未 本編 -7-
 
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 8004 | 神 | 8.1 | 98.3% | 298.2 | 2427 | 40 | 53 | 2025/10/31 | 
| 2 | Jyo | 5851 | A+ | 6.0 | 97.5% | 404.7 | 2429 | 61 | 53 | 2025/10/31 | 
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問題文
(「では、いったいなにのためにれいはさまよいでてきているのでしょう」)
「では、いったい何のために霊はさまよい出てきているのでしょう」
(「わたくしどもにはわかりかねます」)
「私どもには分かりかねます」
(それはそちらのしごとだ、というひょうじょうでおかみはめをみつめかえした。)
それはそちらの仕事だ、という表情で女将は目を見つめ返した。
(ししょうはためいきをついてそのしせんをさけると、すこしくちょうをかえていった。)
師匠は溜め息をついてその視線を避けると、少し口調を変えて言った。
(「しゃしんはどうです」)
「写真はどうです」
(「え?」)
「え?」
(「しゃしんです。しんれいしゃしん。そのかんぬしのれいのしゃしんはとれていませんか」)
「写真です。心霊写真。その神主の例の写真は撮れていませんか」
(「しゃしんは・・・・・きいたことがございません。)
「写真は・・・・・聞いたことがございません。
(しゃしんにとったというようなはなしはなかったとおもいます」)
写真に撮ったというような話はなかったと思います」
(「そうですか」)
「そうですか」
(ししょうはざんねんそうにじぶんのひたいをたたいた。)
師匠は残念そうに自分の額を叩いた。
(「いや、しかし、ふるいれいだときほんてきにしゃしんにはうつらないので、)
「いや、しかし、古い霊だと基本的に写真には映らないので、
(しょうたいをしるうえではすこしひんとになるかもしれない。わたしのけいけんじょう、)
正体を知る上では少しヒントになるかも知れない。わたしの経験上、
(しゃしんぶんかのせいりつまえのれいは、しんれいしゃしんとしてとれないことがおおいんです。)
写真文化の成立前の霊は、心霊写真として撮れないことが多いんです。
(しゃしんという、おのれをうつしとりうるきかいのそんざいをしらずにしんだれいならば。)
写真という、己を写しとりうる機械の存在を知らずに死んだ霊ならば。
(つまり、えどじだいこうきいぜんのれいならば・・・・・」)
つまり、江戸時代後期以前の霊ならば・・・・・」
(はじめてそれらしいことをいったししょうに、おかみはこまったようなひょうじょうをうかべた。)
はじめてそれらしいことを言った師匠に、女将は困ったような表情を浮かべた。
(しんじてよいものか、まよっているようなかおだった。)
信じて良いものか、迷っているような顔だった。
(「まあいいでしょう。)
「まあいいでしょう。
(あとは、そうですね、このりょかんのうらてはやまになっていますが、そちらには)
あとは、そうですね、この旅館の裏手は山になっていますが、そちらには
(もしかしてそのわかみやじんじゃのぶんしゃがありませんか?あるいはむかしあったとか」)
もしかしてその若宮神社の分社がありませんか?あるいは昔あったとか」
(「いえ、ありません」)
「いえ、ありません」
(そくとうだった。)
即答だった。
(「いまでもよくきばらしにのぼることがございますが、そういうものはありません。)
「今でも良く気晴らしに登ることがございますが、そういうものはありません。
(のぼりぐちがおもてからすこしまわりこんだところにあるんですが、)
登り口が表から少し回り込んだところにあるんですが、
(そちらからやまにいれます。きになるようでしたら、そちらからどうぞ。)
そちらから山に入れます。気になるようでしたら、そちらからどうぞ。
(とってもみはらしがよいところがあるんですよ」)
とっても見晴らしが良いところがあるんですよ」
(「それはぜひ。では、まずりょかんのなかをみせてもらいましょうか。)
「それはぜひ。では、まず旅館の中を見せてもらいましょうか。
(おそらくですが、よるまでないもおこらないでしょう。)
恐らくですが、夜までないも起こらないでしょう。
(それまで、できるだけじょうほうしゅうしゅうをしたい」)
それまで、できるだけ情報収集をしたい」
(ししょうはたちあがった。)
師匠は立ち上がった。
(「うんがよければこんやちゅうに、あいてのしょうたいがわかるでしょう。)
「運が良ければ今夜中に、相手の正体がわかるでしょう。
(しょうたいがわかればたいしょのしようがあります」)
正体がわかれば対処のしようがあります」
(おうせつしつをでるとき、さきにたったぼくがどあをあけると、)
応接室を出るとき、先に立った僕がドアを開けると、
(すぐまえにいたじょせいにぶつかりそうになった。)
すぐ前にいた女性にぶつかりそうになった。
(「うわ」というこえがでてしまった。あいてもおどろいたようだったが、)
「うわ」という声が出てしまった。相手も驚いたようだったが、
(ばつのわるそうなかおをしてうしろのおかみのほうをみてくびをすくめている。)
ばつの悪そうな顔をして後ろの女将の方を見て首を竦めている。
(「かえで、なにしてるの」)
「楓、なにしてるの」
(「あの、いや、ちょっと」)
「あの、いや、ちょっと」
(かえでというと、さっきのはなしにもでたおかみのむすめのはずだ。)
楓というと、さっきの話にも出た女将の娘のはずだ。
(ぼくとおなじとしくらいだろうか。)
僕と同じ年くらいだろうか。
(かみをぽにーてーるにして、たーとるねっくのくろいせーたーに)
髪をポニーテールにして、タートルネックの黒いセーターに
(でにむのぱんつといういでたちからは、かっぱつそうないんしょうをうける。)
デニムのパンツといういでたちからは、活発そうな印象を受ける。
(どうやらぬすみぎきをしていたらしい。)
どうやら盗み聞きをしていたらしい。
(なやみのたねだったゆうれいそうどうのさなか、かいけつのためにれいのうりょくしゃがやとわれた、)
悩みの種だった幽霊騒動のさなか、解決のために霊能力者が雇われた、
(となるとわかいじょせいがきょうみしんしんとなるのもむりはない。)
となると若い女性が興味津々となるのも無理はない。
(「かえで、あとでこのかたがたについてうらやまをごあんないしなさい」)
「楓、後でこの方々について裏山をご案内しなさい」
(ためいきをつきながらのおかみのことばに、かえでのすぐうしろにいたなかいすがたのじょせいが)
溜め息をつきながらの女将の言葉に、楓のすぐ後ろにいた仲居姿の女性が
(みをのりだす。)
身を乗り出す。
(「あ、わたしがあんないしましょうか」)
「あ、私が案内しましょうか」
(ひろこさんだ。いっしょにぬすみぎきしていたのか。)
広子さんだ。いっしょに盗み聞きしていたのか。
(「おまえはゆうしょくのしこみがあるだろうが」)
「おまえは夕食の仕込みがあるだろうが」
(かんすけさんがぼそりといってじぶんのむすめのあたまをこづいた。けっこういたそうだった。)
勘介さんがボソリと言って自分の娘の頭を小突いた。結構痛そうだった。








