血圧上昇のしくみ
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血中の浸透圧が上昇することで血圧が上昇する理由
⇒体液は細胞外液(血漿5%/組織間液15%)と細胞内液40%によって区分されている。毛細血管壁と細胞膜が境目。
⇒Na+などの物質がそれぞれに配分され、体全体において均一になるように設定されている。
⇒腎臓の働きでNa+が再吸収されると濃度が変化し、浸透圧が上昇する。
⇒水分摂取が増えるため体液量も増え、血圧が上昇する。(塩分=Na+の取りすぎで高血圧になる原理と一緒)
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問題文
(けつあつがさがるとこうかんしんけいがこうふんし、しんけいしゅうまつからのるあどれなりんがほうしゅつされ)
血圧が下がると交感神経が興奮し、神経終末からノルアドレナリンが放出され
(けっかんしゅうしゅく、しんぱくすうやしんしゅうしゅくりょくのぞうきょうがおこりけつあつがじょうしょうする)
血管収縮、心拍数や心収縮力の増強が起こり血圧が上昇する
(けつあつがあがるとふくこうかんしんけいがこうふんし、しんけいしゅうまつからあせちるこりんがほうしゅつされ)
血圧が上がると副交感神経が興奮し、神経終末からアセチルコリンが放出され
(しんぱくすうのていかやしんしゅうしゅくりょくのげんじゃくがおこり、けつあつがていかする。)
心拍数の低下や心収縮力の減弱が起こり、血圧が低下する。
(このふくこうかんしんけいとはめいそうしんけい。)
この副交感神経とは迷走神経。
(けっかんにはふくこうかんしんけいのしはいはないが、ふくこうかんしんけいがこうふんすると)
血管には副交感神経の支配はないが、副交感神経が興奮すると
(そうごさようによりこうかんしんけいのこうふんがよわくなるため、けっかんかくちょうがしょうじる。)
相互作用により交感神経の興奮が弱くなるため、血管拡張が生じる。
(けつあつがさがるとじんけつりゅうりょうがへるためしきゅうたいきんせつさいぼうかられにんのぶんぴつがぞうかし、)
血圧が下がると腎血流量が減るため糸球体近接細胞からレニンの分泌が増加し、
(こうかんしんけいのこうふんもれにんのぶんぴつをぞうかさせる。)
交感神経の興奮もレニンの分泌を増加させる。
(れにんはあんじおてんしのーげんをあんじおてんしん1にへんかんする。)
レニンはアンジオテンシノーゲンをアンジオテンシン1に変換する。
(あんじおてんしん1はあんじおてんしんへんかんこうそaceにより、)
アンジオテンシン1はアンジオテンシン変換酵素ACEにより、
(あんじおてんしん2にへんかんされる。)
アンジオテンシン2に変換される。
(あんじおてんしん2は、at1じゅようたいをかいしてけっかんをしゅうしゅくさせてけつあつをじょうしょうさせ)
アンジオテンシン2は、AT1受容体を介して血管を収縮させて血圧を上昇させ
(さらにきんいにょうさいかんでna+とhco3-のさいきゅうしゅうりょうをぞうかさせる。)
さらに近位尿細管でNa+とHCO3-の再吸収量を増加させる。
(また、こうかつちゅうすうをこうふんさせるためすいぶんせっしゅりょうがふえる。)
また、口渇中枢を興奮させるため水分摂取量が増える。
(あんじおてんしん2は、ふくじんひしつをしげきしてあるどすてろんをぶんぴつさせ、)
アンジオテンシン2は、副腎皮質を刺激してアルドステロンを分泌させ、
(えんいにょうさいかんでのna+のさいきゅうしゅうとk+、h+のぶんぴつをそくしんさせる。)
遠位尿細管でのNa+の再吸収とK+、H+の分泌を促進させる。
(けっちゅうのしんとうあつがじょうしょうし、たいえきりょうがふえるためけつえきりょうがぞうかする。)
血中の浸透圧が上昇し、体液量が増えるため血液量が増加する。
(そのけっか、けつあつがじょうしょうする。)
その結果、血圧が上昇する。
(adhはししょうかぶでさんせいされ、かすいたいこうようからけっちゅうにぶんぴつされるほるもん)
ADHは視床下部で産生され、下垂体後葉から血中に分泌されるホルモン
(じんぞうのしゅうごうかんのv2じゅようたいをかいしてみずのさいきゅうしゅうをそくしんさせるため、)
腎臓の集合管のV2受容体を介して水の再吸収を促進させるため、
(みずのはいせつりょうがへり、v1じゅようたいをしげきすることでけっかんをしゅうしゅくさせる。)
水の排泄量が減り、V1受容体を刺激することで血管を収縮させる。
(しんぼうしんしつなとりうむりにょうぺぷちどはしんぼうしんしつからぶんぴつされるじゅんかんちょうせつほるもん)
心房・心室ナトリウム利尿ペプチドは心房心室から分泌される循環調節ホルモン
(りにょうさよう、けっかんかくちょうさようがありけつあつをさげるはたらきがある)
利尿作用、血管拡張作用があり血圧を下げるはたらきがある