オセロー後編【シェイクスピア作品あらすじ集】
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問題文
(おせろーは「じぶんはつまらぬうたがいにこころをまどわされたりしない。うたがうなら)
オセローは「自分はつまらぬ疑いに心を惑わされたりしない。疑うなら
(しょうこをつかむだけだ」とだんげんするものの、いあーごーに「わたしはがいこくじんのきしつが)
証拠を掴むだけだ」と断言するものの、イアーゴーに「私は外国人の気質が
(よくわかっています。ヴぇにすのおんなはわるいことをしてもていしゅにはかくすものです」)
よく分かっています。ヴェニスの女は悪い事をしても亭主には隠すものです」
(といわれると、こくじんであるじぶんにはりかいできないところがあるのかと)
と言われると、黒人である自分には理解できないところがあるのかと
(ふあんをかんじてしまう。)
不安を感じてしまう。
(「しょうじきもののいあーごー」はおせろーのそうぞうりょくをわるいほうにどんどんしげきし、)
「正直者のイアーゴー」はオセローの想像力を悪いほうにどんどん刺激し、
(ついにおせろーはたえられなくなって「しょうこをみせろ」と)
ついにオセローは耐えられなくなって「証拠を見せろ」と
(はげしくいあーごーにせまる。)
激しくイアーゴーに迫る。
(でずでもーなのじじょえみりあは、おせろーがでずでもーなにおくったいちごのししゅうの)
デズデモーナの侍女エミリアは、オセローがデズデモーナに送った苺の刺繍の
(あるはんかちをひろうと、ずっとまえからおっとであるいあーごーに)
あるハンカチを拾うと、ずっと前から夫であるイアーゴーに
(このはんかちをてにいれるようにいわれていたことをおもいだして、)
このハンカチを手に入れるように言われていたことを思い出して、
(おっといあーごーにわたしてしまう。)
夫イアーゴーに渡してしまう。
(いあーごーはおせろーに「いちごのししゅうのあるはんかちをきゃしおーがつかっていた」)
イアーゴーはオセローに「苺の刺繍のあるハンカチをキャシオーが使っていた」
(とつたえ、ぎわくをうえつける。)
と伝え、疑惑を植え付ける。
(おせろーはでずでもーなのところへいき、はんかちをだせとようきゅうするが、)
オセローはデズデモーナのところへ行き、ハンカチを出せと要求するが、
(でずでもーなはなくしてしまったことをしられまいとしてごまかしたため)
デズデモーナはなくしてしまったことを知られまいとしてごまかしたため
(おせろーのぎわくはつよまる。)
オセローの疑惑は強まる。
(そのいっぽうで、いあーごーがそのはんかちをきゃしおーのへやにおとしておいた)
その一方で、イアーゴーがそのハンカチをキャシオーの部屋に落としておいた
(ところ、きゃしおーはそのきれいなもようをうつしとってほしいとなじみのしょうふ)
ところ、キャシオーはそのきれいな模様を写しとってほしいと馴染みの娼婦
(びあんかにわたす。)
ビアンカに渡す。
(びあんかがそれをきゃしおーにかえすところをもくげきしたおせろーは、ついにしょうこを)
ビアンカがそれをキャシオーに返すところを目撃したオセローは、ついに証拠を
(つかんだとかんがえ、でずでもーなのくびをしめてころしてしまう。)
掴んだと考え、デズデモーナの首を絞めて殺してしまう。
(きづいたえみりあがさわぎたて、おせろーとはなすうちにおっとのわるだくみにきづき、)
気づいたエミリアが騒ぎ立て、オセローと話すうちに夫の悪だくみに気づき、
(あつまったいちどうに「あのはんかちはわたしがみつけてていしゅにやったんだ」とあかす。)
集まった一同に「あのハンカチは私が見つけて亭主にやったんだ」と明かす。
(いあーごーはくちふうじのためにつまをころしとらえられる。しんじつをしったおせろーは、)
イアーゴーは口封じのために妻を殺し捕らえられる。真実を知ったオセローは、
(いあーごーにきりかかるが、まわりにとめられる。おせろーは、むじつのつまを)
イアーゴーに斬りかかるが、周りにとめられる。オセローは、無実の妻を
(ころしてしまったことをくい、じぶんは「かしこいあいしかたはできなかったが)
殺してしまったことを悔い、自分は「賢い愛し方はできなかったが
(あいしすぎてしまったおとこ」なのだといい、かくしもっていたたんけんでのどをさしてしぬ。)
愛しすぎてしまった男」なのだと言い、隠し持っていた短剣で喉を刺して死ぬ。