ロックの歴史 その11

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投稿者投稿者藤村 彩愛いいね0お気に入り登録
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ロックの歴史 その11 
80年代のロックについて(サントラ)

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問題文

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(14.80ねんだいのまくあけ)

【14.80年代の幕開け】

(70ねんだいこうはん、きょだいかしたろっくへのかうんたー・ぱんちとして「へたでも)

70年代後半、巨大化したロックへのカウンター・パンチとして「下手でも

(よい、しんぷるなろっくん・ろーるがやりたい、ききたい」というよっきゅうを)

良い、シンプルなロックン・ロールが演りたい、聴きたい」という欲求を

(もった、らもーんずをひっとうとするばんどやみゅーじしゃんたちが、にゅーよーく)

持った、ラモーンズを筆頭とするバンドやミュージシャン達が、ニューヨーク

(のくらぶcbgbであばれだし、おなじよっきゅうをもったわかものたちのしじをうけはじめた。)

のクラブCBGBで暴れだし、同じ欲求を持った若者達の支持を受け始めた。

(うすよごれたふくと、ぼさぼさのかみ、いきおいだけのへたなえんそうに、わかい)

薄汚れた服と、ボサボサの髪、勢いだけの下手な演奏に、若い

(ふらすとれーしょんたっぷりのげきじょうをうたったかれらは「ぱんく(くだらない)

フラストレーションたっぷりの激情を歌った彼等は「パンク(くだらない

(にんげん、ちんぴら、わかぞうというい)」とよばれた。そのおととたいどはうみをへだてた)

人間、チンピラ、若僧という意)」と呼ばれた。その音と態度は海を隔てた

(いぎりすにもとびひした。そしてめっせーじといきおいだけのにゅーよーくさんの)

イギリスにも飛び火した。そしてメッセージと勢いだけのニューヨーク産の

(ぱんくに、ぽっぷ・あーとふうのふぁっしょんせい(れこーどじゃけっと、あんぜん)

パンクに、ポップ・アート風のファッション性(レコードジャケット、安全

(ぴん、あなのひらいたふく、tしゃつにかかれたかげきなもじ、とんがったたんぱつなど)も)

ピン、穴の開いた服、Tシャツに書かれた過激な文字、とんがった短髪など)も

(くわえたぴすとるずのとうじょうによって、いっきにぱんくは「かっこいい」ひとつの)

加えたピストルズの登場によって、一気にパンクは「カッコいい」一つの

(むーぶめんととしてせかいじゅうをせっけんする・・・。さまざまなしんかをとげてきたろっくは)

ムーブメントとして世界中を席巻する・・・。様々な進化を遂げてきたロックは

(さらにしんかすることをこばみ、ここでそのほんらいてきなるーつへかいきするといううごきに)

さらに進化する事を拒み、ここでその本来的なルーツへ回帰するという動きに

(かわってくる。ようするにぱんくは、まえのそうしゃからのばとんをうけとらず、)

変わって来る。要するにパンクは、前の走者からのバトンを受け取らず、

(ほうりなげてろっくのながいれきしをりせっとしてしまったのだった・・・。)

放り投げてロックの長い歴史をリセットしてしまったのだった・・・。

(ろっくは、「しんかをこばむ」というほうほうによって、あらたなる「じだいのおと」を)

ロックは、「進化を拒む」という方法によって、新たなる「時代の音」を

(もさくしはじめたのだ。こうして、がむしゃらなしんかとせいちょうをとげてきた70ねんだいは)

模索し始めたのだ。こうして、がむしゃらな進化と成長を遂げて来た70年代は

(おわりをつげる。ふつうのろっくきょうようぼんなら、ここでひといきつき、80ねんだいはあんこくの)

終わりを告げる。普通のロック教養本なら、ここで一息つき、80年代は暗黒の

(じだいとして「これといってとくひつすべきものはない」というふうに、わずかすうぺーじで)

時代として「これといって特筆すべき物は無い」という風に、わずか数ページで

など

(かたづけてしまうことだろう。そう、ろっくひょうろんもふくむあらゆるさぶかる・)

片付けてしまう事だろう。そう、ロック評論も含むあらゆるサブカル・

(じゃーなりずむにおいて、80ねんだいほどばかにされ、ちょうしょうされ、なきものと)

ジャーナリズムにおいて、80年代ほど馬鹿にされ、嘲笑され、無きものと

(かたづけられてしまうじだいもないのだ。それはいったいなぜなのか?)

片付けられてしまう時代も無いのだ。それは一体何故なのか?

(まずよびちしきとして、80ねんだいのかるちゃーのおおまかなとくちょうをのべよう。)

まず予備知識として、80年代のカルチャーの大まかな特徴を述べよう。

(80ねんだいといったら、まずおもいうかぶのが「おきらく」「のーてんき」「たのしい」と)

80年代と言ったら、まず思い浮かぶのが「お気楽」「ノー天気」「楽しい」と

(いったいめーじではないだろうか。それはざっしやてれび、らじお、えいが、)

いったイメージではないだろうか。それは雑誌やテレビ、ラジオ、映画、

(いんたーねっと、あらゆるところでうえのようないめーじを80ねんだいのせつめいとして)

インターネット、あらゆる所で上の様なイメージを80年代の説明として

(つけているから、りあるたいむをしらないひとでも、そういういめーじをもち)

付けているから、リアルタイムを知らない人でも、そういうイメージを持ち

(えるのだろう。なによりこのわたしが、りあるたいむをいきていなかったくせに)

得るのだろう。何よりこの私が、リアルタイムを生きていなかったくせに

(うえのようないめーじをかってにもっているのだから。しかしそのいめーじは)

上の様なイメージを勝手に持っているのだから。しかしそのイメージは

(まちがっているのだろうか?80ねんだいにはたのしいえいがやおんがくがたくさんある。そういう)

間違っているのだろうか?80年代には楽しい映画や音楽が沢山ある。そういう

(ものをみたりきいたりしたら、「ああ、なにかたのしそうなじだいだなぁ」とか)

物を観たり聴いたりしたら、「ああ、何か楽しそうな時代だなぁ」とか

(「ばっかみてぇ」とおもったりするのがふつうである。そんな80ねんだいの「たのしい」)

「バッカみてぇ」と思ったりするのが普通である。そんな80年代の「楽しい」

(のしょうちょうとして、おんがくとえいががかんぜんにむすびついた「さんとらえいが」というものが)

の象徴として、音楽と映画が完全に結びついた「サントラ映画」という物が

(ある。それはえいがのすとーりーやないようよりもむしろばっくでながれるぽっぷ・)

ある。それは映画のストーリーや内容よりもむしろバックで流れるポップ・

(そんぐのためにつくられたかんのつよいえいがのことで、77ねんこうかいのせいしゅんえいが「さたでー・)

ソングの為に作られた感の強い映画の事で、77年公開の青春映画「サタデー・

(ないと・ふぃーばー」のばくはつてきひっとによりはじまったえいがすたいるだ。)

ナイト・フィーバー」の爆発的ヒットにより始まった映画スタイルだ。

(えいが「さたでー~」は、びーじーずといういぎりすしゅっしんの3にんぐみぽっぷばんどが)

映画「サタデー〜」は、ビージーズというイギリス出身の3人組ポップバンドが

(おもなおんがく(しゅだいかやそうにゅうか)をたんとうし、かれらがてがけたどうえいがのさうんど)

主な音楽(主題歌や挿入歌)を担当し、彼等が手がけた同映画のサウンド

(とらっくはぜんせかいでごうけい2500まんまいをうりつくすもんすたーさうんどとらっく)

トラックは全世界で合計2500万枚を売り尽くすモンスターサウンドトラック

(となったのだった。それいこう、えいがとぽっぷそんぐはきってもきれないかんけいと)

となったのだった。それ以降、映画とポップソングは切っても切れない関係と

(なる。「ぐりーす」(78ねん)「ふらっしゅ・だんす」(83ねん)「ふっと・)

なる。「グリース」(78年)「フラッシュ・ダンス」(83年)「フット・

(るーす」(84ねん)「ばっく・とぅ・ざ・ふゅーちゃー」(85ねん)「とっぷ・)

ルース」(84年)「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85年)「トップ・

(がん」(86ねん)「まねきん」(87ねん)・・・。90ねんだいにはいっても、)

ガン」(86年)「マネキン」(87年)・・・。90年代に入っても、

(「ぼでぃー・がーど」(92ねん)「たいたにっく」(98ねん)など、いまやえいがを)

「ボディー・ガード」(92年)「タイタニック」(98年)など、今や映画を

(つくったら、さんとらもうるのがあたりまえとなっている。そのこうずがはじまったのが)

作ったら、サントラも売るのが当たり前となっている。その構図が始まったのが

(80ねんだいだ。たしかにえいがとおんがくはおおむかしから「きってもきれないかんけい」に)

80年代だ。確かに映画と音楽は大昔から「切っても切れない関係」に

(なっていた。みゅーじかるえいがなんてのがあったくらいなのだから。しかし、)

なっていた。ミュージカル映画なんてのがあった位なのだから。しかし、

(ろっくやぽっぷすがふんだんにつかわれたことはなかった。(「いーじー・)

ロックやポップスがふんだんに使われた事はなかった。(「イージー・

(らいだー」や「そつぎょう」をはじめとするあめりかん・にゅー・しねまはれいがいは)

ライダー」や「卒業」を始めとするアメリカン・ニュー・シネマは例外は

(ある)ではなぜ、おんがくせんこうがたといってもよいくらいのないようのうすい、だれにでも)

ある)では何故、音楽先行型と言っても良いくらいの内容の薄い、誰にでも

(わかるような、はっきりいってようちなえいがをえいがかいとおんがくぎょうかいがてをくんでまで)

分かる様な、はっきり言って幼稚な映画を映画界と音楽業界が手を組んでまで

(つくらなくてはならなかったのか、じかいはそのこうぞうをぶんせきしよう。)

作らなくてはならなかったのか、次回はその構造を分析しよう。

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