食べる -1-

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問題文
(うにです。つぎのおはなしは2010ねんのなつこみでどうじんしにきこうしたものです。)
ウニです。次のお話は2010年の夏コミで同人誌に寄稿したものです。
(すでにまえからうりきれていたことと、1ねんがけいかしたことから、)
すでに前から売り切れていたことと、1年が経過したことから、
(ねっとじょうではっぴょうすることにしました。)
ネット上で発表することにしました。
(なお、さきにぼうしょにとうこうしていますが、2chでは1ぎょうのながさきせいのために)
なお、先に某所に投稿していますが、2chでは1行の長さ規制のために
(ふほんいなところでかいぎょうをするはめになったり、)
不本意なところで改行をする羽目になったり、
(ばめんてんかんてきなしーんがれすかんにかぶると、1ぎょうあけているのか)
場面転換的なシーンがレス間に被ると、1行あけているのか
(それともつながっているのかわかりにくかったりといった)
それともつながっているのか分かりにくかったりといった
(ふつごうがたたあるため、)
不都合が多々あるため、
(みへんしゅうのものをそちらにのせるかたちをとっています。)
未編集のものをそちらに載せる形をとっています。
(ししょうからきいたはなしだ。)
師匠から聞いた話だ。
(いちどどうしてくもがきらいなのかきいたことがある。)
一度どうして蜘蛛が嫌いなのか訊いたことがある。
(かなこさんはどうしてもききたいのかともったいぶったあと、)
加奈子さんはどうしても訊きたいのかともったいぶったあと、
(いや、こうかいするぞともいっていたようなきがするが、)
いや、後悔するぞとも言っていたような気がするが、
(ともかくあぐらをかいてかたりはじめた。)
ともかくあぐらをかいて語り始めた。
(くーらーのないよるのあぱーとのいっしつはすわっているだけでじっとりと)
クーラーのない夜のアパートの一室は座っているだけでじっとりと
(あせがうかんできて、なんともかいだんをきくのにふさわしいふんいきだった。)
汗が浮かんできて、なんとも怪談を聞くのに相応しい雰囲気だった。
(だからといってそのはなしがかいだんになるほしょうはなかったのであるが・・・・・)
だからと言ってその話が怪談になる保証はなかったのであるが・・・・・
(「こどものころにな、えぐいくものしがいをみてな。それいらいだめなんだ」)
「子どものころにな、エグい蜘蛛の死骸を見てな。それ以来だめなんだ」
(えぐい、というのがきになるが、あんがいふつうのはなしだ。)
エグい、というのが気になるが、案外普通の話だ。
(よけいにあつくなってうちわをあおぐ。)
余計に暑くなって団扇を仰ぐ。
(「きんじょにごみやしきってよばれてるいえがあったんだけど、)
「近所にゴミ屋敷って呼ばれてる家があったんだけど、
(そこにゆうめいなへんじんのおじさんがすんでてな。)
そこに有名な変人のおじさんが住んでてな。
(いつもたんぱんはいてて、じょうはんしんはあかじみたしゃついちまい。)
いつも短パン穿いてて、上半身は垢じみたシャツ一枚。
(にやにやわらいながらようもないのにそのへんをぐるぐるあるいてまわってんの。)
ニヤニヤ笑いながら用もないのにそのへんをぐるぐる歩いて回ってんの。
(しごとなんてしてなかったけど、ははおやのねんきんでくってるってはなし。)
仕事なんてしてなかったけど、母親の年金で食ってるって話。
(だけどかなりまえからきんじょのひともそのははおやをみかけなくなってて、)
だけどかなり前から近所の人もその母親を見かけなくなってて、
(じつはとっくにしんでるのにしたいをかくしてるってうわさがあった。)
実はとっくに死んでるのに死体を隠してるって噂があった。
(もちろんねんきんをもらいつづけるためだな。)
もちろん年金をもらいつづけるためだな。
(とにかくきんじょのこみゅにてぃないでもきけんじんぶつなんばーわん。)
とにかく近所のコミュニティないでも危険人物ナンバーワン。
(おとなからはぜったいついていっちゃだめだって、きつくいわれてた」)
大人からは絶対ついていっちゃだめだって、きつく言われてた」
(「・・・・・ついていったんですね」)
「・・・・・ついていったんですね」
(「うん」)
「うん」
(ありうる。おばあちゃんのしたいをみつけるつもりだったにちがいない。)
ありうる。おばあちゃんの死体を見つけるつもりだったに違いない。
(「しょうがっこうさんねんせいくらいだったかな。あるいてたおじさんがびこうしてたとき、)
「小学校三年生くらいだったかな。歩いてたおじさんが尾行してた時、
(いきなりふりむいていったんだよ。「うちにおいしいたべものがあるよ」」)
いきなり振り向いて言ったんだよ。「うちにおいしい食べ物があるよ」」
(「・・・・・ついていったんですね」)
「・・・・・ついていったんですね」
(「うん」)
「うん」
(ありうる。)
ありうる。
(わたしはおじさんのあとをついていった。おとながちかくにいればちゅういしてくれた)
わたしはおじさんの後をついていった。大人が近くに居れば注意してくれた
(かもしれないけれど、へいじつのひるまだったから、だれともいきあわなかった。)
かも知れないけれど、平日の昼間だったから、誰とも行き合わなかった。
(もった、もった、とまいぺーすであるくおじさんのせなかをみながら)
もった、もった、とマイペースで歩くおじさんの背中を見ながら
(しばらくすすむとれいのごみやしきにたどりついた。)
しばらく進むと例のゴミ屋敷にたどり着いた。
(いったいいつからためているのか、くろいごみぶくろにはいっているものから、)
いったいいつから溜めているのか、黒いゴミ袋に入っているものから、
(はいっていないなんだかきたならしいものまでがにわにまであふれだしている。)
入っていないなんだか汚らしいものまでが庭にまであふれ出している。
(しゅういにはいようなにおいがたちこめていて、これではしたいがあっても)
周囲には異様な匂いが立ち込めていて、これでは死体があっても
(ししゅうなどかぎわけられそうになかった。)
死臭など嗅ぎ分けられそうになかった。
(そのごみにひかれてのらねこがうじゃうじゃあつまってきていて、)
そのゴミに惹かれて野良猫がうじゃうじゃ集まってきていて、
(そのむすうのひとみがいっせいにこちらをにらんだ。)
その無数の瞳が一斉にこちらを睨んだ。
(ただごみをあさりにきていたわけではないようだった。)
ただゴミを漁りに来ていたわけではないようだった。
(だいしょうさまざまなさらに、きゃっとふーどらしいものがちらばっていたからだ。)
大小様々な皿に、キャットフードらしいものが散らばっていたからだ。
(かっているらしい。なかにはなにのにくだかわかんないようなものをくわえて)
飼っているらしい。中には何の肉だかわかんないようなものをくわえて
(こちらにうなっているやつもいる。)
こちらに唸っているヤツもいる。
(「こっちだよ」といいながらごみをかきわけていえのなかにはいっていくので、)
「こっちだよ」と言いながらゴミを掻き分けて家の中に入っていくので、
(とびかかられはしないかとねこにちゅういをはらいながらついていった。)
飛びかかられはしないかと猫に注意を払いながらついていった。
(げんかんにはぬぎちらかしたくつがなんそくかあり、)
玄関には脱ぎ散らかした靴が何足かあり、
(はんぶんはごみのやまのしたじきになっている。)
半分はゴミの山の下敷きになっている。
(おじさんがくつをぬいだので、せいりてきにぬぎたくはなかったが)
おじさんが靴を脱いだので、生理的に脱ぎたくはなかったが
(しかたなくすぺーすをみつけてしんちょうにくつをそろえた。)
仕方なくスペースを見つけて慎重に靴を揃えた。