ふらちにゃ

(ふらちなおかねでめしをくうあじなどないわからない１６じ)

不埒なお金で飯を食う　味などない　分からない　十六時

(おしごともおしおきもおなじようにきみへおくるきもちのひとつです)

お仕事もオシオキも同じように　君へ送る気持ちのひとつです

(たわんだしたいにのしかかりなんどもつらぬくしろいはだ)

撓んだ肢体に伸し掛かり　何度も貫く白い肌

(うつむいたかおでむかんしんをよそおってるつもりです)

俯いた顔で無関心を　粧ってるつもりです。

(いたみになれたらにゃんにゃんにゃん)

痛みに慣れたら　にゃん、にゃん、にゃん。

(かわいたうきよでにゃんにゃんにゃん)

乾いた浮世で　にゃん、にゃん、にゃん。

(あいそしかうるものがないぼくはきょうもねこみたいになく)

愛想しか売るものが無い僕は　今日も猫みたいに鳴く

(ひとりにえづいてはにゃんにゃんにゃん)

独りに嘔吐いては　にゃん　にゃん　にゃん

(ふたりにうずいてはにゃんにゃんにゃん)

二人に疼いては　にゃん　にゃん　にゃん

(かなしみしかたべられないくちできょうもばかみたいになく)

悲しみしか食べられない口で　今日も馬鹿みたいに泣く

(ふらちなおもいできみをにらむ)

不埒な想いで君を睨む。

(はらんだきたいあだきたいくみしだきたい)

孕んだ期待　あ、抱きたい　組みしだきたい

(てだしたらさいごとおもうのはぼくのあさいこころがいたむから)

手出したら最後と思うのは　僕の浅いこころが痛むから

(たかぶったしたいをひきずってかんどうをつらぬくごういんに)

昂った死体を引き摺って　感動を貫く　強引に

(うつむいてだまってもはんきょうしよろこびはもれていく)

俯いて黙っても反響し、悦びは漏れていく。

(よあけがくるまでにゃんにゃんにゃん)

夜明けが来るまで　にゃん　にゃん　にゃん

(えんちょう５０っぷんにゃんにゃんにゃん)

延長五十分　にゃん　にゃん　にゃん

(だいすきごっこにうったしあわせをきょうもそこらじゅうにまく)

大好きごっこに売った幸せを　今日もそこら中に撒く

(ひとりでよがってもにゃんにゃんにゃん)

1人で善がっても　にゃん　にゃん　にゃん

(３にん４にんでもにゃんにゃんにゃん)

3人　4人でも　にゃん　にゃん　にゃん

(まひしてくどうぎとかりんりとかしょうじきもうどうでもいい)

麻痺してく　道義とか倫理とか　正直もうどうでもいい…

(きみとふれあってもにゃんにゃんにゃん)

君と触れ合っても　にゃん　にゃん　にゃん

(ひとりでしてんだよにゃんにゃんにゃん)

独りでシてんだよ　にゃん　にゃん　にゃん

(おそすぎるきみのそのたいどにさやっとばかみたいになく)

遅すぎる君のその態度にさ　やっと馬鹿みたいに泣く

(あなたがきらいでもにゃんにゃんにゃん)

あなたが嫌いでも　にゃん　にゃん　にゃん

(じぶんがきらいでもにゃんにゃんにゃん)

自分が嫌いでも　にゃん　にゃん　にゃん

(あいそしかうるものがないぼくはきょうもねこみたいになく)

愛想しか売るものが無い僕は　今日も猫みたいに鳴く。

(あいそしかうれないとおもうぼくはきょうもねこみたいになく)

愛想しか売れないと思う僕は　今日も猫みたいに鳴く。