海野十三 蠅男53

投稿者nyokesi プレイ回数305
難易度(4.5) 3836打 長文 長文モード可 タグ長文 小説 文豪



※➀に同じくです。


順位名前スコア称号打鍵/秒正誤率時間(秒)打鍵数ミス問題日付
1 Yuu 7942 8.2 96.5% 460.7 3794 135 67 2020/06/07
2 berry 7249 7.5 96.7% 505.3 3791 128 67 2020/06/01
3 おっ 7051 7.3 95.8% 518.2 3821 167 67 2020/06/02
4 HAKU 6971 S++ 7.3 95.1% 522.0 3836 197 67 2020/06/01
5 subaru 6723 S+ 7.0 95.1% 538.4 3813 193 67 2020/06/01

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問題文

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(しせんをこえて)

◇死線を越えて◇

(きだいのかいまはえおとこのぼうぎゃくのあとをおうてくとうまたくとう、かみのような)

稀代の怪魔「蠅男」の暴逆のあとを追うて苦闘また苦闘、神のような

(ちぼうをかたむけて、しかもゆうもうかかんなたんていぶりをみせたせいねんたんていほむらそうろくも、)

智謀をかたむけて、しかも勇猛果敢な探偵ぶりを見せた青年探偵帆村荘六も、

(いまいっぽというところで、むねんにもはえおとことおりゅうのじゅっちゅうにおちいり、いま)

いま一歩というところで、無念にも蠅男とお竜の術中に陥り、いま

(ゆげにけむるすなぶろのうちにざんさつされようとしているのであった。)

湯気に煙る砂風呂のうちに惨殺されようとしているのであった。

(なんというむざん、なんというくやしさであろう。)

なんという無慚、なんという口惜しさであろう。

(おりゅうのじゅっぽんのゆびがやさしきおんなとはおもわれぬおそろしいちからでもって、ほむらのくびを)

お竜の十本の指がやさしき女とは思われぬ恐ろしい力でもって、帆村の頸を

(さゆうからこくいっこくとしめつけてくるのだった。おきあがろうとするが、あいにく)

左右から刻一刻と締めつけてくるのだった。起き上がろうとするが、生憎

(くびのところまですなにうまっており、かたのうえからはおりゅうのはちきれるように)

首のところまで砂に埋まっており、肩の上からはお竜のはちきれるように

(こえたひざがしらが、ばんじゃくのようなおもみとなっておしつけているのであった。)

肥えた膝頭が、盤石のような重みとなって圧しつけているのであった。

(これではみうごきさえできない。)

これでは身動きさえできない。

((まいった。ーーしかしまだけつろのひとつやふたつはありそうなものだが!))

(参った。ーーしかしまだ血路の一つや二つはありそうなものだが!)

(ほむらはぜんしんのちをのうずいのなかにおくって、しせんをこえようとどりょくをつづけていた。)

帆村は全身の血を脳髄の中に送って、死線を越えようと努力を続けていた。

(こ、ころされるまえにーー)

「こ、殺される前にーー」

(と、ほむらはふりしぼるようなこえをあげた。)

と、帆村はふりしぼるような声をあげた。

(しっ、しずかにしろ)

「しッ、静かにしろ」

(と、はえおとこはいぜんとしてすなのなかからくびだけをだしてめをむいた。)

と、蠅男は依然として砂の中から首だけを出して眼を剥いた。

(こ、ころされるまえに、ひとつだけききたいことがある。く、くびをすこし、)

「こ、殺される前に、一つだけ聞きたいことがある。く、頸を少し、

(ゆ、ゆるめて・・・)

ゆ、ゆるめて・・・」

(それをきくと、はえおとこはなにおもったか、おりゅうのほうにそれとさいんをおくった。)

それを聞くと、蠅男は何思ったか、お竜の方にそれとサインを送った。

など

(そのききめか、おりゅうのゆびのちからは、もうしわけにすこしゆるんだようだ。)

その効き目か、お竜の指の力は、申訳に少しゆるんだようだ。

(はやくいえ)

「早く云え」

(うむとほむらはあえぎあえぎきさまは、なぜあのさんにんをころしたのだ。)

「うむ」と帆村はあえぎあえぎ「貴様は、なぜあの三人を殺したのだ。

(かもしたどくとるとたまやと、しおたせんせいと、このさんにんをころすにはさだめしりゆうが)

鴨下ドクトルと玉屋と、塩田先生と、この三人を殺すには定めし理由が

(あったろう。それをおしえてくれ)

あったろう。それを教えてくれ」

(そのことかとはえおとこはたちまちみるもざんにんなおもてになって、めいどのみやげに)

「そのことか」と蠅男はたちまち見るも残忍な面になって、「冥土の土産に

(それをきかせてやろうか。かもしたというえせがくしゃは、ごたいそろったおれのからだを)

それを聞かせてやろうか。鴨下というエセ学者は、五体揃った俺の身体を

(うまれもつかぬこんなすがたにしてしまった。じぶんのために、たにんのじんせいを)

生まれもつかぬこんな姿にしてしまった。自分のために、他人の人生を

(ぜんぜんかんがえないひどいやろうだ。それをころさずにゃいられるものか。)

全然考えないひどい野郎だ。それを殺さずにゃいられるものか。

(たまやのやつはよけいなおせっかいをしやがったため、おれはながいあいだろうごくに)

玉屋のやつは余計なおせっかいをしやがったため、俺は永い間牢獄に

(つながれるし、しけいまでくらった。おれがなんようでにしやまをころしたのは、)

つながれるし、死刑まで喰らった。俺が南洋で西山を殺したのは、

(かねにめがくらんだためばかりではなかった。あいつは、おれにかんべんならない)

金に目が眩んだためばかりではなかった。あいつは、俺に勘弁ならない

(ぶじょくをあたえたんだ。そのふくしゅうをしてやったのだ。しおたけんじは、おれをしけいにしても)

侮辱を与えたんだ。その復讐をしてやったのだ。塩田検事は、俺を死刑にしても

(あきたらぬやつだと、ひどいろんこくをくだしやがった。それがために、おれは)

飽き足らぬ奴だと、ひどい論告を下しやがった。それがために、俺は

(むきののぞみさえとりあげられてしまったのだ。どうだ、おまえとおれとが)

無期の望みさえ取り上げられてしまったのだ。どうだ、お前と俺とが

(いれかわっていたとかんがえてみろ。おまえもきっとおれのようにしたにちがいないんだ)

入れ代わっていたと考えてみろ。お前もきっと俺のようにしたに違いないんだ」

(なんというおそろしいこくはくだろう。いちおうじょうりはたっているつもりで、わるいと)

なんという恐ろしい告白だろう。一応条理はたっているつもりで、悪いと

(おもうどころかへいぜんとさつじんをやってくいないとは、まさにきちくのたぐいであった。)

思うどころか平然と殺人をやって悔いないとは、正に鬼畜の類であった。

(まだ、やるのか)

「まだ、やるのか」

(まだまだやっつけるやつがいる。さしあたりおまえをやっつけてやる)

「まだまだやっつける奴がいる。さしあたりお前をやっつけてやる」

(いつもきょうはくじょうにつけてあった、あのきみのわるいてあしをもがれたはえのしがいは?)

「いつも脅迫状につけてあった、あの気味の悪い手足を捥がれた蠅の死骸は?」

(わかっているじゃないか。てあしのないおれのさいんだ)

「分かっているじゃないか。手足のない俺のサインだ」

(ほむらは、すっかりかんねんしたようによそおいながら、じつはしきりとじかんのけいかするのを)

帆村は、すっかり観念したように装いながら、実はしきりと時間の経過するのを

(まっていたのだ。あまりながくなると、きっとつれのならへいがあやしんで)

待っていたのだ。あまり長くなると、きっと連れの楢平が怪しんで

(このすなぶろにはいってくるだろうから、そのときさわげばたすかるかもしれないと)

この砂風呂に入ってくるだろうから、そのとき騒げば助かるかもしれないと

(おもっていたのだった。)

思っていたのだった。

(あのこうみょうなてやあしはずいぶんこうみょうにできているが、いったいなにとなにとのはたらきを)

「あの巧妙な手や足はずいぶん巧妙にできているが、一体何と何との働きを

(するんだあれはこうだ。まずみぎてのうでには・・・)

するんだ」「あれはこうだ。まず右手の腕には・・・」

(と、はえおとこはついいいきになって、じぶんのこうみょうなぎしゅのはなしをはじめた。)

と、蠅男はついいい気になって、自分の巧妙な義手の話をはじめた。

(それをほむらは、さっきからまっていたのだ。とつぜんかれは、えいっとさけぶなり、)

それを帆村は、さっきから待っていたのだ。突然彼は、「えいッ」と叫ぶなり、

(まんしんのちからをこめて、すなのうえにがばとうつぶせになった。)

満身の力をこめて、砂の上にガバとうつ伏せになった。

(ああっとおりゅうがさけんだときは、もうすでにおそかった。)

「ああッ」とお竜が叫んだときは、もうすでに遅かった。

(ほむらのちからにひかれて、おりゅうはつよくまえのほうにぐっとひかれ、よろよろと)

帆村の力にひかれて、お竜は強く前の方にグッとひかれ、ヨロヨロと

(なったところをほむらはすかさず、さっとみをうしろにひらいたから、おおきな)

なったところを帆村はすかさず、さっと身を後ろに開いたから、大きな

(おりゅうのからだはみごとにせおいなげきまって、もんどりうってまえにたたきつけられ、)

お竜の身体は見事に背負い投げきまって、もんどりうって前に叩きつけられ、

(したたかこしぼねをいためた。それもどうりであった。ほむらはおりゅうのからだが、はえおとこの)

したたか腰骨を痛めた。それも道理であった。帆村はお竜の身体が、蠅男の

(くびのまうえにおちかかるよう、うまいねらいをつけて、いっせきにちょうのりをはかったのだ。)

首の真上に落ちかかるよう、うまい狙いをつけて、一石二鳥の利を図ったのだ。

(あっ、あぶないっとはえおとこがひめいをあげたが、すでにもうおそかった。)

「あッ、危ないッ」と蠅男が悲鳴をあげたが、既にもう遅かった。

(はえおとこのくびはずぶりとすなのなかにもぐりこんだ。)

蠅男の首はズブリと砂の中にもぐりこんだ。

(すばらしいてんきであった。)

素晴らしい転機であった。

(ほむらのちんゆうは、よくさいごのこうきをとらえることにせいこうし、かろうじて)

帆村の沈勇は、よく最後の好機をとらえることに成功し、辛うじて

(しせんをこえた。)

死線を越えた。

(ほむらのからだは、いまやかるがるとじゆうになった。)

帆村の身体は、いまや軽々と自由になった。

(すなのなかにもぐりこんだはえおとこのくるしそうなうめきごえ。だがふじみのはえおとこのことで)

砂の中にもぐりこんだ蠅男の苦しそうな呻き声。だが不死身の蠅男のことで

(あるから、そうかんたんに、すなのなかでおうじょうするかどうか。)

あるから、そう簡単に、砂の中で往生するかどうか。

(はえおとこは、まるでいかったおうしのようにあばれだし、あたりにすなをぴしゃんぴしゃんと)

蠅男は、まるで怒った牡牛のように暴れ出し、あたりに砂をピシャンピシャンと

(はねとばした。このかいまにたいしはたしてほむらにしょうさんありや!)

はねとばした。この怪魔に対し果たして帆村に勝算ありや!

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