卒業20
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問題文
(ごうかくはっぴょうからあっというまにそつぎょうしき。)
合格発表からあっという間に卒業式。
(それからこうこうしんがくのじゅんび。)
それから高校進学の準備。
(まあたらしいせいふく、きょうかしょ、かばん。)
真新しい制服、教科書、カバン。
(どれもかがやいていて、これからのせいかつがきらめいてたのしいものにおもえた。)
どれも輝いていて、これからの生活がきらめいて楽しいものに思えた。
(まいにちおなじでんしゃでとしひこくんとつうがくできる。)
毎日同じ電車で俊彦君と通学できる。
(がっこうせいかつになれてきたらわたしもどこかであるばいとしようかな。)
学校生活に慣れてきたら私もどこかでアルバイトしようかな。
(そんなことをかんがえていた。)
そんなことを考えていた。
(にゅうがくしきのぜんじつ。)
入学式の前日。
(としひこくんがいえのまえにいた。)
俊彦君が家の前にいた。
(「あした、にゅうがくしきがおわったらいっしょにかえろう。」)
「明日、入学式が終わったら一緒に帰ろう。」
(「うん。」)
「うん。」
(「ほんとうにいっしょにかよえるんだな。」)
「本当に一緒に通えるんだな。」
(「わたしもゆめみたいだよ、ひがしこうにうかったなんて。」)
「私も夢みたいだよ、東高に受かったなんて。」
(こほん、こほん。)
コホン、コホン。
(「かぜまだなおらないの?」)
「風邪まだ治らないの?」
(「ねつはないんだけど、せきがつづくんだ。」)
「熱はないんだけど、咳が続くんだ。」
(「あんまりむりしないでね。」)
「あんまり無理しないでね。」
(きょねんのくれあたらりから、としひこくんのたいちょうがわるいのはわかっていたけど、)
去年の暮当たらりから、俊彦君の体調が悪いのはわかっていたけど、
(「けんさのけっかってでたの?」)
「検査の結果って出たの?」
(「たしょうひんけつぎみだけどたいしたことないってさ。」)
「多少貧血気味だけど大したことないってさ。」
(「ならよかった。かぜはやくよくなるといいね。」)
「なら良かった。風邪早く良くなるといいね。」
(「じゃ、あしたな。」)
「じゃ、明日な。」
(「あしたね。」)
「明日ね。」
(あしたはいよいよにゅうがくしき、あたらしいがくせいせいかつがはじまる。)
明日はいよいよ入学式、新しい学生生活が始まる。
(にゅうがくしき。)
入学式。
(くらすはっぴょうのはりがみがあり、せんせいのゆうどうでくらすごとならんだ。)
クラス発表の張り紙があり、先生の誘導でクラスごと並んだ。
(「ひがしちゅうのこばやしさんでしょ?」)
「東中の小林さんでしょ?」
(こえをかけられてふりむくと、)
声をかけられて振り向くと、
(「わたしいっさくねんのがっしゅくでいっしょった、きたちゅうのうるしばらあみ。」)
「私一昨年の合宿で一緒った、北中の漆原亜美。」
(「あーいっしょのへやだった。」)
「あー一緒の部屋だった。」
(「こばやしさんもひがしこうだったんだ、よかったしってるひとがいて。」)
「小林さんも東高だったんだ、良かった知ってる人がいて。」
(「いっしょのくらすだよね。」)
「一緒のクラスだよね。」
(「うんそう、みんなしらないひとばかりでどうしようって)
「うんそう、みんな知らない人ばかりでどうしようって
(おもってたの、よかったいっしょにいてもいい?」)
思ってたの、良かった一緒にいてもいい?」
(「えー。わたしもどうしようっておもってたから。」)
「えー。私もどうしようって思ってたから。」
(「こばやしさん、ぶかつはすいそうがくぶにはいるの?」)
「小林さん、部活は吹奏楽部に入るの?」
(「そのつもり。うるしはたさんは?」)
「そのつもり。漆畑さんは?」
(「わたしはなやんでるの、ほんとうはちゅうがくのときばれーぼーるぶに)
「私は悩んでるの、本当は中学の時バレーボール部に
(はいりたかったんだけどうちのがっこうはなくて、)
入りたかったんだけどうちの学校は無くて、
(しかたなくすいそうがくにはいったんだけど、こうこうしんがくでばれーやろうかなって。」)
仕方なく吹奏楽に入ったんだけど、高校進学でバレーやろうかなって。」
(「そうだよね、かんきょうがかわるからいいきかいかもしれないね。」)
「そうだよね、環境が変わるからいい機会かもしれないね。」
(「いちねんせいたいいくかんにいどうするぞ。」)
「一年生体育館に移動するぞ。」
(わたしたちはたいいくかんへいどうした。)
私たちは体育館へ移動した。
(たいいくかんへにゅうじょうするとき、すいそうがくぶがえんそうをしているすがたがみえた。)
体育館へ入場するとき、吹奏楽部が演奏をしている姿が見えた。
(としひこくんのすがたがすぐめにはいった。)
俊彦君の姿がすぐ目に入った。
(わたしもすこしきんちょうのおももちでせきにすわった。)
私も少し緊張の面持ちで席に座った。
(ひとりひとりなまえがよばれ、そのばにたつ。)
一人一人名前が呼ばれ、その場に立つ。
(「こばやしめぐみ。」)
「小林恵。」
(「はい。」)
「はい。」
(たったときちらっととしひこくんのほうをみた。)
立ったときちらっと俊彦君の方を見た。
(としひこくんもこっちをみていた、おやゆびをたててあいずしてくれた。)
俊彦君もこっちを見ていた、親指を立てて合図してくれた。
(きょうしつにいどうして、たんにんのせんせいのしょうかいがあった。)
教室に移動して、担任の先生の紹介があった。
(わたしのくらすのたんにんは、てんどうしろうせんせい。ふくたんにんは、あくたがわまゆみせんせい)
私のクラスの担任は、天童史郎先生。副担任は、芥川真由美先生
(しんにゅうなまはくばりものがおおい、しょるいのやま。)
新入生は配りものが多い、書類の山。
(まちえないようにりすとまでくばられている。)
待ちえないようにリストまで配られている。
(「いじょうのしょるいは4がつ15にちまでにていしゅつするように。」)
「以上の書類は4月15日までに提出するように。」
(「ではあしたから1ねんかんよろしくな。」)
「では明日から一年間よろしくな。」
(こうこうせいかつ1にちめはぶじしゅうりょう。)
高校生活一日目は無事終了。
(かえりみち、としひこくんとえきにむかっていた。)
帰り道、俊彦君と駅に向かっていた。
(「せいふくにあうな。」)
「制服似合うな。」
(「ありがとう。」)
「ありがとう。」
(ごうかくのごほうびりょこうは5がつのれんきゅうにいくことになっている。)
合格のご褒美旅行は五月の連休に行くことになっている。
(でんしゃのなかがこんでいて、おしつぶされそうになりながら)
電車の中が混んでいて、押しつぶされそうになりながら
(それでもわたしをどあのまえにたたせてじぶんはわたしのまえにたって)
それでも私をドアの前に立たせて自分は私の前に立って
(わたしがおしつぶされないようにささえてくれている。)
私が押しつぶされないように支えてくれている。
(からだがわたしにちかづいたときふと、としひこくんのからだがあつくかんじた。)
体が私に近づいた時ふと、俊彦君の体が熱く感じた。
(ねつでもあるのかな?)
熱でもあるのかな?
(「としひこくん?」)
「俊彦君?」
(「どうした?」)
「どうした?」
(「あつくない?」)
「熱くない?」
(「こんでるからな。」)
「混んでるからな。」
(きのせいなのかな・・・。)
気のせいなのかな・・・・。
(それいじょうはきけなかった。)
それ以上は聞けなかった。
(こうこうせいかつはわからないことばかりで、)
高校生活はわからないことばかりで、
(まいにちがあっというまにすぎていく)
毎日があっという間に過ぎていく
(ぶかつどうは5がつのれんきゅうあけからにゅうぶがみとめられる。)
部活動は5月の連休明けから入部が認められる。
(わたしはすいそうがくぶへまいにちかおをだしていた。)
私は吹奏楽部へ毎日顔を出していた。
(にゅうがくまえからにゅうぶかくていだったのだからしかたない。)
入学前から入部確定だったのだから仕方ない。
(としひこくんとまいにちかえりもいっしょにかえれるし)
俊彦君と毎日帰りも一緒に帰れるし
(それはそれでよかった。)
それはそれで良かった。
(5がつのれんきゅうにはごうかくのごほうびりょこう。)
5月の連休には合格のご褒美旅行。
(きょうとへ1はく2にちででかける。)
京都へ1泊2日で出かける。
(たのしみなきもちとどうじに、としひこくんのからだがきになっていた。)
楽しみな気持ちと同時に、俊彦君の体が気になっていた。