未 本編 -18-
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問題文
(あかりのきえたへやのげんかんのどあからちいさなのっくとともに)
明かりの消えた部屋の玄関のドアから小さなノックとともに
(ししょうがかおをのぞかせて「こんやはでないかもな」とぼそりといった。)
師匠が顔を覗かせて「今夜は出ないかもな」とぼそりと言った。
(「え?」とききかえそうとすると、「じゃあみまわりにいってくる」といって)
「え?」と訊き返そうとすると、「じゃあ見回りに行ってくる」と言って
(そっとどあをとじた。)
そっとドアを閉じた。
(どれほどねむっただろうか。)
どれほど眠っただろうか。
(ちょうじかんでんしゃにゆられ、りょかんのなかをあるきまわったり、やまにのぼったりという)
長時間電車に揺られ、旅館の中を歩き回ったり、山に登ったりという
(きょういちにちのつかれがどっとでたぼくは、ふとんにはいってめをとじたとたんに)
今日一日の疲れがどっと出た僕は、布団に入って目を閉じたとたんに
(ねむりにおちてしまった。)
眠りに落ちてしまった。
(しずかだった。)
静かだった。
(ゆめをみていたきがするが、いつのまにかとおいとちのりょかんのいっしつに)
夢を見ていた気がするが、いつの間にか遠い土地の旅館の一室に
(よこたわっているじぶんがいる。)
横たわっている自分がいる。
(からだがおもい。つかれがまだとれていない。)
身体が重い。疲れがまだ取れていない。
(しずかだ。そしてくらい。)
静かだ。そして暗い。
(だんぼうがきいている。へやのなかはなめらかなあたたかさにつつまれている。)
暖房が効いている。部屋の中は滑らかな暖かさに包まれている。
(しかしそとはひえこんでいるだろう。)
しかし外は冷え込んでいるだろう。
(つめたいくうきがたてものをにぎりこむようなみしみしとというおとが)
冷たい空気が建物を握り込むようなミシミシとという音が
(どこからともなくきこえてくるきがする。)
どこからともなく聞こえてくる気がする。
(なんじだろうか。)
何時だろうか。
(こうたいのじかんはまだか。またねむけがしのびよってくる。)
交代の時間はまだか。また眠気が忍び寄ってくる。
(しずかだ。)
静かだ。
(てんじょうがたかい。みなれないてんじょうだ。ここはどこだ。)
天井が高い。見慣れない天井だ。ここはどこだ。
(だれかいる。)
誰かいる。
(へやのすみに。)
部屋の隅に。
(だれかがたっているのがわかる。)
誰かが立っているのが分かる。
(しずかだ。いきをすうおと。そしてはくおとすらきこえない。)
静かだ。息を吸う音。そして吐く音すら聞こえない。
(だれだろう。)
誰だろう。
(あおむけのままからだがうごかない。)
仰向けのまま身体が動かない。
(おもい。いしをのせられたようだ。)
重い。石を乗せられたようだ。
(へやのなかにはじぶんしかいない。それもわかる。)
部屋の中には自分しかいない。それも分かる。
(なのにだれかがたっている。)
なのに誰かが立っている。
(くびをうごかそうとする。へやのすみをみるために。)
首を動かそうとする。部屋の隅を見るために。
(おもい。あぶらがきれたきかいのようだ。)
重い。油が切れた機械のようだ。
(くびのかんせつのあいだに、ちいさなむすうのごみがつまっている。)
首の関節の間に、小さな無数のゴミが詰まっている。
(どうしてだまっているのだろう。)
どうして黙っているのだろう。
(ごとり。)
ごとり。
(くびがおちた。)
首が落ちた。
(ようなおとが。)
ような音が。
(みしりと、すみからいっぽふみだすおとも。)
みしりと、隅から一歩踏み出す音も。
(ごとり。)
ごとり。
(またくびがおちた。)
また首が落ちた。
(みしり。)
みしり。
(またいっぽ。)
また一歩。
(ごとり。)
ごとり。
(みしり。)
みしり。
(ごとり。)
ごとり。
(・・・・・)
・・・・・
(ちかづいてくる。そのたびにくびがおちる。)
近づいてくる。そのたびに首が落ちる。
(おちたくびがたたみのうえをはうようにころがる。いくつもいくつも。)
落ちた首が畳の上を這うように転がる。いくつもいくつも。
(そんなおとだけ。)
そんな音だけ。
(ふとんのはしをだれかがふんだ。)
布団の端を誰かが踏んだ。
(ぼとり。)
ぼとり。
(かけぶとんのうえになにかがおちた。)
掛け布団の上に何かが落ちた。
(くびがうごかない。うごけ。うごけ。)
首が動かない。動け。動け。
(ぎゃくへ。)
逆へ。
(ぎゃくへ、うごけ。)
逆へ、動け。
(みたくない。そむけたい。)
見たくない。背けたい。
(みたくな)
見たくな
(「おい」)
「おい」
(からだをらんぼうにゆすられた。)
身体を乱暴に揺すられた。