ふたを取らずに

【2019/03/05】 次の問題を表示するようにしました。
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Jyo | 4689 | C++ | 4.8 | 96.1% | 272.1 | 1329 | 53 | 30 | 2025/04/03 |
2 | 名無し野郎 | 3978 | D++ | 4.3 | 92.6% | 313.2 | 1353 | 107 | 30 | 2025/04/13 |
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問題文
(むかしむかし、いっきゅうさんという、とんちでひょうばんのこぞうさんがいました。)
むかしむかし、一休さんと言う、とんちで評判の小僧さんがいました。
(あるひのこと、おかねもちのかへいさんが)
ある日の事、お金持ちの加平(かへい)さんが
(「ごちそうをしますから」と、いっきゅうさんをいえによびました。)
『ごちそうをしますから』と、一休さんを家に呼びました。
(いっきゅうさんがよろこんでかへいさんのいえにいってみると、)
一休さんが喜んで加平さんの家に行ってみると、
(おぜんにはたくさんのごちそうがならんでいました。)
おぜんにはたくさんのごちそうが並んでいました。
(「これはすごい。では、いただきます」)
「これはすごい。では、いただきます」
(いっきゅうさんがおはしをもって、おわんのふたをとろうとしたときです。)
一休さんがおはしを持って、おわんのふたを取ろうとした時です。
(「いっきゅうさん。そのおわんは、ふたをとらないでたべてください」)
「一休さん。そのおわんは、ふたを取らないで食べて下さい」
(と、かへいさんがいっきゅうさんにいったのです。)
と、加平さんが一休さんに言ったのです。
(それをきいたいっきゅうさんは、ぴーんときました。)
それを聞いた一休さんは、ピーンと来ました。
(いっきゅうさんはにっこりわらうと、)
一休さんはニッコリ笑うと、
(「では、おしるはあきらめて、ほかのごちそうをいただきましょう」)
「では、お汁はあきらめて、他のごちそうをいただきましょう」
(と、おわんにはてをつけずに、ほかのごちそうだけをたべていきました。)
と、おわんには手をつけずに、他のごちそうだけを食べていきました。
(するとかへいさんは、)
すると加平さんは、
(「いっきゅうさん。そのおわんには、ほんとうにおいしいおしるがはいっています。)
「一休さん。そのおわんには、本当においしいお汁が入っています。
(ぜひとも、めしあがってください」)
是非とも、召し上がって下さい」
(と、いうのです。)
と、言うのです。
(そこでいっきゅうさんは、こういいました。)
そこで一休さんは、こう言いました。
(「せっかくのおしるも、すっかりさめてしまいました。)
「せっかくのお汁も、すっかり冷めてしまいました。
(すみませんが、おわんのふたをとらないであたたかいものととりかえてください」)
すみませんが、おわんのふたを取らないで温かい物と取り替えて下さい」
(「・・・・・・」)
「・・・・・・」
(おわんのふたをとらずに、なかのおしるをとりかえることはできません。)
おわんのふたを取らずに、中のお汁を取り替える事は出来ません。
(でもそれをいうと「そのおわんは、ふたをとらないでたべてください」といった、)
でもそれを言うと『そのおわんは、ふたを取らないで食べて下さい』と言った、
(かへいさんのことばがまちがっていたことになります。)
加平さんの言葉が間違っていた事になります。
(これをきいたかへいさんはおもわずてをうって、いっきゅうさんにあたまをさげました。)
これを聞いた加平さんは思わず手を打って、一休さんに頭を下げました。
(「いや、これはまいりました。)
「いや、これは参りました。
(あなたは、うわさどおりのとんちのもちぬしですなあ。)
あなたは、うわさ通りのとんちの持ち主ですなあ。
(おわんのなかみは、ふたをとってあたたかいものととりかえてきますので、)
おわんの中身は、ふたを取って温かい物と取り替えてきますので、
(どうぞいっきゅうさんも、ふたをとってめしあがってください」)
どうぞ一休さんも、ふたを取って召し上がってください」
(このことがみんなにしれわたり、いっきゅうさんのとんちはますますひょうばんになりました。)
この事がみんなに知れ渡り、一休さんのとんちはますます評判になりました。