王子とこじき 9
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問題文
(たくさんのひとにみつめられたまま、それでもつかれはてていたとむは)
たくさんの人に見つめられたまま、それでも疲れ果てていたトムは
(しばらくのあいだ、ねむった。)
しばらくの間、眠った。
(おきるとひどくはらがへっているのにきがついた。)
起きるとひどく腹がへっているのに気がついた。
(もちろん、そのことにきがつかないけらいではない。)
もちろん、そのことに気がつかない家来ではない。
(さっそく、さっきいじょうにうつくしいふくをきせられて、うやうやしくひろいしょくどうにあんないされた。)
さっそく、さっき以上に美しい服を着せられて、恭しく広い食堂に案内された。
(そこには、とむひとりぶんのせきができていた。)
そこには、トムひとり分の席ができていた。
(それなのに、またまたじゅうなんにんのけらいたちがはいってきてとりまいた。)
それなのに、またまた十何人の家来たちが入ってきて取り巻いた。
(まず、きゅうでんにいつもいるしんぷが、しょくじをはじめるまえのいのりをささげた。)
まず、宮殿にいつもいる神父が、食事を始める前の祈りをささげた。
(もう、めがまわるほどひもじいとむは、さっそくてーぶるのうえのりょうりに)
もう、目が回るほどひもじいトムは、さっそくテーブルの上の料理に
(てをのばそうとした。が、ゆるされなかった。なぷきんをかけるひつようがあった。)
手を伸ばそうとした。が、許されなかった。ナプキンを掛ける必要があった。
(おうじになぷきんをかけるかかりがいたが、とむはくびのなぷきんをしばらくながめていて)
王子にナプキンを掛ける係がいたが、トムは首のナプキンをしばらく眺めていて
(「こんなきれいなきれをよごすといけないな。とっておいてくれ」)
「こんなきれいなきれを汚すといけないな。取っておいてくれ」
(といったものだ。だれもおどろいたかおもしなければ、わらいもしなかった。)
と言ったものだ。誰も驚いた顔もしなければ、笑いもしなかった。
((なるほど。たしかにおうじさまはあたまのごびょうきだ)とこころのなかでうなずいたのだった。)
(なるほど。確かに王子様は頭のご病気だ)と心の中で頷いたのだった。
(おどくみやくというのがいて、いちいちとむのたべるりょうりをすこしずつたべてみせた。)
お毒見役というのがいて、いちいちトムの食べる料理を少しずつ食べてみせた。
(これにはとむは、よこどりされるようでいやなかんじがした。)
これにはトムは、横取りされるようで嫌な感じがした。
(すこしまえまで、いぎりすのきゅうでんではどくさつしたり、されたりすることがあったのだ。)
少し前まで、イギリスの宮殿では毒殺したり、されたりすることがあったのだ。
(そのためにいのちをかけてたべてみせるやくが、いまだにのこっていて)
そのために命を懸けて食べてみせる役が、未だに残っていて
(たかいおかねをもらっているのだった。)
高いお金をもらっているのだった。
(とむのいちばんのしっぱいは、がつがつと、まるでこじきのこそっくりに)
トムの一番の失敗は、がつがつと、まるでこじきの子そっくりに
(たべたことだけではなかった。てやくちをあらうための、ばらのかおりのついたみずを)
食べたことだけではなかった。手や口を洗うための、薔薇の香りのついた水を
(ちょっとかんがえてからひといきにのんでしまったこともあった。)
ちょっと考えてからひと息に飲んでしまったこともあった。
(しかし、とむもずいぶんきをつかって、「おい、わたしのはなのあたまがかゆい。)
しかし、トムもずいぶん気を使って、「おい、私の鼻の頭がかゆい。
(かいてくれ」と、わざわざまわりのひとにようをいいつけて)
かいてくれ」と、わざわざ周りの人に用を言いつけて
(てもちぶさたをすくってやろうとした。)
手持ちぶさたをすくってやろうとした。
(ところがこのひろいきゅうでんのなかに”おうじさまのはなをかくかかり”はいなかったので)
ところがこの広い宮殿の中に”王子様の鼻をかく係”はいなかったので
(とむはじぶんでかかなければならなかった。)
トムは自分でかかなければならなかった。
(たべるほうも、せわをするほうも、ひやあせをかいたしょくじがすんで)
食べるほうも、世話をするほうも、冷や汗をかいた食事がすんで
(とむはやっと、ひとりになることができた。)
トムはやっと、一人になることができた。
(もっとも、そのまえにしょくじのはじまるときのように、しょくじのおわったあとのいのりを)
もっとも、その前に食事の始まる時のように、食事の終わった後の祈りを
(しんぷがしようとしたが、とむはさっさとじぶんのへやへはいってしまったのである。)
神父がしようとしたが、トムはさっさと自分の部屋へ入ってしまったのである。
(そこは、あのえどわーどととむがおたがいのふくをとりかえっこしたへやだった。)
そこは、あのエドワードとトムがお互いの服を取り換えっこした部屋だった。
(きがつくと、そこにはきんをちりばめたりっぱなよろいがあった。)
気がつくと、そこには金をちりばめた立派な鎧があった。
(おうひがえどわーどにおくったものだから、もちろんとむにもすんぽうがぴったりだった。)
王妃がエドワードに贈った物だから、もちろんトムにも寸法がぴったりだった。
(そこでとむは、かぶとをかぶってみたり、すねあてをつけてみたりした。)
そこでトムは、兜をかぶってみたり、脛当てをつけてみたりした。
(だが、きちんとよろいをつけるにはだれかにてつだってもらわなければならない。)
だが、きちんと鎧をつけるには誰かに手伝ってもらわなければならない。
((やーめたっと。だれがけらいなんかよんでやるもんか。)
(やーめたっと。誰が家来なんか呼んでやるもんか。
(もともと、おいらにはけらいなんかいらないんだ。))
もともと、おいらには家来なんかいらないんだ。)
(とむは、のびのびとのびをした。すると、さっきしょくじをしたとき)
トムは、のびのびと伸びをした。すると、さっき食事をした時
(てーぶるのうえからくすねてきた、くるみがいつつ、むっつ、)
テーブルの上からくすねてきた、クルミが五つ、六つ、
(ぽけっとにはいっているのにきがついた。(しめたぞ。ひとりでくってやれ))
ポケットに入っているのに気がついた。(しめたぞ。一人で食ってやれ)
(てあたりしだい、へやでみつけたおもいものでとむはくるみをわって)
手あたり次第、部屋で見つけた重いものでトムはクルミを割って
(ぽりぽりたべはじめた。もしけらいにみつかったら、くるみわりがかりが)
ぽりぽり食べ始めた。もし家来に見つかったら、クルミ割り係が
(とんできたかもしれない。)
飛んできたかもしれない。
(だが、いまはたったひとりで、さっきのどのりょうりよりもたのしんで)
だが、今はたった一人で、さっきのどの料理よりも楽しんで
(うまそうにくるみをたべたのだった。)
うまそうにクルミを食べたのだった。