暁光の唄

(さよなら)

さよなら

(ずっときみとおなじじかんをいきたかった)

ずっと君と　同じ時間を生きたかった

(されどかみはけしてぼくたちをゆるさないだろう)

然れど摂理は　決して僕達を赦さないだろう

(いくつものつみかさねながらもぼくたちがもとめたのは)

幾つもの罪重ねながらも　僕達が求めたのは――

(それはひかりそれはひかり)

其れは≪恩寵≫　其れは≪愛情≫

(それはひかりそれはひかり)

其れは≪幸福≫　其れは≪未来≫

(くらやみのときにうまれてままきみとであい)

暗闇の時代に生まれて　儘　君と出逢い

(ひかれあうそのおもいしせるのちもとめられずに)

惹かれ合う其の想い　死せる後も止められずに

(よいやみのうたをあつめてこのぼひにささぐ)

宵闇の唄を集めて　此の墓碑に捧ぐ

(ふくしゅうはたがためにもりもいどもななのえぴたふとなる)

復讐は誰が為に　モリもイドも七の墓碑銘となる

(「もりのどうぶつたちだけだった・・・・・・」)

「森の動物達だけだった……」

(「うめぇだよ」)

「うめぇだよ」

(「いっただきまーす！」)

「いっただきまーす！」

(「うんっ、わたしがんばるっ！」)

「うんっ、私頑張るっ！」

(「どきどきだわ・・・」)

「ドキドキだわ…」

(「たからものがかくされているわ・・・」)

「宝物が隠されているわ…」

(「やくそくをまもってくれたのね」)

「約束を守ってくれたのね」

(「うふふっ・・・あいしてるわ、める」)

「ウフフッ…愛シテルワ、メル」

(「さむくない？める」)

「寒くない？メル」

(「なるほど、そうか。)

「成る程、そうか。

(このもりが、このいどが、ぼくの・・・。)

この森が、この井戸が、僕の…。

(そうだね、えりーぜ。ぼくたちのじかんは、もう、おわっていたんだね」)

そうだね、エリーゼ。僕達の時間は、もう、終わっていたんだね」

(「きみがいまわらっている、まばゆいそのじだいに。)

「キミが今笑っている、眩い其の時代に。

(だれもうらまず、しせることをうらまず、かならずそこであおう」)

誰も恨まず、死せることを憾まず、必ず其処で逢おう」

(「ずぃーべん)

『ズィーベン

(ぜくす)

ゼクス

(ふゅんふ)

フュンフ

(ふぃあ)

フィア

(どらい)

ドライ

(つヴぁい)

ツヴァイ

(あいんす」)

アインス』

(「むってぃひかりあたかいね」)

「お母さん　ひかり　あたかいね」