ゾンビ

(やることがないやることがない)

やることがない　やることがない

(したいこともないからねこをなでる)

したいこともないから　猫を撫でる

(やることがないやることがない)

やることがない　やることがない

(したいこともないからこのせいをとう)

したいこともないから　この生を問う

(しぬまでこのまましぬまでこのままならば)

死ぬまでこのまま　死ぬまでこのままならば

(いきているいみもないのかな)

生きている意味もないのかな

(せっかくのせいをくさらせて)

せっかくの生を腐らせて

(なんもないせかいをさまよいあるく)

何もない世界を彷徨い歩く

(ぼくがぞんび)

僕がゾンビ

(めんどうくさいめんどうくさい)

面倒くさい　面倒くさい

(あるくのもめんどうくさいからはらがへってもそのまま)

歩くのも面倒くさいから　腹が減ってもそのまま

(やるきがないやるきがない)

やる気がない　やる気がない

(しゅみですらやるきがないからとこにつく)

趣味ですらやる気がないから　床に就く

(しんでいるようなしんでいるようなせいかつに)

死んでいる様な　死んでいる様な生活に

(むだなじかんをつめいれて)

無駄な時間を詰め入れて

(にんげんみたいなかんしょくに)

人間みたいな感触に

(しんでいるのにうごいている)

死んでいるのに動いている

(ぼくはぼくはぞんび)

僕は　僕はゾンビ

(あうひとがはなすひとがいないというかそもそも)

会う人が　話す人が　いないと言うかそもそも

(きっとひとにはひとのじかんがある)

きっと　他人には　他人の時間がある

(それをじゃまするなんてざんきにたえない)

それを邪魔するなんて　慚愧に堪えない

(このままずっとずっとずっとそこにいるきみに)

このままずっとずっとずっと　そこにいる君に

(ずっとずっとずっとなにもいわないまま)

ずっとずっとずっと　何も言わないまま

(このめをみみをはなをくちをくさらせて)

この目を耳を鼻を口を　腐らせて

(てをあしをこころをくさらせて)

手を足を心を　腐らせて

(それでもなおいきている)

それでも尚　生きている

(このからだはなんだ)

この体は何だ

(しぬまでこのまましぬまでこのままならば)

死ぬまでこのまま　死ぬまでこのままならば

(いきているいみもないのかな)

生きている意味もないのかな

(せっかくのせいをくさらせて)

せっかくの生を腐らせて

(なんもないせかいをさまよいあるく)

何もない世界を彷徨い歩く

(ぼくはぞんび)

僕はゾンビ

(いきをしていきているのにこのざまじゃ)

息をして　生きているのにこのザマじゃ

(あなたにあわせるかおもない)

あなたに会わせる顔もない

(なんのためのいのちかをおしえてください)

何のための命かを　教えてください

(それがわかるまではぞんびだけど)

それが分かるまでは　ゾンビだけど

(いつかにんげんになってきみにあいたい)

いつか人間になって　君に会いたい