自由論

(あらしのようにふりそそぐじょうほうに)

嵐のように降り注ぐ情報に

(ふきとばされないようにとあまどをしめた)

吹き飛ばされないようにと　雨戸を閉めた

(すごしやすいしつおんのなかでちいさなせかいを)

過ごしやすい室温の中で　小さな世界を

(きずきあげてあふれてきたふまんはつぶやいた)

築き上げて溢れてきた不満は呟いた

(きょうそうしたっていみがないってじだいをこえて)

競争したって　意味がないって　時代を越えて

(かくりされたへやのなかですべててにする)

隔離された部屋の中で　全て手にする

(そうじゃないだろそれじゃいやだろ)

そうじゃないだろ？　それじゃ嫌だろ？

(あきらめるなきめつけるなげんかいはない)

諦めるな　決め付けるな　限界はない

(みてるせかいがすべてのせかいでもない)

見てる世界が全ての世界でもない

(あいするひとにちゃんとみせてやれ)

愛する人にちゃんと見せてやれ

(ぬけみちさがしてでもみせてやれ)

抜け道探してでも見せてやれ

(このよはそれほどよごれてない)

この世はそれほど汚れてない

(おもちゃばこをひっくりかえしたみたいにすべて)

おもちゃ箱をひっくり返したみたいに全て

(あふれかえるひつよういじょうのいしょくじゅうでおよぎ)

溢れかえる必要以上の　衣食住で泳ぎ

(いきてるいみなんてさがすまよえるこひつじが)

生きてる意味なんて探す　迷える子羊が

(じだいをかえるたちあいにんとなるひがくるはずさ)

時代を変える立会人となる日が来るはずさ

(むかしはちがったわたしたちのじだいのほうがたいせつなことあふれていたいまはだめだな)

「昔は違った、私達の時代の方が大切な事溢れていた。今はダメだな。」

(いわれたいのかいそれじゃいやだろ)

言われたいのかい？　それじゃ嫌だろ？

(ふりかえるなじだいうれうなていせつはない)

振り返るな　時代憂うな　定説はない

(つみあげたかこだけがこたえでもない)

積み上げた過去だけが答えでもない

(あいするひとにちゃんとみせてやれ)

愛する人にちゃんと見せてやれ

(じぶんじしんこわしてでもみせてやれ)

自分自身壊してでも見せてやれ

(じゆうはきっとふじゆうのなかにあるだろう)

自由はきっと不自由の中に在るだろう

(あきらめるなきめつけるなげんかいはない)

諦めるな　決め付けるな　限界はない

(みてるせかいがすべてのせかいでもない)

見てる世界が全ての世界でもない

(ふりかえるなじだいうれうなうんめいはない)

振り返るな　時代憂うな　運命はない

(うまれもったものだけがすべてじゃない)

生まれ持ったものだけが　全てじゃない

(あいするひとにちゃんとみせてやれ)

愛する人にちゃんと見せてやれ

(じぶんじしんあいしてでもみせてやれ)

自分自身愛してでも見せてやれ

(このよはそれほどよごれてない)

この世はそれほど汚れてない