「注文の多い料理店」2
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問題文
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(「さあ、ぼくもちょうどさむくはなったしはらはあいてきたしもどろうとおもう。」)
「さあ、ぼくもちょうど寒くはなったし腹は空いてきたし戻ろうとおもう。」
(「そいじゃ、これできりあげよう。)
「そいじゃ、これで切りあげよう。
(なあにもどりに、きのうのやどやで、やまどりをじゅうえんもかってかえればいい。」)
なあに戻りに、昨日の宿屋で、山鳥を十円も買って帰ればいい。」
(「うさぎもでていたねえ。そうすればけっきょくおんなじこった。)
「うさぎもでていたねえ。そうすれば結局おんなじこった。
(ではかえろうじゃないか」)
では帰ろうじゃないか」
(ところがどうもこまったことは、どっちへいけばもどれるのか、)
ところがどうも困ったことは、どっちへ行けば戻れるのか、
(いっこうにけんとうがつかなくなっていました。かぜがどうとふいてきて、)
いっこうに見当がつかなくなっていました。風がどうと吹いてきて、
(くさはざわざわ、このははかさかさ、きはごとんごとんとなりました。)
草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。
(「どうもはらがあいた。さっきからよこっぱらがいたくてたまらないんだ。」)
「どうも腹が空いた。さっきから横っ腹が痛くてたまらないんだ。」
(「ぼくもそうだ。もうあんまりあるきたくないな。」)
「ぼくもそうだ。もうあんまりあるきたくないな。」
(「あるきたくないよ。ああこまったなあ、なにかたべたいなあ。」)
「あるきたくないよ。ああ困ったなあ、何かたべたいなあ。」
(「くわべたいもんだなあ」)
「喰べたいもんだなあ」
(ふたりのしんしは、ざわざわなるすすきのなかで、こんなことをいいました。)
二人の紳士は、ざわざわ鳴るすすきの中で、こんなことを云いました。
(そのときふとうしろをみますと、りっぱないっけんのせいようづくりのいえがありました。)
その時ふとうしろを見ますと、立派な一軒の西洋造りの家がありました。
(そしてげんかんには)
そして玄関には
(restaurant、せいようりょうりてん、wildcathouse、やまねこけん)
RESTAURANT、西洋料理店、WILDCATHOUSE、山猫軒
(というさつがでていました。)
という札がでていました。
(「きみ、ちょうどいい。ここはこれでなかなかあけてるんだ。はいろうじゃないか」)
「君、ちょうどいい。ここはこれでなかなか開けてるんだ。入ろうじゃないか」
(「おや、こんなとこにおかしいね。しかしとにかくなにかしょくじができるんだろう」)
「おや、こんなとこにおかしいね。しかしとにかく何か食事ができるんだろう」
(「もちろんできるさ。かんばんにそうかいてあるじゃないか」)
「もちろんできるさ。看板にそう書いてあるじゃないか」