さだまさし 関白失脚

(おまえをよめにもらったけれど)

お前を嫁に もらったけれど

(いうにいえないことだらけ)

言うに言えないことだらけ

(かなりさびしいはなしになるが)

かなり淋しい話になるが

(おれのほんねもきいとくれ)

俺の本音も聞いとくれ

(おれよりさきにねてもいいから)

俺より先に寝てもいいから

(ゆうめしぐらいのこしておいて)

夕飯ぐらい残しておいて

(いつもぽちとふたり)

いつもポチと二人

(きのうのかれーちんしてたべる)

昨日のカレー チンして食べる

(それじゃあんまりわびしいのよ)

それじゃあんまり わびしいのよ

(わすれていいけど)

忘れていいけど

(しごともできないおれだが)

仕事も出来ない俺だが

(せいいっぱいがんばってんだよ)

精一杯 がんばってんだよ

(おれなりにそれなりに)

俺なりに それなりに

(とうさんみたいになっちゃだめよと)

父さんみたいに なっちゃ駄目よと

(おまえこっそりこどもにいうがしってるぞ)

お前こっそり子供に言うが 知ってるぞ

(めしをくらっちゃね)

飯を食らっちゃ寝

(おきてわいどしょーみちゃね)

起きてワイドショー見ちゃ寝

(いどばたかいぎしちゃね)

井戸端会議しちゃ寝

(よくよるねられるなぁ)

よく夜寝られるなぁ

(むだなだいえっとむだなたいじゅうけい)

ムダなダイエット ムダな体重計

(ほんきでやせたきゃ)

本気でヤセたきゃ

(あんなにたべなきゃいいのに)

あんなに食べなきゃいいのに

(それからあれだぞてれふぉんしょっぴんぐ)

それからあれだぞ テレフォンショッピング

(かいものぐらいからだうごかせ)

買い物ぐらい 体動かせ

(それぞれごふまんもおありのこととおもうが)

それぞれご不満もおありのことと思うが

(それでもかぞくになれて)

それでも家族になれて

(よかったとおれおもってるんだ)

よかったと俺思ってるんだ

(そしてきょうもきみたちのえがおまもるために)

そして今日も君たちの笑顔 守る為に

(しごとというなのせんじょうへゆく)

仕事という名の戦場へ往く

(みぎにていきけんひだりになまごみ)

右に定期券 左に生ゴミ

(ひとはわたしをあわれだというけれど)

人は私を哀れだと言うけれど

(おれにはおれのしあわせがある)

俺には俺の幸せがある

(きみたちのしあわせのためなら)

君たちの幸せの為なら

(しんでもいいとちかったんだ)

死んでもいいと誓ったんだ

(それだけはうたがってくれるな)

それだけは疑ってくれるな

(こころはほんとうなんだよ)

心は本当なんだよ

(よのなかおもいどおりにいきられないけれど)

世の中思いどおりに 生きられないけれど

(へたくそでもいっしょけんめいおれはいきている)

下手くそでも一所懸命 俺は生きている

(おれがしんだあといつのひか)

俺が死んだあと いつの日か

(なにかちょっとこまったときにでも)

何かちょっと困ったときにでも

(そっとおもいだしてくれたなら)

そっと思い出してくれたなら

(きっとおれはとてもしあわせだよ)

きっと俺はとても幸せだよ

(がんばれがんばれがんばれみんな)

がんばれ がんばれ がんばれ みんな

(がんばれがんばれがんばれみんな)

がんばれ がんばれ がんばれ みんな

(がんばれ)

がんばれ