Beast Master

(ねえきみはしってる)

ねえ、君は知ってる

(じんちくむがいやさしくてかんようなぼくのこと)

人畜無害　優しくて寛容な、僕のコト

(ねえきみはしらない)

ねえ、君は知らない

(ときにきょうぼうわがままでしっとぶかいおれのこと)

時に凶暴　ワガママで嫉妬深い、俺のコト

(つめをかくすたかにはきをつけて)

爪を隠す鷹には、気をつけて？

(ふりむかせたいそのせなかに)

振り向かせたいその背中に

(さりげなくちかづいて)

さりげないく近づいて

(せつなのさいつめをたてて)

刹那の際、爪を立てて

(とらえたらもうはなさない)

捕らえたら、もう離さない

(しゅりょうほんのうがいざなう)

狩猟本能が誘う

(このやどりぎのしたでかられて)

この宿り木の下で、狩られて

(もっとちかくでおれのことだけみていて)

もっと近くで、俺のコトだけ、見ていて？

(ねえまたよそみしてる)

ねえ、またよそ見してる？

(たじろぎしせんおよがせるそのしぐさやけるよね)

たじろぎ、視線泳がせるその仕草、妬けるよね

(それもむいしきなのかな)

それも、無意識なのかな？

(わからないならからだにきいてみる)

分からない？　なら体に聞いてみる

(それもいいね)

それもいいね？

(つめをかくすおおかみにきをつけて)

爪を隠す狼に、気をつけて？

(つなぎとめたいそのしせんを)

繋ぎ止めたいその視線を

(さりげなくさえぎってせつなのさいきばをたてて)

さり気なく遮って　刹那の際、牙を立てて

(かみつけばもうはなさない)

噛み付けば、もう離さない

(きそうほんのうにしたがえほらきみのすはこっちだ)

帰巣本能に従え　ほら、君の巣はこっちだ

(おねがいね)

お願い、ね？

(もっといちずにおれのことだけあいして)

もっと一途に、俺のコトだけ、愛して？

(おひとよしのせわやきにいちゃんは)

お人好しの世話焼き兄ちゃんは

(やきもちやきのこまったもうじゅうを)

ヤキモチ焼きの困った猛獣を

(むねのうちにひたかくしてよゆうなふりをしてます)

胸の内にひた隠して　余裕な振りをしてます

(だけどほんのうあばれだしたら)

だけど　本能暴れだしたら

(ねえもうやばいかも)

ねえ、もう、ヤバイかも

(おさえられないきみへのしょうどう)

抑えられない　君への衝動

(どくせんしたいそくばくしたい)

独占したい　束縛したい

(きみのことなにもかも)

君の事、何もかも

(あいのおりにとらえられたけものはきょうもきみをかる)

愛の檻に捕らえられた　獣は今日も君を狩る

(しゅりょうほんのうがいざなうあまいひめごとのあじにとろけたら)

狩猟本能が誘う　甘い、秘め事の味に蕩けたら

(こんどはきみがおれをてなずけて)

今度は君が、俺を手なずけて？

(したがわせたいこのけものに)

従わせたい　この俺(けもの)に

(きみのくびわをかけてじわりじわり)

キミの首輪を掛けて　じわりじわり

(かいならせばもうじゅうつかいのおひめさま)

飼いならせば　猛獣使いのお姫様

(きそうほんのうにしたがおうほらおれのすはきみだ)

帰巣本能に従おう　ほら　俺の巣は君だ

(やくそくね)

約束、ね？

(ずっといちずにおれのことだけあいして)

ずっと一途に　俺のことだけ　愛して？