Winter Hour

(たそがれせまるそらがねおんのねむりをとき)

黄昏迫る空がネオンの眠りをとき

(しずかにもまたまちはだれかのためにうたう)

静かにもまた街は誰かのために歌う

(ときがすぎるのはちょっとつらくてうすめでいきる)

時が過ぎるのはちょっと辛くて薄目で生きる

(やわらかなかぜがふきどこかみなゆめごこち)

柔らかな風が吹きどこか皆夢心地

(はれとけのまんなかでやすらかなりょうめうかぶ)

ハレとケの真ん中で安らかな両目浮かぶ

(とかいのなみはむじょうしりそうでうきわのままおよいだ)

都会の波は無常知りそうで浮き輪のまま泳いだ

(やがてまたこころははなれてゆくのだろう)

やがてまた心は離れてゆくのだろう

(とおいひのこともわすれちゃいないはずなのにさ)

遠い日のことも忘れちゃいないはずなのにさ

(このそらをことばじゃよくあらわせないよ)

この空を言葉じゃよく表せないよ

(ただようだけまたあうひまで)

漂うだけまた会う日まで

(さびついたぎたーからかなでるめろでぃーに)

サビついたギターから奏でるメロディーに

(うそのないこころがゆうひになってとどく)

嘘のない心が夕日になってとどく

(とかいのすみでじだいをせおっていきてるあなたのため)

都会の隅で時代を背負って生きてるあなたのため

(はろげんらいとがゆくとおり)

ハロゲンライトがゆく通り

(うみべのわずかなこいびとたちだけよるをまつ)

海辺のわずかな恋人たちだけ夜を待つ

(うつくしいしゅんかん)

美しい瞬間

(はかないせいじゃく)

儚い静寂

(それぞれのまちに)

それぞれの街に

(それぞれのよふけが)

それぞれの夜更けが

(すこやかなときを)

健やかな時を

(やめるときもおだやかに)

病める時も穏やかに

(ただそこにあるだけさ)

ただそこにあるだけさ

(やがてまたこころははなれてゆくのだろう)

やがてまた心は離れてゆくのだろう

(とおいひのこともわすれちゃいないはずなのにさ)

遠い日のことも忘れちゃいないはずなのにさ

(このそらをことばじゃよくあらわせないよ)

この空を言葉じゃよく表せないよ

(ただようだけなんだこのうたを)

漂うだけなんだこの歌を

(うたってゆく)

歌ってゆく

(またあうひまで)

また会う日まで