろう。)
大きいものがあるだろう。
(ひるとんはまず、ぶもんべつりえきかんりというかんがえかたをどうにゅうした。)
ヒルトンはまず、部門別利益管理という考え方を導入した。
(じゅうらいにほんのおおくのしゅくはくぎょうでじょうしきかしていた)
従来日本の多くの宿泊業で常識化していた
(しせつぜんたいでりえきがのこればよいというかんがえかたをひていしたわけである。)
施設全体で利益が残ればよいという考え方を否定したわけである。
(とくにえいぎょうぶもんでは、ねんどまつのじてんでかならずりえきをだすのが)
特に営業部門では、年度末の時点で必ず利益を出すのが
(ひるとんのほうほうであった。)
ヒルトンの方法であった。
(もうひとつひるとんがどうにゅうしたのがまにゅあるである。)
もう一つヒルトンが導入したのがマニュアルである。
(「ひるとんまにゅある」とよばれており、まにゅあるどおりに)
「ヒルトンマニュアル」と呼ばれており、マニュアルどおりに
(さーびすをすれば、だれもがおなじすいじゅんのさーびすが)
サービスをすれば、誰もが同じ水準のサービスが
(できるというものである。)
できるというものである。
(けいおうぷらざほてるは、ひるとんとうきょうがかいぎょうしてから)
京王プラザホテルは、ヒルトン東京が開業してから
(8ねんごにかいぎょうした。このそうぎょうりねんである)
8年後に開業した。この創業理念である
(「いきいきとしたひゅーまんすぺーすのそうぞう」)
「生き生きとしたヒューマンスペースの想像」
(をじつげんするためには、どうしたらよいかかんがえた。)
を実現するためには、どうしたらよいか考えた。
(ぽいんとはみっつで)
ポイントは三つで
(「おもてなしのこころ」)
「おもてなしの心」
(「おもいやりのこころ」)
「思いやりの心」
(「たにんへのやさしさ」)
「他人へのやさしさ」
(である。)
である。
(さーびすぎょうとしてはごくあたりまえのことだろうが)
サービス業としてはごく当たり前のことだろうが
(ぎゃくにいうと、あたりまえのことをあたりまえにやるほど)
逆に言うと、当たり前のことを当たり前にやるほど
(たいへんなことはない。)
大変なことはない。
(また、りかいしておかなければならないのはつぎのてんである。)
また、理解しておかなければならないのは次の点である。
(それは、あいてのたちばになり、おもいやりにあふれたこころづかいや)
それは、相手の立場になり、思いやりにあふれた心遣いや
(こうどう、それをとおしてあいてのよろこびがじぶんのよろこびになる。)
行動、それを通して相手の喜びが自分の喜びになる。
(にんげんのしんりは、よそくもしていないときに)
人間の心理は、予測もしていないときに
(あいてがじぶんのおもったとおりのことをやってもらえると)
相手が自分の思ったとおりのことをやってもらえると
(ひじょうにかんげきするものである。)
非常に感激するものである。
(しかし、ここできをつけておきたいのは、じゅうぎょういんのこじんぷれーである。)
しかし、ここで気をつけておきたいのは、従業員の個人プレーである。
(あるとくていのおきゃくさまだけに、とくべつなさーびすやべんぎをはかることは)
ある特定のお客様だけに、特別なサービスや便宜を図ることは
(ぜったいにしてはならない。)
絶対にしてはならない。
(それはいっしゅの「えこひいき」になり)
それは一種の「えこひいき」になり
(そのおきゃくさまいがいのほうがよいかおをするはずがない。)
そのお客様以外の方がよい顔をするはずがない。
(たいせつなのは、ほんとうにまんぞくしたといってくれるおきゃくさまを)
大切なのは、本当に満足したと言ってくれるお客様を
(たくさんふやすことである。)
たくさん増やすことである。
(げんざい、いっぱんのいんしょくぎょうのさーびすもかなりこうじょうしているので)
現在、一般の飲食業のサービスもかなり向上しているので
(きゅうきょくのさーびすぎょうであるほてるぎょうかいは)
究極のサービス業であるホテル業界は
(ほかとのさべつかをすいしんしていかなければならない。)
ほかとの差別化を推進していかなければならない。
(さーびすのきほんまにゅあるは、あくまでもさぎょうてじゅんしょであるため)
サービスの基本マニュアルは、あくまでも作業手順書であるため
(それにしじされたとおりにこうどうすれば)
それに指示されたとおりに行動すれば
(だれがやってもへいきんてきなけっかがでる。)
誰がやっても平均的な結果が出る。
(しかしじっさいは、まにゅあるとはちがったかたちでの)
しかし実際は、マニュアルとは違った形での
(おもてなしをしなければ、ほかとのさべつかをはたせない。)
おもてなしをしなければ、ほかとの差別化を果たせない。
(さーびすはめにみえないからこそ、ひとりひとりのおきゃくさまに)
サービスは目に見えないからこそ、一人ひとりのお客様に
(こべつたいおうし、ばめんやじょうきょうにおうじてこうどうすることにいみがある。)
個別対応し、場面や状況に応じて行動することに意味がある。
(きほんてきなまにゅあるにおもてなしのこころをふかすることこそが)
基本的なマニュアルにおもてなしの心を付加することこそが
(おきゃくさまにかんどうをよぶさーびすにしんかするのである。)
お客様に感動を呼ぶサービスに進化するのである。