男と息子とロバ

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投稿者投稿者ジョナジュリいいね0お気に入り登録
プレイ回数2403難易度(4.4) 935打 長文
イソップ寓話。

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問題文

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(おとこがむすこをつれて、ろばをうりにいちばへでかけた。)

男が息子を連れて、ロバを売りに市場へ出かけた。

(「ろばになにものせないで、いっしょにてくてくあるいていくなんて」と、)

「ロバに何も乗せないで、一緒にテクテク歩いていくなんて」と、

(とおりがかりのひとがいった。)

通りがかりの人が言った。

(「あんたたちには、じょうしきというものがないのかね?」)

「あんたたちには、常識というものがないのかね?」

(そこで、おとこは、むすこをろばにのせてたびをつづけた。)

そこで、男は、息子をロバに乗せて旅を続けた。

(「おい、なまけもののちいさいの」と、つぎにあったひとがいった。)

「おい、怠けものの小さいの」と、次に会った人が言った。

(「おまえさんがろばにのって、としをとったおやじさんをあるかせるなんて、)

「おまえさんがロバに乗って、年をとった親父さんを歩かせるなんて、

(はずかしいとはおもわんのかね?」)

恥ずかしいとは思わんのかね?」

(おとこはむすこをかかえおろすと、じぶんがろばにのった。)

男は息子を抱え降ろすと、自分がロバに乗った。

(すれちがったふじんのうち、ひとりが、もうひとりにいった。)

すれ違った婦人のうち、ひとりが、もうひとりに言った。

(「あのみがってなろうじんをみてよ!)

「あの身勝手な老人を見てよ!

(じぶんはろばにのり、ちいさなむすこはあるかせてるわ!」)

自分はロバに乗り、小さな息子は歩かせてるわ!」

(そこで、おとこはむすこをだきあげ、じぶんのうしろにすわらせた。)

そこで、男は息子を抱き上げ、自分の後ろに座らせた。

(そのつぎにあったたびびとは「ろばがあなたたちをはこぶよりも、)

その次に会った旅人は「ロバがあなた達をを運ぶよりも、

(ふたりでろばをはこぶほうがうまくいくとおもうがね」)

二人でロバを運ぶ方がうまくいくと思うがね」

(そこで、おとこは、ろばのあしをひとまとめにぼうにくくりつけると、ふたりでかつぎ、)

そこで、男は、ロバの足をひとまとめに棒にくくり付けると、二人で担ぎ、

(ろばのおもさによろめきながら、まちまではこんでいった。)

ロバの重さによろめきながら、町まで運んでいった。

(まちにつくと、どっとわらいごえがおこった。おとこは、はじをかいたとばかりに、)

町につくと、どっと笑い声が起こった。男は、恥をかいたとばかりに、

(ろばをかわになげすて、むすこのうでをつかむと、いえにかえっていった。)

ロバを川に投げ捨て、息子の腕をつかむと、家に帰っていった。

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