パノラマ奇島談_§18

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著者:江戸川乱歩
売れない物書きの人見廣介は、定職にも就かない極貧生活の中で、自身の理想郷を夢想し、それを実現することを夢見ていた。そんなある日、彼は自分と瓜二つの容姿の大富豪・菰田源三郎が病死した話を知り合いの新聞記者から聞く。大学時代、人見と菰田は同じ大学に通っており、友人たちから双生児の兄弟と揶揄されていた。菰田がてんかん持ちで、てんかん持ちは死亡したと誤診された後、息を吹き返すことがあるという話を思い出した人見の中で、ある壮大な計画が芽生える。それは、蘇生した菰田を装って菰田家に入り込み、その莫大な財産を使って彼の理想通りの地上の楽園を創造することであった。幸い、菰田家の墓のある地域は土葬の風習が残っており、源三郎の死体は焼かれることなく、自らの墓の下に埋まっていた。

人見は自殺を偽装して、自らは死んだこととし、菰田家のあるM県に向かうと、源三郎の墓を暴いて、死体を隣の墓の下に埋葬しなおし、さも源三郎が息を吹き返したように装って、まんまと菰田家に入り込むことに成功する。人見は菰田家の財産を処分して、M県S郡の南端にある小島・沖の島に長い間、夢見ていた理想郷を建設する。

一方、蘇生後、自分を遠ざけ、それまで興味関心を示さなかった事業に熱中する夫を源三郎の妻・千代子は当惑して見つめていた。千代子に自分が源三郎でないと感付かれたと考えた人見は千代子を、自らが建設した理想郷・パノラマ島に誘う。人見が建設した理想郷とはどのようなものだったのか。そして、千代子の運命は?
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1 布ちゃん 5504 マジで速い 5.8 93.8% 1064.1 6265 408 98 2024/11/05

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問題文

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(はくちょうがに、さんじゅっけんもすすんだじぶん、みなそこからかのじょのかたわらに、ぽっかりとうきあが)

白鳥が二、三十間も進んだ時分、水底から彼女の傍らに、ポッカリと浮き上が

(ったものがありました。うきあがったかとおもうと、はくちょうとならんでおよぎながら、)

ったものがありました。浮き上がったかと思うと、白鳥と並んで泳ぎながら、

(かたからうえをかのじょのほうにねじむけて、にっこりわらったそのかおは、まぎれもない、)

肩から上を彼女の方にねじ向けて、にっこり笑ったその顔は、まぎれもない、

(さっきかいていでかのじょをおどろかせた、あのにんぎょにちがいないのです。)

さっき海底で彼女を驚かせた、あの人魚に違いないのです。

(「まあ、あなたはさっきのかたですわね」)

「まあ、あなたはさっきの方ですわね」

(しかし、こえをかけても、にんぎょはつつましやかにわらうばかりで、すこしもことばをかえ)

しかし、声をかけても、人魚はつつましやかに笑うばかりで、少しも言葉を返

(そうとはせず、ただやさしくえしゃくしながら、しずかにおよいでいるのです。そして、)

そうとはせず、ただ優しく会釈しながら、静かに泳いでいるのです。そして、

(おどろいたことには、にんぎょはけっしてかのじょひとりにとどまらず、いつのまにかひとりふたり)

驚いたことには、人魚は決して彼女一人にとどまらず、いつの間にか一人二人

(と、おなじようなわかいらじょたちのかずがふえ、みるみるいちだんのにんぎょがむれをなし)

と、同じような若い裸女たちの数が増え、見る見る一段の人魚が群れを成し

(て、あるいはもぐり、あるいははねあがり、あるいはじゃれあい、にわのはくちょうにがんこうする)

て、或いは潜り、或いは跳ね上がり、或いは戯れ合い、二羽の白鳥に雁行する

(かとみれば、ぬきてをきっておよぎこし、はるかかなたにうきあがって、てまねきを)

かと見れば、抜き手を切って泳ぎ越し、はるか彼方に浮き上がって、手招きを

(してみせたり、やみいろのぜっぺきと、うるしのようなみずをはいけいとして、そこにいっしをまと)

して見せたり、闇色の絶壁と、漆のような水を背景として、そこに一糸をまと

(わぬなまめかしきすがたをおどらせてきぎするさまは、ぎりしゃのむかしがたりをがだいとし)

わぬなまめかしき姿を躍らせて嬉戯するさまは、ギリシャの昔語りを画題とし

(ためいがでもみるようです。)

た名画でも見るようです。

(やがてはくちょうがみちのなかばほどまできたとき、すいちゅうのにんぎょにこおうするように、はるか)

やがて白鳥が道の半ばほどまで来た時、水中の人魚に呼応するように、はるか

(ぜっぺきのちょうじょうに、あおぞらをくぎって、すうにんのおなじようならじょのすがたがあらわれました。そ)

絶壁の頂上に、青空を区切って、数人の同じような裸女の姿が現れました。そ

(して、かのじょらはいかなるすいえいのたつじんたちでありましょう、つぎつぎといくたけのすいめんを)

して、彼女らはいかなる水泳の達人たちでありましょう、次々と幾丈の水面を

(めがけて、そこをとびおりるのです。)

めがけて、そこを飛び降りるのです。

(あるものはさかさにかみをふりみだして、あるものはひざをかかえてきりきりまいながら、)

あるものは逆さに髪を振り乱して、あるものは膝を抱えてキリキリ舞いながら、

(あるものはりょうてをのばしゆみのようにせをそらせたまま、さまざまのしたいをもっ)

あるものは両手を伸ばし弓のように背を反らせたまま、さまざまの姿態をもっ

など

(て、かぜにちるかべんのふぜいで、くろいがんぺきをまいさがり、)

て、風に散る花弁の風情で、黒い岸壁を舞いさがり、

(すいえんをたててすいちゅうふかくしずむのです。)

水煙を立てて水中深く沈むのです。

(それらのあまたのにくだんにとりかこまれたまま、にわのはくちょうはしずかにめざすいしだんのもと)

それらのあまたの肉団に取り囲まれたまま、二羽の白鳥は静かに目ざす石段の下

(へとつきました。ちかづいてみれば、いくひゃくだんともしれぬ、じゅんぱくのいしだんは、そらをあっし)

へと着きました。近づいてみれば、幾百段とも知れぬ、純白の石段は、空を圧し

(てそばだち、みあげただけでも、みうちがむずがゆくなるばかりです。)

てそばだち、見上げただけでも、身内がむず痒くなるばかりです。

(じゅうはち)

十八

(「あたし、とてもここはのぼれませんわ」)

「あたし、とてもここは登れませんわ」

(ちよこは、はくちょうのせからちじょうにおりたつと、まずおそれをなしていうのでした。)

千代子は、白鳥の背から地上に降り立つと、まず恐れをなして言うのでした。

(「なあに、おもうほどではないのだよ。わたしがてをひいてあげるから、のぼってご)

「なあに、思うほどではないのだよ。私が手を引いてあげるから、のぼってご

(らん、けっしてあぶなくはないのだから」)

覧、決して危なくはないのだから」

(「でも・・・・・・」)

「でも……」

(ちよこがためらうあいだに、ひろすけはかまわずかのじょのてをとっていしだんをのぼりはじめていまし)

千代子がためらう間に、広介は構わず彼女の手を取って石段を登り始めていまし

(た。そして、あれあれというあいだに、もうにじゅうだんばかりあがってしまったのです。)

た。そして、あれあれという間に、もう二十段ばかり上ってしまったのです。

(「そらね、ちっともこわくはないだろう。さあ、もうひといきだ」)

「そらね、ちっとも怖くはないだろう。さあ、もう一息だ」

(そして、ふたりはいちだんいちだんとのぼっていったのですが、ふしぎなことには、まもなく)

そして、二人は一段一段と昇って行ったのですが、不思議なことには、まもなく

(ちょうじょうまでのぼりきってしまうと、したでみたときにはいくひゃくだんともしれず、そらまでとどきそ)

頂上まで登り切ってしまうと、下で見た時には幾百段とも知れず、空まで届きそ

(うであったのが、じっさいはひゃくだんもあるかなしで、)

うであったのが、実際は百段もあるかなしで、

(けっしてそれほどたかいものではなかったのです。)

決してそれほど高いものではなかったのです。

(それがどうしてあんなにみえたのか、おくびょうゆえのさっかくとしても、あまりにそのさ)

それがどうしてあんなに見えたのか、臆病ゆえの錯覚としても、余りにその差

(がはなはだしく、ちよこはふしぎにこたえられませんでした。のちになってわか)

がはなはだしく、千代子は不思議に堪えられませんでした。のちになってわか

(ったことですが、さっきかいていでいざりうおをたいこのかいぶつとみあやまったような、)

ったことですが、さっき海底でイザリウオを太古の怪物と見誤ったような、

(ちょうどあれににたげんかくが、このしまぜんたいにみちみちているようなきがして、それ)

ちょうどあれに似た幻覚が、この島全体に満ち充ちているような気がして、それ

(ゆえにいっそうそこのけしきがうつくしいのだともおもわれるのです。そして、いまのかいだんの)

ゆえに一層そこの景色が美しいのだとも思われるのです。そして、今の階段の

(たかさのそういなども、そのひとつにかぞえることができました。かのじょはしかし、それ)

高さの相違なども、その一つに数えることが出来ました。彼女はしかし、それ

(がどのようなりゆうによるものか、ひろすけからくわしくせつめいをきくまでは、)

がどのような理由によるものか、広介から詳しく説明を聞くまでは、

(すこしもわからなかったのです。)

少しもわからなかったのです。

(それはともかく、かれらはいま、かいだんをのぼりきったこうちにたって、)

それはともかく、彼らは今、階段を登り切った高地に立って、

(かれらのゆくてをながめました。)

彼等の行手を眺めました。

(そこにはせまいしばふのけいしゃがあって、それをくだると、みちはただちにうっそうたるだい)

そこには狭い芝生の傾斜があって、それをくだると、道はただちに鬱蒼たる大

(しんりんにはいるのです。ふりむけば、きょだいなるふながたをなしたけいこくが、まっくろなくちを)

森林に入るのです。振り向けば、巨大なる舟形をなした溪谷が、真っ黒な口を

(ひらき、そのゆううつなだんがいのそこには、いまかれらをはこんでくれたにわのしらとりが、まっ)

開き、その憂鬱な断崖の底には、いま彼らを運んでくれた二羽の白鳥が、真っ

(しろなかみくずのようにうかんでいるのが、こころぼそくながめられます。そして、ゆくてはまた)

白な紙屑のように浮かんでいるのが、心細く眺められます。そして、行手は又

(しても、いんしつなるくらやみのもりです。)

しても、陰湿なる暗闇の森です。

(そのふたつのとくいなふうけいのあいだをくぎる、このわずかのしばふは、ばんしゅんのごごの)

その二つの特異な風景のあいだを区切る、このわずかの芝生は、晩春の午後の

(ひざしをいっぱいにうけて、あかあかともえたち、かげろうにゆらぐしばくさのうえを、しろい)

日差しをいっぱいに受けて、赤々と燃え立ち、陽炎に揺らぐ芝草の上を、白い

(ちょうがひくくとびかっています。ちよこはそのきいなるたいしょうに、あるふしぜんのうつくし)

蝶が低く飛び交っています。千代子はその奇異なる対象に、ある不自然の美し

(さというようなものをかんじないではいられませんでした。)

さというようなものを感じないではいられませんでした。

(みわたすかぎりはてしらぬろうさんのだいしんりんは、むらくものもくもくとわきあがるかたち、えだ)

見渡す限り果て知らぬ老杉の大森林は、むら雲のモクモクと湧き上がる形、枝

(にえだをまじえ、はにはをかさね、ひなたはきいろにかがやき、かげはしんかいのみずのようにどすぐろ)

に枝を交え、葉に葉を重ね、日向は黄色に輝き、蔭は深海の水のようにドス黒

(くよどんで、それがふしぎなだんだらもようをあらわしています。そして、このもりのも)

く淀んで、それが不思議なだんだら模様を現しています。そして、この森のも

(のすごさは、しばふにたってじっとそのぜんけいをみわたしているあいだに、じょじょにみるもの)

のすごさは、芝生に立ってじっとその全景を見渡している間に、徐々に見る者

(のこころにわきあがってくる、あるいようなかんじょうでありました。)

の心に湧き上がってくる、ある異様な感情でありました。

(そのようなかんじょうをおこさせるものは、そらをおおってのしかかってくるような、もり)

そのような感情を起こさせるものは、空を覆ってのしかかって来るような、森

(のゆうだいさにもありましょう。あるいはまた、もえたつわかばからはっさんする、あの)

の雄大さにもありましょう。あるいはまた、燃え立つ若葉から発散する、あの

(あっとうてきなけもののこうきにもありましょう。しかしそのほかに、ちゅういぶかいかんさつしゃ)

圧倒的なけものの香気にもありましょう。しかしその他に、注意深い観察者

(は、もりぜんたいにくわえられたあくまのさくいともいうべきものを、ついにはさとるにちがい)

は、森全体に加えられた悪魔の作為ともいうべきものを、ついには悟るに違い

(ありません。それは、このだいしんりんのぜんけいがよにもいようなあるようまのすがたをあらわして)

ありません。それは、この大森林の全景が世にも異様なある妖魔の姿を現して

(いることです。ひじょうにしんけいしつにさくいのあとをかくしてあるために、それはごくおぼ)

いることです。非常に神経質に作為の跡を隠してあるために、それはごくおぼ

(ろげにしかみわけることはできませんけれど、おぼろげなればおぼろげなるほ)

ろげにしか見分けることはできませんけれど、おぼろげなればおぼろげなるほ

(ど、かえってそのきょうふはふかみとおおきさをましてみえるのです。)

ど、かえってその恐怖は深みと大きさを増して見えるのです。

(おそらくこのもりはしぜんのままのもりではなくて、きょくどにおおじかけなじんこうがくわえら)

おそらくこの森は自然のままの森ではなくて、極度に大仕掛けな人工が加えら

(れたものでありましょうか。)

れたものでありましょうか。

(ちよこはこれらのふうけいをみるにしたがって、かのじょのおっとのげんざぶろうのこころのそこに、こ)

千代子はこれらの風景を見るにしたがって、彼女の夫の源三郎の心の底に、こ

(のようなおそろしいしゅみがかくされていたとは、どうしてもかんがえられず、いまかのじょ)

のような恐ろしい趣味が隠されていたとは、どうしても考えられず、いま彼女

(とならんでなにげなくたたずんでいる、おっとににたひとりのおとこをうたがうこころは、ますますふかまっ)

と並んで何気なく佇んでいる、夫に似た一人の男を疑う心は、ますます深まっ

(てくるのでありました。)

てくるのでありました。

(しかし、かのじょのいようなるしんりをなんとりかいすべきでありましょう。かのじょはこくいっ)

しかし、彼女の異様なる心理をなんと理解すべきでありましょう。彼女は刻一

(こくとふかまっていく、おそろしいぎわくとどうじに、それとへいこうして、いっぽうではそのえ)

刻と深まっていく、恐ろしい疑惑と同時に、それと並行して、一方ではその得

(たいのしれぬじんぶつにたいするしぼのねんもまた、)

体の知れぬ人物に対する思慕の念もまた、

(ますますたえがたきものにおもわれてくるのでありました。)

ますます堪えがたきものに思われてくるのでありました。

(「ちよ、なにをぼんやりしているのだ。おまえ、また、このもりをこわがっているので)

「千代、何をぼんやりしているのだ。お前、また、この森を怖がっているので

(はないのかい。みんなわたしのこしらえたものなんだよ。ちっともこわがることなんかあ)

はないのかい。みんな私の拵えたものなんだよ。ちっとも怖がることなんかあ

(りゃしない。さあ、あすこのきのしたに、)

りゃしない。さあ、あすこの木の下に、

(わたしたちのじゅうじゅんなめしつかいがまちかねている」)

私たちの従順な召使いが待ちかねている」

(ひろすけのこえにふとみると、もりのいりぐちのいっぽんのすぎのねもとに、だれがのりすてたの)

広介の声にふと見ると、森の入り口の一本の杉の根元に、誰が乗り捨てたの

(か、けなみあでやかなにひきのろばがつながれて、しきりにくさをかんでいます。)

か、毛並み艶やかな二匹の驢馬がつながれて、しきりに草を噛んでいます。

(「わたしたちはこのもりにはいらねばなりませんの?」)

「私たちはこの森に入らねばなりませんの?」

(「おお、そうだとも、なにもしんぱいすることはない。このろばがあんぜんにわたしたちをあん)

「おお、そうだとも、何も心配することはない。この驢馬が安全に私たちを案

(ないしてくれるのだよ」)

内してくれるのだよ」

(それから、ふたりはおもちゃのようなろばのせにまたがって、おくそこのしれぬ、やみ)

それから、二人はおもちゃのような驢馬の背にまたがって、奥底の知れぬ、闇

(のもりへすすみいるのでありました。)

の森へ進み入るのでありました。

(もりのなかでは、いくそうにもこのはがかさなりあって、そらをみることはできませんけれ)

森の中では、幾層にも木の葉が重なり合って、空を見ることはできませんけれ

(ど、でも、まったくやみというのではなく、たそがれどきのほのかなるびこうが、もやの)

ど、でも、まったく闇というのではなく、黄昏時のほのかなる微光が、もやの

(ようにたちこめて、ゆくてがみえぬほどではありません。)

ように立ち込めて、行く手が見えぬほどではありません。

(きょぼくのだいがらんのえんちゅうのようにたちならび、そのちゅうとうからちゅうとうをわたって、あおばのあ)

巨木の大伽藍の円柱のように立ち並び、その柱頭から柱頭を渡って、青葉のア

(ーちがかさなり、あしのしたには、じゅうたんのかわりにすぎのおちばがぶあつにちりしいており)

ーチが重なり、足の下には、絨毯の代わりに杉の落葉が分厚に散り敷いており

(ます。もりのなかのたたずまいは、ちょうどなあるだいじいんのれいはいどうににて、そのいく)

ます。森の中のたたずまいは、ちょうど名ある大寺院の礼拝堂に似て、その幾

(そうばいもしんぴに、ゆうげんに、ものすごくかんじられるのです。)

層倍も神秘に、幽玄に、ものすごく感じられるのです。

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